表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『十二都刀戦(じゅうにととうせん)』  作者: 匿名希望


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/37

2-1欠番の帰還ー邂逅



### 邂逅


東京の朝は、まだ眠っていた。

だが、裏側では嵐の前の静けさが漂っている。


「春日、起きろ」


渋谷の声が、薄暗い部屋に響く。

俺はベッドの上で目をこすりながら、刀に手を伸ばす。

まだ昨日の戦いの余韻で身体は重い。


「……また戦うのか?」


「そう。秩序派も混沌派も、黙ってはいない」


渋谷は、窓の外の街並みを見つめたまま言う。

その背中には、強い覚悟が宿っていた。


俺は刀を握り直す。

傷はまだ疼くけど、心の熱さが痛みを上回っていた。


「第一巻の戦いのあと、何も変わってない……いや、状況はより複雑になった」


渋谷が手にした紙を差し出す。

「今日の秩序派会議の内容よ」


そこには、秩序派内部の争いの痕跡が書かれていた。


* 一部の派閥は欠番の力を恐れ、排除を検討

* 他の派閥は欠番を保護し、統合の道具として利用


「……味方も敵も、はっきりしないな」


「だからこそ、春日が欠番として中心に立たなきゃ」


渋谷の瞳が、強く光る。

「欠番としての存在が、東京の均衡を左右する」


その瞬間、窓の外で黒い影が動いた。

――人影ではない。

光を反射したスーツ姿が、ビルの影に溶け込む。


「……誰だ?」


「新しい敵かもしれない」


胸の奥に、戦慄が走る。

刀を握り直し、俺は立ち上がった。


「行くぞ、渋谷」


「ええ、準備は万端」


俺たちはビルを出る。

東京の街は、今日も無邪気に光っている。

だが、裏では欠番としての戦いが再び始まろうとしていた。


---


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ