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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第3章「ザ・ユニティ」西暦2037年11月19日〈水〉

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第31話「転・無力なままでは終われない⑥」

 名前◇不自然な光水の灯台

 希少◇SR

 分類◇支点_永続罠_科学ではない

 解説◇人工的に作られた不自然な灯台。その高さは雲を突き抜けるほど高く、頂点には〈光水色の存在の炎〉が灯されている。エウローパ大陸に設置したのは今現在歴2010年2月前だとは解明されているが、正確な日時は不明のまま現存している。

 電波時計や方位磁石が無くてもかなり高く作られた建造物なので広範囲を目視で確認可能。異世界サバイバル用に特化した塔とも言える。

 灯台はその外観や灯光により船舶の航行目標となる施設。だがこれは海沿いの湾岸に設置されていない。目的が違うからだ、その目的は地図が無い時の、時間・空間・多元宇宙に対する支点として機能しているからである。

 人間が特異点として時間移動しても元に戻るように設計されているのに対し、この灯台は明確に空間、場所や大地に根付いている。世界地図が無いときの〈仮の座標0地点〉として設計されている。

 それを言うと、エレメンタルワールドのど真ん中に存在している〈帰るべき場所「i」〉を道導にすればいいじゃんと思われるが、存在の炎が光水色なので、明確にアリスが設置し、アリスの存在の力で照らされている光となる。


 即ち、本当の目的は。〈運命の糸や運命論の支点〉としての役割が真の目的である。

 特に運命論による、世の中の出来事はすべて、あらかじめそうなるように定められていて、人間の努力ではそれを変更できない。という人間が抗えないルールに対しての強力なメタ武器として、支点が作られた。

 また、幾重にも重なる多想世界に明確に存在している強力なメタ対策。

 運命の糸はアリスが繰り直線じゃなく、曲線を描いている時間の流れだが。発想元は運命論の事を知らなかった湘南桃花の対策案。


 〈不自然な光水の灯台自体の永続罠効果〉

 約半径310km〈イタリア全土ぐらいの面積〉までが〈雨の結界〉状態になり闇の力を光の力で上書きします。①この塔の効果範囲内では運命論による〈分岐イベント〉が発生しても時間軸は枝分かれしなくなり世界は増幅(ぞうふく)しなくなる。②元の世界以外の〈変異体〉〈アナザー〉と名のつくモンスター・人間は結界内では特殊効果を発動できない。③元の世界のアリスが消滅した場合、その存在の炎は消え、効果もその時点で止まる。

 ※この塔には分裂を止める効果はあっても、分裂を減らす効果〈引き算・割り算〉は無い。


 〈アリスの炎〉

 存在の炎を松明代わりにすることが出来る。炎を絶やさず増やす事が可能。ただし炎を習得できる条件がかなり特殊で。

 〈本当にただの一般人〉にしか炎は燃え移らない、亜人種や努力をした魔法使い、超能力者や秀でた武器の使い手、権力者なども一般人には入らなくなる。〈本当にただの人間〉にしか効果は発揮されない。


 〈アリスの炎の効果〉

 抗えぬ死への対策効果。一般市民の人間が松明として利用した場合。〈アリスの炎〉単体の効果は、人間に抗えない絶望的な運命への対抗手段なので。この世界を支配する大いなる意志、あるいは世界の摂理そのものが、特定の存在の終焉を決定づけること。などの〈運命による死、または寿命以外の死亡限定〉で死亡した場合、設置した炎の位置が〈座標0の支点〉となる。

 これはマイナススパイラルの時のみ発動し、プラススパイラルの時では効果は無い。

 これは「セーブポイント」でも「やり直し」でもない。

 炎を設置した地点は「死んだ場所ではない、人生の再開地点」となる。運命による死を迎えた瞬間、その人間の肉体は滅び、犠牲は確定します。しかし、炎が灯された場所に、別の形でその人間の存在が再構築され、そこから新しい人生が始まります。犠牲そのものは消えませんが、その犠牲を払ってでも、先に進むための「もう一つの選択肢」が与えられる。

 犠牲になった遺体は〈過去の自分の証〉としてその場に残り、その自分の遺体をどうするかは〈その人間〉次第となる。


 詳しい使い方は未だに不明だが〈人間が使う運命論による強力なメタ対策の支点〉とだけ覚えておけばいい。炎の効果発動後、そのあとの努力は自分でしなければならない。


 名前◇レジェンドライナー・レッド号

 希少◇SSR

 分類◇時の列車_科学と魔法の新幹線_ヒーローの乗り物

 解説◇アカシックレコードに則って時の運行を守る鉄道車両型タイムマシン。「レジェンドソウル」の運転によって自動走行し、通常路線を走る新幹線型の時の列車。

 アカシックレコードに則ってと書いてあるが、元の世界EWの住人達自身がアカシックレコードを書いているので実質ルールはあってないようなもの。

 このレジェンドライナーは〈アカシックレコードが念じた通りの現出以上の行動〉をGM天上院姫に許可されている。それは最高のヒーローであり、皆の願いを一心に背負った存在だからだ。

 レジェンドライナーとレジェンドマンは自分達の意思で行動を起こせる。例え日本国首相やアメリカ合衆国大統領やその他超常的な最高権限保持者の言うことに縛られる必要は無い。レジェンドライナーにも意思があり、レジェンドマンにも意思がある。

 よって運行・運転・停車・発車を自由に行えるが、レジェンドマンのような〈運転資格〉を有する者が運転しないとコントロール出来ない。なお、オーナーであるGM、この場合天上院姫だがその者の許可を待たずに停車・発車が出来る。

 世界線と世界線の狭間にトンネルを形成することが可能、レールは異空間・現実空間を問わず自動的に敷設・撤去されていくため、街中・空中・海上などどこでも走行可能。

 分類は難解で大きな科学装置および魔法装置なので〈装置〉の枠を出ない、よって故障や定期的なメンテナンスは必要になる。


 GM姫に運転許可が降りているので、最古来歴、今現在歴、最未来歴、亜空間歴、虚裏闇歴、極神速歴への走行が可能。

 あくまで時間の中を走行するので計算上可能なら走行できる範囲内に限定されている、空間の距離感を無視することは出来ない。その代わり大多数や大物な荷物も一気に運べる。

 レジェンドライナーが使用する曜日・日時などの時間単位は協定世界時(UTC)を基準にしたUTC+9〈日本の標準時間〉である。

 レジェンドマンのレッド号はUTC+9だが、あと2台列車を持っている。UTC-5〈アメリカ・ニューヨーク、ワシントンDC〉と、UTC-10〈ハワイ〉。

 この場合、戦隊レッドはUTC+9、戦隊ブルーはUTC-5、戦隊イエローはUTC-10という役割分担をしている。

 速度は今現在歴で実在している最高速度に準じているので超電導リニア新幹線の時速603kmが最高速度である。


 一般市民やただの人間、湘南桃花が運転してもコントロールはできない。ついでに守護霊獣の犬も問答無用で破壊は出来るが犬ぞりみたいに引っ張ってもコントロールは出来ない、時空のどっかに吹き飛ぶ。



 世界線と世界線を繋ぐ狭間のトンネル。


 新幹線が普通の人間より速いことは十分に理解しているのだが、このファンタジーな新幹線がどういう原理で不可能を可能にしているのか、桃花には見当がつかないし、たぶん説明されても、理解して噛み砕くまでに結構な時間がかかるだろう。

 難解なでっかい科学装置なのは判るが、それに加えてでっかい魔法装置となると更に解らん代物だった。


 ただ、最高のヒーローはこの新幹線を扱えているし、コントロールも出来ていることだけは解った。

 もちろん、桃花が仮に新幹線の運転を代わった所でコントロールは出来ない。


「さて、このまま戦場に突っ込むのも良いが、流石に疲れているだろ? 今なら亜空間歴に寄っていける、そっちに向かうぞ」

 レジェンドマンが桃花達の返答を待たずに勝手に決めた。どうせ桃花は無理をする方向に行くだろうから強引に感情の流れをそっちへ向けた事になるのだろう。


 タイミングの問題ということだろう、逆に言えばこのタイミングじゃなきゃ休めないとも読める言い方だ。無理をしても良いことはないのは長旅で解っている桃花だったので。


「じゃ、お言葉に甘えようかな……」

 と、言い。休憩所へ進路変更することにする。

 亜空間歴の中では、どんなに活動しようとも〈ワンアクション5秒〉という時間のルールがあるので、どれだけ長く休憩しても5秒で戦場に到着することになる。


 だからこそ、避難所として有効に扱えているのだ。


 と言う所で、桃花の体がズキリと疼いた。

「痛っつ……! 何で良かれと思って動いてるのに体が痛いの……?」


 それをレジェンドマンが運転しながら何となく言う。

「たぶんだが、お前アントマンみたいになろうとしてるんじゃないか?」

「……はい?」

 それは、思考や思想の問題だった。


「ドクターストレンジはミスをした、エンシェントワンもミスをした、アントマンもミスをした、で、キャプテンアメリカはミスをしていない。それだけ心に留めて置けば今は良い」

 思考が停止した、というか思考がミスを認識した。気がついたと言っても良い。

 そうだ、ミスをしちゃいけないアメリカ男がアントマンみたいになるなよ、みたいな事を言ってたんだ。てことは逆算してミスをしたことになる。てことはてことは、ミスの連鎖が起こっているのか……????

 それを改めてレジェンドマンに問いただす。

「……どういう意味?」

「私にも解らんが、いずれ解る。さあ着いたぞ」

 そう意味深な言葉を残して、4人は亜空間歴に辿り着いた。


 亜空間歴6分15秒、エウローパ大陸、公海、地球防衛軍ゲート出入口、あきづき型護衛艦あきづき。

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