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ドアの世界~少女は異世界ゲームで名を揚げる。~  作者: ゆめみじ18
第2章「エレメンタルクラフト」西暦2037年11月19日〈水〉

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第17話「起・サバイバルタイム」

名前◇サバイバルクラフトエリア

希少◇R

分類◇第七の街_エリア_高難易度

解説◇第七の街から先の道から発生する高難易度サバイバルゲーム。特徴として、RPGゲームで標準装備されている便利機能がほぼ全て無くなっている、便利にするにはクラフトをしていかなければならない。時間速度は地球と同じ速度を回っているが、そもそも画面内で時計の表示が無い、本来は地図も無く、磁石も無く、水筒など水を注ぐバケツも一から作らなければならない。

 水は川で補給可能だが、その水は濁っていてそのまま飲むと病気になる。


 サバイバルクラフトエリアには、1つの道具とスキルを持ち込むことができ。その指定した道具とスキル以外は全てストレージボックスの中に入れられ、サバイバルクラフトエリアから出るまでそれら、今まで所持していた道具とスキルは使う事は出来ない。

 日が沈み夜になるとモンスターが沸きだし、また洞窟や暗い森の中などでもモンスターは沸く。

 


 天上院咲◇道具、バケツ。スキル、炎魔法。

 天上院姫◇道具、ナイフ。スキル、石破壊。



 本文

 天上院姉妹はサバイバルクラフトゲームを始める事となった。

 服装はご都合主義で衣服はそのまんまだが、これでは普段着と変わらない。

 皮や石や銅や鉄装備が無ければまともに夜も歩けない危険な状態だった。

「まずは夜を寝過ごせるか、装備品か、その前に食料がいるよね」

「だな、初期設定でバケツはあるので雨水やまとめて持ち運べる物はあるが、その前にまともな水が無し、真水も無い。川の水は病原菌で一杯だから煮沸しなきゃ飲み水にならない」

 咲の炎魔法で火には困らないことは確定したが、都会育ちの現代っ子にはこのサバイバルは中々厳しいものがある。

「ちなみにこのサバイバルエリアの昼と夜の時間感覚は?」

「んーそうだな、カレンダーは無しで。昼と夜がそれぞれ20分ごとにくるかんじじゃな」

 つまり現実世界であと20分したら夜になる計算らしい、幸いカレンダーの概念は無く、そこは省略されている。

「まず、ナイフでそこら辺になってる木の実を取って食べよう、ほら、リンゴの木」

 リンゴの木に実は幸運な事に成っているが、森の獣との今後取り合いになる。更に虫に食われていないかも重要だ。

 それと、二つの道に分かれているが。

 そもそもこの二つの道、両方とも獣道になっていて、まともに人が出入りした形跡が無い。

 歩道された道路がそもそも無いのだ。

 ここも人力2人で道を作って行かなければずっと荒れ地のままだ。

 

《咲と姫はリンゴの実を2つゲットした》


「ちゃんとリンゴの実を食ったら種は残すんだぞ? 種を植えて育てなきゃ、一生食料に困る羽目になる」

「あ、そっか。食べたらハイ終わり、に成らないんだね」

 そう言って2人はまず最初にリンゴの種を土に植えた。

「次は、雨風を防いで凌ぐ洞窟でも作るか、土は手作業で掘らなきゃいけないが、石があっても石破壊で何とかなる洞窟に穴ぐらいなら開けられるぞ。まあ岩破壊じゃないがな……」

 そう言って、2人は荒れ地になった道路をまず置いておいて、拠点を作るところから始めた。小高い丘を掘り抜いて洞窟とも呼べない穴を掘るつもりだ。

「咲は炎魔法とバケツで川の水をすくって、水を煮沸しろ、飲める水を作るんだ」

「わかった」

 咲は川辺でバケツに水を入れて炎魔法で飲める水を作る作業に。姫は拠点となる穴を石を破壊して石道具を作って〈石シャベル?〉なるものをクラフトした。

 手で掘るよりよっぽどいい。

「夜に魔物が出てきたらどうしようか?」

「まだ松明もろくに出来ないし、最初はこの洞穴の出口を土と石で埋めて塞いで、中で炎魔法で明かりを灯し、20分間耐えて夜をやり過ごすしか方法は無いんじゃ無いかな?」

 咲は、恐る恐るゾンビとか、そういうホラーチックなモンスターが居るかどうか確認をする。

「ん、別にゾンビは居ない。ただ、凶暴で攻撃的な野生動物型モンスターが何匹も襲ってくるので、それを夜の間ずっと相手しないといけないとなると体力が保たなくてゲームオーバーだな」

「だよね、体力回復用の食料どころか水もままならない感じなのにね」

 姉妹は、洞穴の入り口を土と石で塞いで、暗くなった洞窟の中で咲の炎魔法でロウソクのような明かりを灯し、細々と夜の20分間を談話しながらやり過ごし。朝になって夜のモンスターは撤収していった……。


 咲は、このサバイバルクラフトモードでのHPと残機について質問をする。

「姉ちゃんこのサバイバルクラフトモードではHPと残機ってどうなってるの?」

「HPは10で、残機は3だな。つまり、3回死に戻りをしたらゲームオーバー、最初からやり直しとなる」

「ストレージボックスに入れたアイテムは?」

「ストレージボックスは今2人チームで使ってるから2人分で同機している、つまり2人分の残機は6なので、6個分の残機が0になったら、咲も私も揃ってゲームオーバーになり、ストレージボックスの中身も全て無くなる」

 咲はその言葉に戦慄する。

「ひえー!? 今まで集めたアイテムが全部ロストしちゃうの!? キッツー……」

「ただし、舗装した道路や建築物はそのまんまだから。今だったら洞穴は残ったままとなる。って感じかな、ちなみにHPも残機も上限は増えない」

「解ったありがとう、減ったら回復はするけどそれ以上は増えないって事だね!」

 姫の内容に咲は理解と共に頷き返した。


「じゃあまずはその辺に落ちてる素材から集めるか……物が無ければクラフトも出来ないし……」

「そうじゃな、まずはここがただの密林なのか、住宅……は難しそうだから廃墟はあるのか、あれば家の中に何があるのか? って所じゃろうな」

 そうして姉妹は、自分の背丈よりも高い雑草を姫がナイフで切りながら、咲は水の入ったバケツを持ちながら。獣道を進んで行った――。

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