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『十二都刀戦(じゅうにととうせん)』  作者: 匿名希望


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東京決戦前夜



### 東京決戦前夜


夜空に、東京のネオンが静かに瞬く。

街は眠っているようで、しかし確実に戦いの気配を漂わせていた。


「春日……明日で全てが決まる」

渋谷が小さく呟く。

俺も刀を握ったまま、窓の外の都市を見つめる。


「……ああ」

欠番として、中心に立つ責任が胸にずっしりと重い。

黒影の目的は明確だ。欠番を奪い、秩序派と混沌派を利用して東京全体を掌握する。

逃げるわけにはいかない。


「明日の作戦、もう一度確認する」

渋谷が端末を開き、各部隊の動き、黒影の推定位置、秩序派内部の派閥状況を整理する。

「俺たちは都市全体を舞台に戦う。欠番の制御力を最大限に使い、黒影の分断を逆手に取る」


「……分断作戦を逆手に」

俺は刀を握り直す。

黒影は分断による孤立を狙ってくる。

だが、その分だけ、こちらも逆に分割して奇襲をかける余地がある。


渋谷は微かに微笑む。

「春日、欠番としての力を信じろ。君が中心なら、都市全体の流れを操れる」


俺は深呼吸する。

欠番の力は戦闘だけじゃない。情報、都市全体の空間、仲間の動きすべてを統制できる。

しかし、使いすぎれば体力も精神も消耗する。

――明日の決戦は、力だけでなく、判断力と集中力の勝負になる。


「仲間たちの準備は?」

俺が尋ねると、渋谷は頷く。

「各部隊とも、武器や防御体制を確認済み。精神的にも、皆決意を固めている」


夜が深くなる。

窓の外、東京の街は静かだ。

だが、その静けさが、戦いの前の緊張をさらに強める。


「俺たちは明日、中心として立つ」

俺は刀を軽く振り、自己確認する。

「誰も犠牲にはさせない。欠番として、東京の均衡を守る」


渋谷が背後で頷く。

「明日は長い夜になる。だが、君が中心なら、必ず勝てる」


窓の外、ネオンが静かに瞬く。

――東京決戦前夜。

欠番と黒影、そして秩序派・混沌派を巻き込む大都市戦の幕が、静かに開こうとしていた。


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