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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第5章「∀クセスゲート・ブラックシータ」西暦2037年11月29日

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第62話「承・新壁紙完成」★

 桃花とGM姫がまたゲーム調整を始めた。

「財源問題とスケジュール問題ってどっちが優先度高いのかな?」


「ん~財源が無いと散歩の長距離走も、出版社も作家に給料払えないし、車も長時間走れないし、毎日のご飯もお金が無いと食べられない世の中だからやっぱ財源じゃ無いか? スケジュールはその後だと思う」


「でもスケジュールって言ってもさ、WEB小説は当日書いて当日投稿で翌日に皆実行って流れでしょ? だからあたしのお母さんも1週間後のスケジュールを私が決めてないから思い浮かばないし、言えない……は聞いてなかったなあ~……。家の中でそうなってるって事は外の皆もそんな感じって事でしょ?」


「まあお前は意図してないだろうけどな」


「でも小説の内容なんてアイディアがそのまま出ただけの、プロットみたいなもんだからさ。内容は流石に当日になってみないと私でも解らないよ? ……まあ予定日に行く場所だったら決められるけどさ……でもリアルタイムの案件でしょ?」


「そうだな、作品世界の時間軸じゃ無いな」


「ん~……じゃあどうやったら私のお母さんは1週間後の予定を私に言ってくれるようになるのかな? 一ヶ月後でもいいけど、流石に現実世界で突発スケジュールは望んでないよ?」


「まあ仮案になるが、1週間後に〇〇の場所、2週間後に〇〇の場所、という感じで予定を組めば、場所だけは予定組めるんじゃ無いかな?」


 家族の善神でもないのにやはり家族の心配をする桃花、もし外側の心も同じで、同じ事象が発生しているのならば。皆突発イベントに巻き込まれていることになる。

 冒険を望んでいた咲にとっても、それは望んでいない。


 その場で自分が遊ぶ事は望んでいたが、それを実際にやれとは望んでいない。

 そこらへんの歩み寄りである。

「じゃあ、プロットの前にプロットを立てろって事? もはや間接的じゃなく直接的に影響してるんですけど……」

「……まあ言いたいことは解るし、作品に落とし込みたい気持ちは解るが、相性悪いぞそのスケジュール作りは……もっと別の物で落とし込まないと破綻するぞ……」


「……いや、別にお母さんのスケジュールを操作したいんじゃなくて。1日前にいきなり内容が挟まるのがすごく嫌だ。そしてその原因が私だと言うのも凄く嫌だ」


「ふーむ……難しいな。簡単な方法だとスケジュール欄に作品の話数とタイトルだけ埋めておいてその日に目指してざっと書く……ぐらいが丁度良いんじゃないか? WEB小説の場合」


「……だね、そんぐらいしか無理だわ、やめよこの話、やってるだけ不毛だわ……」


「まあ、あと言える事は、アニメ制作も漫画も週間で予定表組んでるみたいだし、流石にWEB小説の2日か3日間の連載はたぶん速すぎるな」


「だね、……そんなもんか」


 そんなことを桃花とGM姫がしていたら「できた」と、信条戦空が作画してGペンのペン入れも終わったようである。

「できた」


 まず、真っ先に飛びついたのは天上院咲。

「上手え!? え!? 絵うま!? てか内容が戦空じゃ無くて私になってる!?」


 内容の絵はカラーでは無くてモノクロ、しかも線画だけである。

 咲がまず驚いたのは信条戦空の画力の高さである、が、内容がオーダーと違う。

 やはりと言うか、戦空の気分で予定が変わってしまった。


「ウチの原稿はもう証券用インクで描いてあるし優先度低いと思って、今一番優先度高いのは家族の善神である咲かなって思ったから。なんかそっちに気分が向いた」


 まず、この原稿をカラー化するのか? と戦空は桃花に聞く。

「まあ後でカラー化はするかな、イラスト絵欲しいし。ふむ、しかし久々のアナログだったけど腕は大丈夫そうね、だいぶ鈍ってたと思うから。もっと線ガッタガタだと思ってたけど、割りと上手い線画だと思う」


 最高画力の桃花先生がそう言うのなら合格点だろう。

 手ぶれ補正なし、左右反転なし、ついでにトレースもレイヤーもなしだったら合格点だろう。我慢できずに円定規も直線定規もアタリも、えんぴつ線は消しゴムで消してしまったし……。あとはスキャンするだけなので機械関係の作業になる。

「ウチ褒められてる?」

「褒めてる褒めてる、珍しく褒めてる、でも本気でGペン極めたいなら〈線が昔より劣化した〉と言わざる終えない」


「あーやっぱそうかー!」

「……まあ戦空の場合、1日3日どころか1年以上ブランクあるから数描くしか無いよ、コレばっかりは」

 意識高い系になる気は無いが、流石に〈昔の自分より劣化している〉と桃花は戦空に指摘した。厳しいかもしれないが結構優しく言っているつもりである。


 時間が出来たので桃花は戦空に次の作画を指示する。

「次、私は偶然ギリギリGペンで動いてるから真城和季の番かな。あいつは一度も保証されていないはず……咲ちゃん、何か言語化ある?」


 咲は考え考え披露する。

「ではギアは描いた方が良いです。あと強化系、賢術系、陰陽系、精神系、未覚系のシンボルマークも保証されてなかったはずです。そんな感じで」


 というわけで戦空は咲の指示の元、さっさか作画した。今回言語化は少なかった。

 下書きが消えるなら残らないので言っても意味ないと思ったからである。


「ほいできた」

 1時間後、出来上がった生原稿を見て咲と桃花先生は凝視する。

「線画だけでも全然上手く視えるんですけど……」

 絵に関してはド素人な咲は、これはもうプロレベルじゃね? と思ってしまう。

 だが、同じ壁を突破してきた桃花にとってはそうではない。


「まあ実際、本当にアシスタントや自称原画マンレベルの腕前有るからね。証券用インクとプロ用原稿用紙とかいう〈魔術的なハンデ〉さえ無ければ元々こんくらいの画力は有ったよ」


 戦空は桃花先生からの褒め、には慣れていない。

「珍しく褒められてる?」

「うん、褒めてる褒めてる、喜んでいいよ」


「ウッシッシ! エヘヘ!」

 戦空は素直に喜んだ。


 桃花は個人的な感想を言う。

「うん、やっぱりパリっとした線画は良い感じだね。デジタルだと摩擦が物理的に少ないからどうしてもグニャリ……というかスルッと? 描けちゃうんだよね。直線のフリーハンドが上手いのは流石に数をこなしてきた結果だろうね」

「おお褒める褒める」

 咲も桃花先生の褒める、は中々無いので珍しい物を観る目で見る。


「だがしかし、漫画雑誌で長期的にこの画力を維持出来るかは微妙なラインだね」

 桃花先生の素直な辛口評価。


 次、湘南桃花先生の保証絵の件について。

 何故か最後に桃花を描いたのが〈絶対の魔女ラムダデルタのコスプレ〉で動画時間が動いてるらしく、それが更に保証されていて、それが悪さをしているようだった。

 簡単に言うと服に踊らされている。

「キルラキルかな?」

 咲はそう思ったがもはや後の祭りである。


「咲ちゃん、なにか言語化ある?」

「てかもうすでに存在して有るんだけどね……ノートに書けばいいのね?」

 一応言語化もノートに残して姿を構築してゆく咲。


「んーじゃあ。令和ヘッドホンとサングラス、うさぎ年の耳に、眼は緑色、ネクタイも緑色、心のエレメンタルは方位でマークを円定規で書く……」


 咲がそこまで言って桃花に線の強弱について質問をする。

「この線の強弱ってラーメンの麺の茹で具合みたいな表現で良いのかな?」

 

 ラーメンの湯で具合。

 麺の湯で具合は線の強弱、硬め、普通、柔らかめ、である。

 味の濃さはスープの話で、濃いめ、普通、薄め、となる。

 麺の量は線の本数とも読める、半分、普通、大盛り、ぐらいだろう。

 他に油の量などがあるが、ここではいらないと思う。


 桃花先生はそこまで理解してから、作画注文をする。

「じゃあ、線の強弱は普通、描き味は普通、線の量は髪だけ多めでお願いします」

 この場合、書き味が濃いいと劇画タッチになるのだろうか? だとしたら今後劇画タッチを模写して覚えないと濃いい味が出せないという表現になるのだが……?


「濃い味……劇画タッチは模写したこと無いな……。てことは、普通か薄味しか出来ないという論法になるのだが……? 今までは絵柄がシンプル・クール・熱血とかの印象だったが、味の濃さか~……」

 書き込み量を必要以上に増やす、ことはやったことが有るが、画面が濃ゆいと感じるほど書き込むはたぶん劇画タッチと呼ばれるものなので。経験値がないから描けない。つまりウチの店は味が普通か薄味しかやっていない事になる……?

 その場合、劇画タッチで模写する対象とは何だろうか?

 ファンタジー系の劇画タッチでパッと思い浮かぶのがベルセルクだろうか……?


「じゃ、戦空作画よろしく。あ、間違えても劇画タッチにするなよ? 私のキャラと合ってないからな!?」

 桃花は我武者羅で自分勝手な戦空へ念を押しておく。

「うん、わかった」


 数時間後。戦空の作画が終わって、桃花がデジタル作画編集をした。

「よし、やった出来たね、これならどこからも文句出ないでしょう」


 戦空はそう思った。

「保証までされてる表紙なら流石にどこらかも文句出ないっしょ」


 咲は一つだけ懸念点がある。

「問題は未来を見せない、っていう見聞殺し関係かな……、出来る事はやったけど本当にその未来になるまで反映されないのかしら?」


 桃花は、製作総指揮の関係なのでたぶん自分で決められるんだろうなとは思った。

「それは、総監督の許可がいるかな? ちょっと魔術的な普通のノートと証券原稿の効果を私知らないからさ。まともにインクに原稿描いてたの2009年前後だし、……そこら辺の齟齬は見とかないと許可出来んな~、咲や和季の未来の許可は……」


「じゃこれで公開か」

「うん」

「これで今回の授業は一回終わりだよ、お疲れ2人とも」

 結果はあとで報告すると桃花先生は言って、この授業は終わった。

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