表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異能者の学園に潜入したので、異能を使わずに学園最強を目指します  作者: sei10


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/18

11 Eクラス戦

翌日、俺は集合場所とされていた北区の施設で開会式を聞いていた。周囲にはEクラスの面々が並んでおり、外からはぐぐもった花火の音が響いている。


「では、今から10分後にこの場にいる全員を森林地帯に転移させます。場所はランダムのため、転移と同時に戦闘に入ることも想定して、各自準備を進めてください」


周りが模擬剣や模擬刀を手に持ち、俺も腰に佩いた模擬刀を軽く抜く。うん、きちんとした刀だ。刃は潰してあるが、研ぎ直せば実戦で十分な活躍が期待できる程度の代物。これならば、戦闘中にバキッと逝く心配は無さそうだ。


それに、今回は事前に配布されたリストバンドによって張られたバリアがHPの役割を果たす。なので、そこまで強引な切った張ったをする必要もない。バリアの表面をなでれば勝利は決する。


「ふぅ」


そうして周囲の気配を探りつつ、俺は目を閉じていた。そして、開始のブザーが鳴る。


「Eクラス戦 開始!」


その言葉と同時に渡されていたリストバンドが光り、周囲に居た大勢の気配が消える。目を開けると、その光景は先の見えない密林へと姿を変えていた。


見通しは悪いし、地面も柔らかい。刀オンリーで戦うには不向きな場所なので、俺はすぐに移動する判断を下した.... のも束の間に、左の林から霊力の気配を感じた。


「敵か」


相手は既にこちらに気づいているようで、かなりタメのいる異能を準備しているらしい。相対する俺は、腰に佩いた刀に手を置いた。


「いけッ!」


その言葉と共に放たれたのは、石で出来た矢のような物だった。スピードと威力はそこそこありそうだが、まぁEランクといった感じ。


【居合】


刀剱式三段「居合」は抜刀術であり、霊力を潤滑油にして刀を鞘から素早く抜刀するという技だ。更に、その潤滑油を抜いた刀に乗せて切断に応用することで、切断力を強化することもできる。


刀の切断という機能を形象した霊力は、石のつぶてを豆腐のように切り裂き弾く。そして、真っ二つの失速した石礫を片手で受け止める。


「は? 斬っ


相手が言葉を吐き切る前に、俺は更に歩を進めて刀を押し出す。そのまま、呆気にとられた顔の敵さんの首に... 正確には、首のバリアに刃がめり込み、彼は脱落したとして控室に送り返された。


これで一ポイント... はぁ、Eクラスは一人1ポイントで、Dは2ポイント、Cは3ポイントだっけ? まったく、下に行ったヤツはとことん転げ落ちるようなシステムだ。Eクラスは1ポイントを互いに奪い合うことしかできない。


「まぁ、確かに強さ相応のポイントか」


そう独り言ちていると、俺から見て北側に位置する結界が中央に向かって収縮していた。これは、事前の説明にもあったな。いわゆるFPSと同じような、結界内が安地であり、その外側に居るとバリアにダメージが入るらしい。


「中央に向かうか」


そんな言葉を放ち、背を向ける。その瞬間には一本の剣が背後に迫っていた。


「【剣錐】ッ!」


気迫のこもった一突きからして、多分だが上級生なのだろう。それは年齢にしては目を見張るほどの剱技と称するに足るものだ。しかし、気配を隠すことを怠っているのが惜しい。



【武器錬成】【刀気】


俺が先生の前で披露した、手で触れた物を武器の形に変えるだけの【造兵】という異能。その設定の範囲内で、俺は先ほどに手に入れた石礫をダガーの形に変え、それに霊気を宿らせる。


【刀気】とは触れた物に霊気を流し込み、それを維持するという刀剱式二段の技。投擲された石の短剣は、吸い込まれるように上級生の首に命中する。そして、また一ポイントが加算されたことを知らせる通知音が、スマートバンドから鳴った。


「よぅし、一丁頑張りますか」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ