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『十二都刀戦(じゅうにととうせん)』  作者: 匿名希望


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情報戦と策謀



### 情報戦と策謀


東京の夜は、静かに光っている。

だが、街の裏側では情報が渦巻き、誰も油断できない。


「春日、こちらを見て」

渋谷が端末を差し出す。

スクリーンには、東京全域の刀使いの動き、黒影の接近情報、秩序派内部の派閥情報が映し出されていた。


「……情報が多すぎる」

俺は目を細める。

戦闘だけじゃない。欠番としての中心は、力だけでなく情報も制御しなければならない。


「今回は戦闘だけじゃ勝てない」

渋谷が続ける。

「黒影は東京の秩序や欠番の力を分析し、次の行動を決めている。

 こちらも動きに先手を打たなければ、奴らのペースに巻き込まれる」


スクリーン上で、黒影の複数の接触点が赤く点滅する。

「全部、俺を狙っている……」

胸に戦慄が走る。

欠番として中心に立つ以上、逃げるわけにはいかない。


「まずは情報の整理だ」

渋谷が指示を出す。

「秩序派の内部派閥も動き出している。保護派と排除派、それぞれの意図を把握して」


俺は深呼吸し、スクリーンに集中する。

欠番の力は戦闘だけじゃない。

空間や重力を制御する応用で、情報処理や敵の動線も読める。


「……わかった。まずは保護派と排除派の動きの分岐を予測する」

俺は欠番の能力を応用し、スクリーン上のデータを仮想空間で操作する。

黒影の攻撃予測、秩序派内部の動き、渋谷の支援位置……

すべてを一度に把握する。


「春日、やるじゃない」

渋谷が微笑む。

「情報戦も、中心としての役目だ」


その瞬間、端末が警告音を発する。

赤い点滅が、東京の西側に集中する。

――黒影が動いた。


「奴ら、こちらの動きを見切ったか……!」

俺は刀を握り直す。

戦闘だけでなく、情報戦でも欠番は攻撃される。


「渋谷、急げ。西側の接触点を封じる!」

「了解!」


ビルの屋上から、俺たちは黒影の接触点に急行する。

途中、秩序派の情報員から連絡が入る。

「春日さん、保護派内部に不穏な動きがあります」


――欠番として、中心として、選択を迫られる。

戦うべきか、情報を優先するか。

間違えば東京全体が巻き込まれる。


「……俺が判断する」

深呼吸して、目を閉じる。

欠番として、逃げも隠れもできない。

中心に立つなら、決断を下すしかない。


東京の夜が、欠番の決断を静かに待っている。


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