黒影の真の狙い
### 黒影の真の狙い
戦いが一段落した東京の夜。
高層ビルの谷間に、静かな風が流れる。
だが、空気は重く、緊張が張り詰めていた。
「春日……奴らの狙いは何なんだ?」
渋谷が端末を操作しながら問いかける。
俺も刀を握り直し、スクリーンの情報を睨む。
「表向きは欠番を狙って東京の均衡を崩すこと……」
俺の声は低い。
「でも、それだけじゃない。黒影は秩序派や混沌派の内部情報を握り、派閥の混乱を誘発している」
渋谷が眉をひそめる。
「つまり……欠番を奪うだけじゃなく、東京全体を掌握しようとしている」
「それに、俺たちの動きも制御しようとしてる……」
スクリーン上で赤く点滅する黒影の位置情報。
都市の各所で計算されたように動き、同時に秩序派内部の派閥を揺さぶる。
――これは戦闘以上の戦術。情報戦、心理戦、都市戦の複合戦だ。
「欠番として、中心に立つ俺の力を利用すれば……」
俺の胸に寒気が走る。
黒影の狙いは、単なる戦闘や破壊ではない。
東京を丸ごと操ること。
「春日、我々はどうする?」
渋谷の目は真剣そのものだ。
「情報戦で先手を取るか、直接殲滅戦に出るか……」
俺は刀を握る手に力を込める。
欠番の制御力を最大限に使えば、戦闘も情報も操れる。
だが、無理は禁物だ。敵は都市全体を使い、隙をつく。
「まずは敵の動きを封じる」
俺は決意する。
「黒影の分断を逆手に取り、都市全体の空間と重力の流れを読み、動きを制御する」
渋谷が頷く。
「わかった。なら、俺は各派閥と連絡を取り、混乱を最小化する」
東京全体が戦場になる。
黒影の真の狙いは、欠番を中心にした都市支配。
だが、欠番としての俺も、中心として戦う覚悟はある。
「よし……次は俺たちが先手だ」
渋谷が微かに微笑む。
「欠番の中心力で、都市の均衡を守ろう」
夜空にネオンが光る。
その光の下で、欠番と黒影の戦いは、さらに高度な次元へと進んでいく。
――黒影の真の狙いが明らかになった今、欠番の中心力が試される。
――東京の均衡を守る戦いは、まだ終わらない。
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