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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第3章「ザ・ユニティ」西暦2037年11月19日〈水〉

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第24話「結・ザ・ユニティ発動準備②」

 まず、第7街ノットに到着したのはギルド〈四重奏〉の4メンバーとプラスαである、色々と旅をしている内に見つけたメンツが複数人居るが天上院咲にとっては知らないか名前をド忘れした存在だった。

 で、天上院姫は信条戦空と桜愛夜鈴の為に用意した新しい武器、精霊石で加工し直された〈ザ・ユニティ〉と〈詩分割刀(スプリット)〉を2人に手渡しした。


「おお、ありがとう! ……ちょっと重いな……」

「そりゃ今まで素手だったんだからそうなるよ……!」

 戦空の反応に咲は落胆と共に大声でツッコミを入れる。

 早速、戦空はガントレット〈ザ・ユニティ〉を装備して喜んでくれていたが。いつもの自由度がなくなったような重さを感じた様だ、むしろ今の今までがフリーダム過ぎて、そういった意味での制御装置にもなっているのだろう。天上院姉妹2人が考えて作ったのだから、慣れれば使い勝手は良いはずだ。


「わざわざありがとね、手間かけさせちゃって」

「いいって、どうせいつもの暇つぶしじゃから」

 夜鈴と姫の会話もまんざらでもなさそうだ、ちょっと夜鈴自身の心や装備が〈闇〉なのかは微妙な所なのだが、夜鈴にとってはこの〈詩分割刀(スプリット)〉の能力1「万有引力」は心の底から最も欲しかった能力に違いないと姫は核心を持って作っている。

 闇の力というのがちょっと気になるが、それを天秤に賭けても、そのリスクは望む所である。

 彼女が最も欲しかったのは〈一緒に居られる距離〉をコントロールすることだったのだから。スキルやアビリティの〈追尾効果〉とはまた違ったアプローチなのも高得点である。彼女にとってその他の2つの能力はオマケみたいなものに見えてしまうのも仕方のないことである。


 名前◇詩分割刀(スプリット)

 希少◇SSR

 分類◇武器・日本刀_精霊石_闇属性

 解説◇桜愛夜鈴の装備品。天上院咲と天上院姫が、第7の街の未開拓の地、サバイバルクラフトエリアで採掘した天然の精霊鉱石から作られた日本刀。

 ノックス第4条による〈未知の薬物、及び、難解な科学装置の使用を禁ず〉というルールを逆手に取り、逆に科学的に難解な論法を多様することにより明確にこのルールには違反している。ただしノックス第8条〈提示されない手掛かりでの解決を禁ず〉というルールは厳守している闇の武器、色は闇炎色。闇炎の精霊が宿っている。全体として体を動かすより、頭を使う能力と認識していい。


 能力1「重力〈万有引力〉のコントロール」

 思考実験による事象操作。頭の中で想像するのみの実験。科学の基礎原理に反しない限りで思考する場合、それを能力として具現結晶化する能力。夜鈴が主に多用するのは万有引力であり、月が地球の回りを回りながら同じ距離を保っているのは、遠心力とこのつなぎ止める力がつりあっているからであるに違いない、というアイザック・ニュートンの発想を応用し。指定の人物〈だいたい信条戦空やその仲間達〉に対して万有引力を働かせ〈つなぎ止める力〉を使い、どの世界、どの世界線、どの多元世界に居ようと対象を引き寄せ、離れることはない。簡単に言うと「1人にさせない力」。

 

 能力2「時間軸の編集&バージョンアップ」

 時間軸を切り貼りする能力。それだけではなく、およそ動画編集で出来る事象は全て出来る。時間加速、時間減速、今の一定の空間を過去や未来に設置し直す操作、不可逆の世界でも〈空白の時間に過去回想を挟む能力〉、ここには元来彼女が持っていた思考加速・運動神経を認識した上での操作も含まれている。その上で未来に起こる時空間に関係する新たな情報を定期的にバージョンアップする機能も持っているので今は持っていなくても追記が可能。

 

 能力3「熱力学第1・2・3の法則のコントロール」

 熱力学第1の法則、熱力学第2の法則、熱力学第3の法則のコントロール。簡単に言うと高温と低温の操作であるが、同時に炎と氷の操作と同じである。ただし〈量子物理学〉や〈観測問題〉と言った自然界で発生する〈認知した自然数の操作〉が含まれる。


 日曜双矢(にちようそうや)京学文美(きょうがくあゆみ)とも昔話を弾ませたいところだが、今回に限っては全員召集なので一人ずつに話しかけている時間はない。軽く挨拶を済ませたあとで次へ行く天上院姉妹。


 本当に皆が全員集まるの久しぶりなので積もる話も山程あるのだが、今回は目先の問題を解決することに専念する。

 その後、非理法権天、最果ての軍勢、放課後クラブの主力メンバーが揃った。


 あとは頼んでもいないのに第2の街雲の王国ピュリアから援軍が駆けつけている。

 文字通りの軍隊だ、飛行能力に特化した親衛隊。


 頼んでもいないのに勝手についてくる愚か者たちの代表、放課後クラブ親衛隊。


 重要な場面では何が何でも駆けつけてくる4人組、脳筋漢ズ。


 今回のインカージョンの大本の引き金となったピンクスズ・蒼スズ関係でエルフ族も国をあげて駆けつけてきている。流石に罪悪感があるのだろうことは解った。


 あとはこの世界の住人である各国、AI、NPCの参加者。

 勿論この〈天上院姫が作ったゲーム〉を楽しみにしていたプレイヤー達の面々も勢揃いだ。


 モンスターだが話がわかる、五獣王〈命王蟲〉とその大群も参戦。

 吸血鬼大戦で一緒に戦った獣人族まで居る。


 ついでというか何と言うか、現実の地球世界の各国も参加したがっていたので〈ゲート〉を開けて「今回だけだぞ」と念を押して地球と開通させた。

 マジモンの軍隊まで導入させてきている、現代社会の陸軍・海軍・空軍の総なめである。


 更に更に、創造神ミュウが宇宙ごと滅ぼしてレジェンドマンだけが生き残った〈ヒーロー達〉までもがこの世界に参加してきた。


 勿論、光の守護者達やそれに繋がる光の戦士達までもが集まる始末。


 皆、この元の世界〈エレメンタルワールド〉を守りたいという気持ちは同じなのだろう。


 だが、それが帰って〈比例するように敵が増える〉原因になっている、それでも、解っていて駆けつけてくれたのだ。


 事の重要さ、歴史の重み、言葉が詰まるほどの経験、それら全部が繋がって積み重なって今がある、無駄なものは一つもない。全てが大切なのだ。


「では、作戦会議を始める。各班のリーダー達はテントの中に入ってきてくれ」


 今回のラスボスである桜愛神武は平静を保ちながら皆をテントへ誘う。

 これだけ大人数だとリーダーや紙を使わないと末端まで情報が行き渡らない。

 ということで結論が決まるまでは各リーダー達との話し合いの場が設けられた。

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