表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

5秒で終わる童話集

作者: motimoti

〈ねこ、ボタンを押す〉


むかしむかし、あるところに、とても好奇心旺盛なねこがいました。

ある日、「押すな」と書かれた赤いボタンを見つけました。


――ぽちっ。


世界は終わりました。


おしまい。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


〈さかなのゆめ〉


さかなは空をとぶ夢をみた。


とても気持ちよかった。


目が覚めたら、つりあげられていた。


空は、本物だった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


〈ロボットとまほう〉


ロボットがまほうつかいに会った。

「心がほしい」と願った。

まほうつかいは言った。

「それ、エラーになるよ」

ロボットは、それでも願った。

人間ができました。

そんな人間がまた、ロボットを作り始めました。

おしまい。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


〈カメ、ついに本気を出す〉


「おまえはおそい」とウサギに笑われたカメ。

カメは黙ってサングラスをかけた。

甲羅がバイクになった。

ウサギはぴょんと跳んで、轢かれた。

おしまい。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


〈おばけ、家賃を払う〉


おばけ屋敷にだれも来なくなった。

管理会社「そろそろ家賃を…」

おばけたちはバイトを始めた。

コンビニの深夜シフトがめちゃくちゃ早くなった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


〈しあわせの青いとり〉


青い鳥を見つけた男。

しあわせになった。

でも、7日後に鳥がこう言った。

「延長しますか?カードで」

しあわせはサブスクだった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


〈ロボット、恋を知る〉


ロボットが少女に恋をした。

毎日、花を届けた。

少女は「ありがとう」と笑った。

ロボットは恋がした。心が動き熱くなった。

それはモーターだった。

おしまい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ