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『十二都刀戦(じゅうにととうせん)』  作者: 匿名希望


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黒影の正体



### 黒影の正体


戦いの余韻が、まだビルの屋上に残っている。

黒影たちは姿を消したが、その足跡は確かに残っていた。


「……奴ら、一体何者なんだ?」

渋谷が息を整えながら問いかける。

俺も刀を握り、周囲の警戒を怠らない。


「ただの刺客じゃない」

渋谷が地図端末を操作する。

「データベースと照合したけど……既知の秩序派や混沌派の関係者じゃない。

 未知の組織、コードネーム『黒影』」


「黒影……」

俺の胸に、不安が走る。

第一巻で戦った混沌派や秩序派でさえ、俺は力を制御できた。

しかし、この組織は未知の力を持つ。

しかも俺を直接狙ってきた。


「彼らの目的は、欠番の力を奪うこと……だと思う」

渋谷の声が、冷静ながらも重い。

「中心を持つ者の力を奪えば、東京の均衡を一瞬で崩せる」


俺は刀を握る手に力を込めた。

――欠番として、中心であること。

それを奪われることは、街そのものを危険に晒すことを意味する。


「じゃあ……奴ら、ただの刺客じゃなくて、東京を混乱させるための駒ってことか」

俺の声に、渋谷は頷いた。


「そして最悪なのは、黒影の一部は秩序派の内部情報を知っていること」

「つまり……秩序派の内部にも裏切り者が?」

「可能性は高いわ。欠番の位置情報や行動パターン、力の特性……すべて知られている」


その瞬間、俺の背筋に戦慄が走った。

俺たちが安心してはいけない理由が、明確になった。


「春日……準備は?」

渋谷が、真剣な目で見つめる。


「……ああ」

俺は刀を握り直す。

欠番として、逃げることはできない。

敵が未知でも、情報が不十分でも、中心として立つ。


「俺たちがやるべきことは、奴らの動きを探り、先手を打つことだ」

渋谷が戦略マップを開く。

「それに、秩序派の内部の派閥争いも無視できない。

 欠番として、春日自身が判断しなきゃいけない」


「……分かった」

俺は空を見上げる。

夜はまだ長い。

だが、東京は待ってくれない。


――黒影の正体は明らかになった。

――だが、その全貌はまだ見えない。


刀を握る手に力を込め、俺は決意を新たにした。

欠番として、東京の中心に立ち続けるために。


そして、夜の街に新たな影が忍び寄る。

――欠番の戦いは、今度こそ未知の次元へ突入する。


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