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砂漠の街ポキンチへ来てから2週間経った。

俺は…心が折れそうになっていた。


「お前、反省したフリだけはうまいなぁ〜」


目の前で、ため息混じりに嫌味を言うのは俺の上司である。新たに始めた電工の仕事で、ちょっとしたミスをした俺は責められていた。


俺はあれからギイヤの紹介で、ハロワもといギルドへ連れて行ってもらい、できそうな仕事を適当に決めたのだ。

宿代とギイヤに借りた金を返すため、金は稼がないといけない。


「親方!お先にあがります」


同僚が俺と、上司を置いて先に帰っていく。この上司は俺にだけ当たりが強いのだ。

その後、説教は30分続いた。


俺は仕事を辞める決心をした。


-------------------------------------------------------------------------------------------


翌日、ギルドで求人情報を探していると背後から声をかけられた。


「よう、ヌーブ!!何してんだ?」


声をかけてきた人はギイヤだった。ヌーブというのは俺の名前だ。ギルドに登録するとき、名前を聞かれた俺は、「ただのnoobです。」と答えた。それから俺はヌーブと呼ばれている。


「ギイヤ!久しぶり。新しい仕事探してんだ」


「お前、電工の仕事はもう辞めたのか?」


「昨日で辞めたよ。俺にはあれは無理だ。」


俺は上司にパワハラを受けたことを説明した。

ギイヤは俺の話を聞き、少し考える素振りをして、口を開いた。


「お前、冒険者やってみない?」


そして俺は冒険者になった。



冒険者というのは、いわゆる何でも屋だ。薬草の採取から清掃依頼やモンスターの討伐など様々な仕事を請け負う。そして、ある程度依頼をこなしていくことで、ギルドの信用の証として、古代遺跡の探索を任されるようになる。


この世界には4つの古代遺跡がある。

そこには古代文明の産物が多く眠っており、解明されていないテクノロジーがたくさんある。

冒険者のほとんどはこの産物に価値を見出し、古代遺跡を目指す。なんともロマン溢れる職業だ。


だが、同時に危険も伴う。遺跡は未知の領域ばかりで、解明されていないことも多く、数多くのモンスターが潜む。それでも多くの人が冒険者になり、危険を顧みず、一攫千金を目指す。

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