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Ep1 始まりの異世界

二話まとめて投稿し直しです

「......これはあれだ。異世界転移って訳でいいのかなァ!?」


 映画は誰にも聞こえないだろう声で叫んだ。

 状況を見れば嫌がおうでも分かる。

 周りは、薄暗い神殿のような景色。

 今は何が起こるかわからないため、通路の角に隠れているが、そこを出れば、丸く円柱状の柱に縦の刻み目が付いたものが数十本、並んで日の光が差し込んでいる。

 柱はあれだ。分かりにくいかも知れないが、パルテノン神殿のような柱だと、思ってくれればいい。


 しかも、その辺をキュクロプスと言うべき巨人が、徘徊している。

 此のままではいつか見つかってしまうーー隠れるのは凄く疲れるのだ。

 だから、息も潜めて動かずにいるべきと思うのだが、映画は声を出した。


 何故なら先程から隠れていて観察していて分かるのだが、何故かキュクロプスは一定の決まった範囲からでで来ず、その範囲からでていれば見つからないのだ。

 範囲のなかに入っていて、見つかって追いかけられたらでて来るかもしれないが。

 で、はっきりいって、後ろが行き止まりな時点で詰みなのだが。


 隣に神楽が居ないことが問題だ。

 直ぐに助けにいかないといけない。

 もしかしたら、ドラゴンの前にいるかもしれない。

まあ、自分も10m近くあるこれを突破していかないといけないのだが。


 いかんせん装備が貧弱だ。

 胸のところにある小さいプレート。

 安物っぽい剣。

 茶色のTシャツに黒のズボン。

 ヤバい。ものすごくヤバい。どのくらいヤバいかって言うとスゲーヤバい。語彙力が欠如するほどに。

 剣とかすぐに折れそうだ。


「まるでゲームの初期装備ーーあ?」


 ヤバさはそんな漏れて来る感想が指し示していると思うのだが、ソコで映画は気づいた。


「これってEAOの初期装備じゃないかな?」


目を閉じ、映画は笑う。


「一筋の光明が見えて来たぞ」


 まぶたの裏に写るのは、きっと数時間前、学校の敷地に入るところで、別れてしまった少女。きっと魔方陣の中に入っていただろうから、ここにいるのだろう。

 絶対に再会する。

 その思いを胸に映画は柱の影から出で、光の指すところへ歩き出した。




 うん、ここがゲームの中だとわかったから、ずいぶんと楽になりそーーうだなーーあ!?

 .......マジか。

 うん。もう一度。

 ..........。


 「何ででない。出ないんだぁぁぁぁあああああああああああああああ!」


 何が起こっているか説明しよう。

 僕はいま、右腕を必死にS字型に振っている。

 .............そこ! 今俺のこと変人だと思っただろう。そうだよな。いや絶対そうだ。

 だってあれだもん。

 何もない虚空で何も持たずになんやってんだか分からずに右手を降っているひとがいたら僕引くもん。マジで。

 そんなことやっているーーと言うかそんなことやって恥ずかしくないのは、鳳○院凶○くらいだよ。

 いやーあのアニメ面白いよね。特に最後の境界面上のシュタイン○ゲ○トは。


 じゃなくて。

 話が脱線した。

 18字以内で簡潔にいくぜ。(これもネタ)

 メニュー画面を出そうと右手を振った。

 以上。


 イヤだって、ゲームの世界だと思ったんだもん。現状確認したいじゃん。


 うわあああああああああああああああ。


 はずい。恥ずかしすぎる。思い込みで行動したなんて。軽いオタク(と言えるのか? 廃人といったほうがーーやめとこ)だったなら分かるだろ。ゲームの世界にいったときほとんどのメニュー画面は開けないってこと。よくnarouではそうゆうシステムだし。でも、百回も「でないでない」を連発してたのはーー気にしない気にしない。


 誰もいなくてよかっーーたなーーあ!?(本日二度目)

 は!? 

 何か、向こうからキュクロさんが来てるんですが。

 ああ。追いかけられてんだなあ、僕。

 と何かお茶でも飲みそうな気分で落ち着ーー



 けるわけねえだろ。

 でも、此方には必勝の手があるんだ。あんなやつめじゃないぜ。

 その必勝の手はーー

 突進してくるキュクロプスが降り下ろしてくる斧を左に一歩前に出ることで避ける。

 すると、今まで僕がいた場所に斧が降り下ろされる。


 へっ。避けるのなんて簡単だぜ。ゲームの中でこのモーション何回見て、何回避けるの練習したと思ってるんだ。「スキル」の死角なんてよくわかってるぜ。


 「ういしょ.....っと」


 さっきの続きの攻撃。スキルの二撃目の軌道は真横だ。だから、しゃがんで避ける。

 そして剣の間合いまで一気につめて。

 必勝の手ーースキルを繰り出すーーーーーーー。


 その時。キュクロプスが。こっちに脅えた目をした。だが、ここで戸惑うと負ける。

 これは、きっと。小説の主人公が異世界で初めて知る命の重さと同じなんだとおもう。

 だから、これから先、人間は分からないが、他の魔物とは躊躇わない。


 人間と同じ魔族も分からないけれど。

 取り敢えず、この場面だけは。

 目の前の敵を、ゲームだと思うことにする。


 「うおおおおおおおおおおおお! 【片手剣】スキル8ノ型【覇スル剣】ィィぃいいいい!!!!!!」


 そして、その剣は、何も動かなかった。

 は!? モーションはきちんとしたぞ。何でだよ。


 そんなのあり?

 ああ、仕方ねえ。そのまま剣を振るう。黒い○士さんがやるようにだ。

 その剣閃は、キュクロプスの分厚い皮膚に阻まれた。


 そんなのありっすか。


 なんか、その時、キュクロプスの目が、ニタアとしたように見えた

 はは、すみません。見逃して......はくれませんよね。はい。

 僕は。

 「不幸だぁああああああああああああああああああああああああああああああ!」

 某ツンツンさんの台詞とともに。

 逃げ出した。


 遠くで、なんか、それも運命○の扉の選択だよ。と言う声が聞こえた。気がした。


 おい、ネタが多い。仕方がないじゃんあせってるんだから。


 ダッシュ。


 そのままダッシュ。


「はぁはぁ、mobは昼になると活動が鈍くなるんだ。それまで逃げよう」


 こうして、僕とこれからの宿敵との初めての鬼ごっこが始まった。


 

さて、映画はつかまってしまうのか? 乞うご期待!!!!!!


ーーつぅかまったぁ。(逃走中風)


映画「だから、ネタ多いって」



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