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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第3章「ザ・ユニティ」西暦2037年11月19日〈水〉

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第40話「結・無力なままでは終われない⑮」

 ♪――凪も風も嵐も愛す、自由の空を好きに生きて、もう離れない――♪


 未来宇宙図書館。


 延長される間延び空間の中、バルバトスは汚染想子を散布し続ける。


 アセンブラは考えに考えを巡らせた末に〈純化師量子〉を大量散布した、ちょっとした思考実験である。

 悪化した汚染想子に対して極小の純化師はすぐさまレッテル貼りを開始した。


 つまり「この思想は毒です、この思想は薬です」と人から人へ、インターネット・SNS・新聞・ラジオ・テレビに格付けをして、まずは汚染想子に感染した人間に〈気づかせる〉これにより、自分が毒なのか薬なのか認識し自覚させる、毒の方は抑止力が働く、これにより感染力が激減する、これは政治家でも同じである。


 レッテルを貼るのは純化師の仕事である。これにより爆発的な感染は防げる。

 あとは純粋な純化師量子を増やせば沈静化できる。


 そこへアセンブラの元へシャンフロが駆けつける。

「なーんだ、結局〈一人で出来るもん〉やってるじゃないか」

「それでも結構な荒療治だよ、本気でフォローよろしく!」

「了解友達の友達くんさん!」



 繋がりの山脈。


 信条戦空は眼が良くなりすぎて目移りしていた。よそ見とも言う。

「え、桃花先生ってタイムマシン作れるの!? やろうと思えば量産できるの!? どうやって!?」

「今それどころじゃないでしょ!? ドコに眼を向けてんの!? 目の前の敵に集中! 集中!」

 戦空の驚きに夜鈴がツッコミを入れて自我を我に返す。

「おっとそうだったすまねえ! 咲、これが終わったら稽古つけてくれよ! 実力差がはっきり解った!」


 練習じゃなくて実戦という意味でも戦空、桃花、和季は明らかに鈍っていた。

 稽古をつけるのは良いが、面倒ごとがまた1つ、いや別の戦場で2つに増えるのは納得いかない咲。

 それは戦空達の稽古と、中学生教師を咲がやることを桃花が決定したことである。

「はいはいこれが終わったらいつかね……」

 時間はあるからまだ良いが……〈違う、そうじゃない、私がやりたいのはエンジョイだ!〉と咲は思っている。



 第7の街ノット。


 最果ての軍勢の指揮系統は混乱していた。完璧な論理集団なのに指示が行き届いていない、瓦解と言っても差し支えない。

「隊長からの指示が来ねえ! 向こうも流石に立て込んでるのか?!」

「こっちで独自に判断するしかねえ!」


 司令塔不在の指揮系統の訓練を最果ての軍勢はしていない、自分達より遥か格上の敵に対しての訓練を怠っていたし、想像できなかったからだ。

「だな、もうアインの独学を待ってるのも無理だ。賢術隊! アインに知識のバフをかけろ!」

「誰に指図してんだ!? 賢術隊の知識なんてゴメンだね! ここは未覚隊に委ねろ!」

「何でだよ!? 余計にアイン訳がわからなくなるだろ!」

「まあまあここはバランスを取って陰陽隊の平等に……!」

「今平等なんて言ってらねーだろ!? 必要なのは生き残るための武器だ! ここは強化隊の武器倉庫で……!」


 アインが泣きながら思わず叫ぶ。こんな状況じゃ足し算も出来ない。

「お前らうるさぁあああああああああああーい!!!!」


 まるで親ペンギンと親ペンギンに挟まれて叱られる子ペンギンである。

 結論、使う武器は最強だが兵士達がマジでポンコツである。機能停止の機能不全をしている。



 ドアの世界


 戦闘の途中だったが、天上院姫はもう一人の分身を作ってドアの世界の外側、つまり部屋を管理してる中心人物に話しかけた。


「近衛遊歩、調子はどうだ? 他のドアの世界はどうなってる?」

 言われて近衛遊歩はあるがままに言った。


「開けろと言われてないから開けてないよ」


「……? では一度も、ドアの世界を開けていないのか?」

 天上院姫は確認するように、もう一度尋ねる。

「だってトップの言う指示を待たずに開けるなんて権力僕には何処にも無いよ」

 

 ここで姫はやっと、自分がゲームマスターとしての権力を本当に持っていることを知った。そして夢は信じれば叶うと、手を使っても叶うし、使わなくても叶うと。

「ふむ……なるほど、じゃあ今はまだ戦闘中だけど1分間ぐらいのPV動画だったら作っていいよ? どこ切って見せても良いし、そこは好きにしていい」

「……つまり、アース018、エレメンタルワールドのドアを一分間だけだなら開けても良いと……?」


「ああ、ネットに公開する所で完結してたと思ってたからな。本当に私にその権力や権限が有るのか、存在するのか確認しておきたい。ふふ、これで叶ったら信用が得られるぞ?」

 桃花やブロードや戦空も自分の立場を解ってきた所だ、クライマックスに向けて前半戦も終わっている。ならここらでアース018以外の、全体像の確認ぐらいなら良いだろう。

 あとは姫が立場を確認する番だ、……咲は半ば強引に連れ回されているだけだが……。

 ということで、分体である天上院姫は、他のアースのドアを開けて、確認する作業に入った。動画視聴タイムである。

 

 ♪――それはそう、魂の色、黄の系譜、消せない捨てられない私達の夢――♪



 名前◇天上院中学校

 希少◇SR

 分類◇天上院咲_3年制_空島

 解説◇天上院咲が担任教師。エレメンタルワールド、アース018、創世源種(オリジナルアーク)のための中学校。現在生徒数は5名。生徒はこの段階だと想子のコントロール〈ガンマ線や紙を突破する魂の残響〉は出来ないので。

 頭部にサイコキネシス系を遮断するヘルメットの着用が努力義務で付けられている。ほとんどリミッター装置物、センスタイプが覚醒や極大になったとしても強制的に通常に戻す、念で言うなら頭部からの強力な念動力を強制的に〈絶〉にする。絶とは頭部から放出されるオーラを止める行為。


 このリミッターは両手にも付けている〈手動安全装置〉と呼ばれるもので手袋型の〈信号機の精霊回路の毛糸〉で出来ている、この毛糸の光は自動車道路の信号機の存在色で出来ていて、赤色は止まれ、黄色は注意して進め、青緑色は進め、となっている。手の形をグーだと〈赤色の強制ロック〉状態となり、迷うと黄色、パーだと〈青緑色の能力発砲〉状態となる。


 現代社会では集中力を妨げる、難解な科学装置と魔術書が多く存在するので授業中は一時没収される。

 よって読み書きは原始的な紙と鉛筆でアナログ作業として行われる、タブレット端末は使わない。

 その上で、基本的なアイディアの出し方、風呂敷の広げ方、ツリーの繋げ方、起承転結の構成を学ぶ。特に重点を置いているのは〈アイディアの温め方〉である公開・非公開を自分でコントロールする自制心を育てること。アイディアの管理方法。

 原子の最小単位が想子なので、それが集合したものがアイディアという考え方。

 とにかくこのアイディアをコントロール出来なければ、その先の高校での科学と魔法、大学での多岐に渡る発展は出来ないので、まずこのアイディアのコントロールを徹底的に授業で教える。

 最終的に卒業できるための目標は、空島へ到達し、そこで冒険し、家に帰ってくるまでが学校からの課題である。

 天上院中学校の卒業免許は〈空島で冒険を完了した証〉として社会で機能する。


 教科科目、アイディア学、空中歩行学、多種族学、体育学、妖精学、言語化学。

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