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夜明けの欠番
### 夜明けの欠番
東京の夜が、ゆっくりと明け始めた。
黒幕との都市全域戦は終わり、街には静かな光が差し込む。
「……やっと夜が明けたな」
渋谷が小さく笑う。
仲間たちは疲れを癒しつつも、戦いを振り返る目に、確かな自信が宿っていた。
俺は刀を握り直し、夜空を見上げる。
欠番としての中心力――今回の戦いでその力を完全に証明できた。
都市全体を制御し、仲間と連携して黒幕の直接介入を跳ね返した。
「だが、これで終わったわけじゃない」
心の片隅に、黒幕の影がまだ存在する。
あの冷徹な目、都市の流れをねじ曲げる力――
欠番・春日として、次の試練に備えなければならない。
「春日、これからどうする?」
渋谷が問いかける。
俺は少し間を置き、微かに微笑む。
「……東京の均衡を守る。それが、欠番としての役目だからな」
仲間たちも頷き、都市の光と影を再び見渡す。
都市はまだ眠りから覚めていない。
だが、欠番・春日と仲間たちの存在は、東京全体を守る確かな力となった。
黒幕の影は消えたわけではない。
だが、欠番の中心力は、次なる戦いにも立ち向かえる――その確信があった。
夜明けの光が街を染める。
都市のシルエットは、欠番・春日と仲間たちの戦いの証として静かに輝いていた。




