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『十二都刀戦(じゅうにととうせん)』  作者: 匿名希望


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秩序派の策動



### 秩序派の策動


東京の朝は、相変わらず無関心に輝いている。

だが、ビルの高層会議室では、誰も眠ってはいなかった。


「欠番の動きが気にかかる」


秩序派の執行者、黒崎が低く呟く。

周囲の幹部たちは、静かに頷くか、眉をひそめていた。


「先日の新宿との事件……欠番が制御に成功したのは想定外だ」

「ならば次の一手を……」


会議室の空気は張り詰める。

スクリーンには東京の地図が映され、各地に刀使いのアイコンが点滅していた。


「欠番の保護派と排除派、両方が動き出している。

 安全に保護するか、制御を強化して利用するか。

 判断を誤れば、街の均衡は一気に崩れる」


「……欠番に選択を委ねるべきでは?」


静かに提案したのは若手幹部の松原だ。

黒崎の視線が、じっと彼を射抜く。


「選択はあくまで欠番の自由だ。

 だが、自由にはリスクが伴う。

 そのリスクを最小化するのが、我々秩序派の使命だ」


一同、沈黙する。

秩序派の中でも意見は割れている。

欠番は守るべき存在か、それとも統制すべき道具か――


「では、情報部隊を増員しろ」


黒崎が指示を出す。

「欠番の行動を監視しつつ、接触のタイミングを見極める」


「了解しました」

「実行に移します」


しかし、その裏ではもう一つの動きがあった。

保護派の一部は、欠番に直接接触し、味方につけようとしていた。


――春日を中心に据えるべきか、

――それとも秩序派の影として利用すべきか。


この駆け引きが、東京の均衡をさらに揺らす。

欠番はまだ知らない。

秩序派の内部抗争も、混沌派の動きも、すべてが彼に影響することを。


「春日が動けば、計画も変わる」


黒崎は独り言のように呟く。

「……だが、それもまた面白い」


会議室の外、東京の街は今日も無邪気に光る。

しかし、その光は、欠番を巡る駆け引きの影に飲み込まれつつあった。


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