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ひなた  作者: ひまじん
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最終話

「近藤。」

 同僚である山口に呼び止められ、近藤捜査官は振り返った。

「ちょっといいか。」

「ヒマだ。」

 近藤の返答を聞くと山口は自動販売機を指差した。


「聞いたか。」

 山口からの問いに近藤は見つめ返した。ゆっくり缶コーヒーに口をつけた後、呟いた。

「ああ。花水木かげろうのことだろ。」

「、、、。三枝と尼李の後継者、」

「魔王サトザクラとセットだしな。適役なんだろう。」

「こんにちは。」

「、、、。」

「、、、ん、、、え!?」

「花水木かげろうと申します。」

 突然現れた女性に近藤はぶったまげ、山口はため息をついた。

 近藤は体勢を立て直すと花水木に注意した。

「勝手に入って来ちゃダメだろ!ここは自由に出入りしていい場所じゃない!」

 長髪を両サイド二つにまとめ、スーツ姿の若い女性は丁寧なお辞儀をした後、明瞭な声で応えた。

「呼ばれて来たので勝手に入ったわけじゃありません。すいません。」

 山口が場をフォローする。

「君が謝ることじゃない。近藤がすまない。」

「ぐ、、、!部長は何も言ってなかったぞ!」

「お前に伝える必要は無いと判断したんじゃないか?」

「またか!!!」

「よろしくお願いします」

 見ると花水木は近藤と山口に向けて深いお辞儀をしている。

 山口と近藤が顔を見合わせる。

 山口が一歩進んで花水木に手を差し出す。

「こちらこそよろしく。UODRT課へようこそ。」

 山口の手を握り返すと、花水木は大きく息を吸い、けれど一呼吸置いて静かに答えた。

「あたしに務まるか分かりませんができるだけのことをします」

 近藤がすぐさま大笑いを上げる。

 それを見て花水木は目を丸くする。山口はわずかに微笑んでいる。

 山口が優しく返す。

「ご謙遜だな。それがサトザクラか?」

 問われて花水木は自分の耳についたピアスを触った。勾玉を象っている。

「はい。なかなか言うことを聞かない こんちくしょう です」

 二人は笑った。

 近藤が言った。

「兎瓦けいのお墨付き。、、、いや!」

 急に自分が続けようとした言葉を否定すると、近藤は花水木から視線を外した。

「君をこのチームのメンバーとして迎え入れよう。誰かと関連付けて語るのは失礼だな!」

 そう言って近藤も花水木と握手をした。

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