戦後の均衡
### 戦後の均衡
夜が明け、東京は静かに光を取り戻していた。
ビルの谷間にはまだ破壊の痕跡が残る。
だが、街全体の均衡は欠番の力で守られた。
「春日……よくやった」
渋谷が肩を叩く。
俺は刀を鞘に収め、深く息をつく。
欠番として、都市の中心に立つ責任を果たした瞬間だった。
「……まだ完全には終わってない」
俺の声は低く、緊張を帯びている。
黒影は撤退したが、真の黒幕は姿を現さなかった。
情報戦、都市戦……すべてを掌握する者は、まだ暗闇の中にいる。
「欠番として、俺たちは東京を守り続ける」
渋谷が頷く。
「今回の戦いで、仲間たちの信頼も固まった。
秩序派と混沌派も、表面上は均衡を保つ」
俺は街を見下ろす。
破壊の跡、ネオンの光、行き交う人々……すべてが欠番の中心力で保たれた均衡の証だ。
「でも、黒影の脅威はまだある」
渋谷の声に、俺も頷く。
「次に動く時は……さらに大きな力が必要になるかもしれない」
欠番としての覚悟を胸に、俺は刀を握る手に力を込める。
都市の均衡を守る者として、中心に立ち続ける。
「春日、これからの作戦は?」
渋谷が尋ねる。
「まずは仲間と共に街を立て直す。
その間に黒影の情報を集める。
そして、次に備える」
夜明けの東京が、静かに息を吹き返す。
欠番・春日としての戦いは、一時の休息を迎えたが、
次なる脅威はすでに影の中で動き始めている。
――欠番の戦いは、終わらない。
――東京の均衡を守る戦いは、まだ続く。
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