第34話「承・無力なままでは終われない⑨」
♪――ザ・ユニティ、審判の時、お見通し、生き残りたい、伝え足りない――♪
始祖の闇&桜愛神武VSBIG4
桜愛神武は戦局と戦場に合わせて情報吸収・進化した。
「ふむ、では早速使わせて貰おうし、少々遊んでて貰おう」
言って桜愛神武は自身の思念体、アストラル体を13体分離させ、それを自身の化学兵器〈ファンネル〉13機の武器に搭載する。
この武器はサイコキネシス効果で動いて自分の思考のみでほぼ無重力で勝手に動く。
その、13体のアストラル体と13機のファンネルを憑依、融合させ武器として縦横無尽に使用する。
脳筋漢ズにとってもこれは相性が悪い。
「クソ! なんだこの蚊みたいな速さ! 軽すぎるし速すぎる!?」
「速いだけじゃない! 過去や未来! 距離感も無視して時空転移攻撃だぞこれ!?」
「ああ!? 下層がヤバイ!?」
「咲、ここはわしに任せて貰おう! 露払いをしてやる!」
言ったのは天上院姫、一時期〈時を司る〉神様もやっていたので、桜愛神武がやろうとしている科学と魔法、その原理はこの中で一番熟知している。
「受けて立ってやる! 来い! 13の使徒達よ!」
言うと、13の闇が出現、この場合ゴーレムでも良かったが、騎士型の鎧の方が最適解だと思い。それを展開する。騎士と姫の闇が融合する。
「13の闇の使徒達よ! 全域のフィールドを守れ!」
桜愛神武が不適に笑う。
「相手してもらうぞ……! 思念時空間転移型……オールレンジ攻撃!」
ギュン! ファンネルが思念時空転移し、過去や未来へ攻撃を仕掛けてくる。
「追え! 使徒の闇達よ!」
闇の騎士達も思念時空転移して13の始祖の闇エネルギー機を追う!
有限の武器、有限の攻撃回数、ただしこの瞬間だけエネルギー源は始祖の闇の方が多い、消費速度は天上院姫の方が速いだろう。
その間でも口は動く姫は真城和季に命令する。
「和季! チェンと連絡を取れ、連携出来るならやれるだけの〈間〉ぐらいは作ってやる!」
「了解よ! ゲームマスター!」
戦場は苛烈を極めた。
和季は精霊通信機を取り出す。
『こちら和季、チェン! 応答せよ!』
『ザーザー……』
流石に暦を越えて精霊通信機を使用することを想定していなかったので通信が途切れてしまっていた。
「あーしまった……」
そんな油断に気がついた後、頭の中から声が聞こえた。
――大丈夫ですよ軍司令官――。
声の主は師団長、賢術系第1位、ラフティーヌだった。
「おっとラフティーヌか、さすが全知全能、そっちの状況はどうだ?」
5人の最強の能力者達は虚裏闇歴で激闘を繰り広げていると思っていた。
――全然大丈夫ですよ、チェンが〈ルール厳守とルール違反〉の二元論で別けて、あとはルール違反を〈断罪〉したら全部一掃して終わっています。その繰り返し、ただ、この情報をあなたが認知したので対策してくるでしょう。私達がそっちへ行っても厄介な私達が行ってしまうのでこのままヘイト値は稼ぎ続けます――
最強の能力者達のアナザーはどうやらルール違反判定になっているようで、その穴を突いたらしい。内容だけ聞くと全然労力無さそうに感じるが、ラフティーヌの声の息は少々荒れていた。無量大数の自分達という敵に対して、流石に労働力0とはいかなかったようだ。
「おおそうか、結構心配してたんだが全然大丈夫そうで安心したよ。なにせこっちは見えなかったからな」
――お気遣い感謝しますがいらぬ心配です、そのままルール厳守で作戦を続行してください。抜け穴は私達が対処します――
改めて会話をすると凄いバランスブレーカーというかゲームブレイカーだなと思った真城和季だが、これほど心強い味方も居ないものだなと思いつつ。安心して事後処理は任せようと彼は思った。それが敵に回ったら本当に厄介だなとと思いながら。
「了解、定期的に報告はくれよ、こっち側から通信は出来ないからな」
真城和季自身にはそんなサイコキネシス能力はない、あるのは召喚術くらいなものだろう。実際に今はまだ使っていないが、彼が持っているスキルは浮遊術と召喚術くらいだ。
――了解しました、では作戦を続行します――
ラフティーヌはそう短く言葉を紡いで、返答は終わり自身の戦闘に集中し始めた。彼女は余計な雑談とかはなく、冷静で真面目だった。
「……やっぱ愛想ねーなあいつ……」
余計な愚痴を1摘み入れる程度に和季は心に余裕を持てたのでとりあえず良かったと思った。
桜愛神武と天上院姫は互いのオールレンジ攻撃を一旦止める。
両者エネルギー切れの方向性ではないが、神経が張り詰めたので精神力を使ったのだろう。
心は大丈夫でも体のほうが大丈夫じゃなく、持続時間は短かったようだ。
両者共々、科学兵器と騎士鎧を引っ込める。
「ゼイゼイ……」
「ふー……流石に一汗かいたぞ」
天上院姫が肩で息を切らし、桜愛神武が額の汗を拭う。
攻防一体の空中戦は続いた所で、前半戦が終了した。
始祖の闇のエネルギーが枯渇するまであと5分00秒。
♪――この私、どの時代でも、ここにいる、鈴を鳴らして、近くにいるよ――♪
◇
豆知識
名前◇創世源種
希少◇R
分類◇元の世界_始まりの光_エレメンタルワールド
解説◇通称「元の世界」と呼ばれ。アース018、エレメンタルワールドに住んでいる始まりの光の種族を他のアース・種族と区別する時に用いる言葉。元の世界やエレメンタルワールドが空間を指すのに対し、創世源種はそのエリアに住んでいる人種・動物・種族全てを指す言葉。
世界種や宇宙種、軍勢種や神族種、人間種や幻想種、これら元の世界の住民を一気に喋りたい時の総称が創世源種である。
分類として一次創作にあたるルールが多く適応され。まず決まったルールは無く何よりも自由で、オリジナルのアイディアから形成されている事がほとんどである。
例外として、二次創作を基盤に一次創作が作られ硬い基盤になった創世源種としては幻想種がいる。
自分達の事を「元の世界の住民」や「オリジン」と呼ぶことが多く、反転世界の〈アナザー〉や、時間軸がルート分岐した時の〈変異体〉と区別する時に使う。
〈0のルール〉
基本的に0から1を生む時に産まれ、メタ的に言えばその存在が形成される前は〈白紙〉の状況がほとんどである。
ただ、本当に無から生まれている訳でもなく。アイディア、想子と呼ばれる極小の粒子が、他のアースとアースから発想を得て。インプット・テクニカルされている前段階があり、アース018のエレメンタルワールドという空間に挿入〈アウトプット〉される時が〈無から有に成る時〉として創世源種がある。
この〈想子〉と呼ばれる創世源種を形作る元素は、限りなく0に近い単位、即ち0以下の小数点以下の単位であると思われる。
〈1のルール〉
1に成った時からの発想は、基本的に規則性、法則性があり、例え本能であったとしても理由か意識がある。1から先は言語化や線画化になっていることが多く、基本的に〈目に見える〉そして痕跡と言う名の〈あとが残る〉現承が発生し、巻いた種は自然放置しても勝手に成長して伸びる。
この1は〈追跡〉〈足跡〉〈残り香〉など残っている存在として。創世源種以外の外界で呼ばれる事が多く、創世源種自身が真似して追ってもあまり意味がない。
〈その他補足〉
創世源種全員がそう思っている訳では無いが、一部の人種は「食事をすることにあまり意味がない」と思っているフシがある、これは思想の問題。勿論意識して食事をする存在も居るが、少ない方である。その他、不明で謎な部分がかなり多い。未知と可能性の存在とも呼べる。可能性の光は目で観測できる範囲の別アースの光であることがほとんどである。「風を読む」という行為は遺伝子レベルで備わっていて、センスが覚醒すれば誰でも扱うことが出来る。創世源種は別アースに居る事もあるが、その数の多いか少ないかは不明である。
〈例外な種族〉
蒼スズという変異体から創世源種に認められ、創世源種の仲間入りを果たした人種もいる。最近多いい。




