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異能者の学園に潜入したので、異能を使わずに学園最強を目指します  作者: sei10


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20/20

19 ストーカー爆誕

恋の病に罹患したバカと別れた後、俺達Eクラスの全員は体育館へと集合していた。


そこには1年から3年のEクラスが勢揃いしており、壇上でこちらを見下げる先生達は全体が静かになったことを確認して口を開いた。


「今日行うのは、全ての新入生が行う”研修制度”のペア決めだ。では、木下(きのした)下級剱士が後の説明を行う」


それだけ言って壇上を降りた1ーEの担任に替わって、腰に剣を携えた美男子が壇上に立つ。


「説明を担当する、下級剱士であり2年Eクラス所属の木下です。では早速本題なのですが.... 新入生の皆さんには、これからの学園生活をサポートする上級生を一人につき一人、選んでいいただきます」


.....なるほどね。あのバカはまた黙ってたみたいだな。


それら聞いた説明によると、先輩一人に1~2人程度の新入生が割り当てられ、入学から2か月間の研修期間的な時期に課外任務へと赴くらしい。


じゃあ昨日組んだチームは何だったん? と言いたくなるが、あれはあくまで事前アンケートみたいなくくりなんだとか。この研修期間を経て、異能の組み合わせや経験から破局に至るチームも多いと、しみじみとした表情で壇上の先輩は力説していた。


「では、異能の系統別に上級生が分かれるので、自分の異能と同じ先輩の元へ行ってください。できる限り自分の異能に近い人を選んでくださいね? そのほうが実りのある研修期間を過ごせると思いますので!」


横の扉からぞろぞろと入ってきた先輩方が、前方に八つのグループを作った。


「右から、操作系、変質系、弱化系、強化系、防御系、感知系、精神系、回復系、という並びになっています。では皆さん、自由に我々上級生と交流してください!」


周囲の生徒たちは既に目ぼしい先輩に当たりをつけているのか、我先にと前方に向かっていく。


「上級生一人が担当できるのは二人までです! 定員が埋まった人は、後ろの壁際に移動してください!」


少し出遅れたが、俺もとりあえず同系統の先輩を見繕おう。そう思い、俺は【造兵】が分類される変質系のグループへ向かった。




・・・30分ほどが経った。


既に半分以上の新入生が壁際に移動しており、選択できる上級生の選択しも減ってきている。


で、なぜ俺があぶれているのかというと.... ずばり、先輩方が俺を俺と知った瞬間に離れていくのだ。どうやら、俺は前のバトロワで目立っていた... いや、悪目立ちしていたらしい。


初めは声を掛けられることも多かったのだが、俺の異能の詳細や名前を聞いた瞬間に、皆が皆揃って離れていった。将来性なしと思われたのか、教えられることがないと思われたのかはわからない。が、これはマズい。


こうしている間にも、周囲の皆はどんどん先輩とマッチングしている。


「・・・・・およ?」


一か所だけ、ぽっかりと誰も向かわない場所が目についた。その中心には一人の女子生徒・・・ というか、前のバトロワで下した一人。異能を複数扱うヤツが立っている。


「アレだけはだめだな。目立ちすぎる」


そう考えて背を向かる俺。今思えば、そのセリフが悪手... もとい、フラグだった。


「見つけたぁ!」


甲高い声と同時に、真後ろに気配が現れる。俺は身をかがめてその魔の手を避けるが、彼女は全身で俺を拘束せんと襲い掛かってきた。


「ちょ、ちょま! 何すんだよ!」


「ふへへ、あんたには私と組んでもらうんだから!」


取っ組み合いになったところで抜け出そうと背を向けると、この女は俺に馬乗りになって、襟首をつかんできた。咄嗟に周囲へと視線を向けると、俺が縋るように見た先輩方はみんながみんな、俺と目が合えばそっぽを向く。


「ぐッ、くそ!」


「あんたと組んでくれるヤツなんていないわよ? 私以外にね!」


「ッ.... そういうことかよぉ!」


つまり、この女は根回ししていたのだ。俺がことごとく先輩方に振られたのも、すべてはこの女のせいなのだ。


俺は最終手段として、壇上で暇そうに欠伸をかましている先生へと目を向ける。が、先生はこちらを一瞥すると、清々しい顔で親指を立てた。


いやこの光景見てみろよ、いじめだろ。どう見てもいじめだろ。上級生にいびられてる下級生の典型的構図だろ! 助けてくれぇ!!!!!


しかし、俺の祈りは届かなかった。なぜこうなったんだ.....






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評価     喜び Lv.3

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レビュー   狂喜乱舞

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