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初めてのフレンド

 MPが切れた。

 うん。まずい。どうしよう。

 熊の攻撃を回避しながら考える。

 思い付いた選択肢は三つ。


 1、逃げて助けを求める。

 2、熊と肉弾戦。

 3、潔く負ける。


 とりあえず3はない。

 2も勝てる気がしない。

 かといって、逃げて運よく人にあえるだろうか。

 まあ1が一番いいと思う。


「よし。逃げよう!」

 熊に背を向け逃げようとする。


「グギャアア!」

 熊が悲鳴をあげた。

 は?なにがあった?


 振り返ってみると、熊に剣が刺さっていた。

 赤いライトエフェクトが散っている。

 熊のHPが0になり霧散した。


「ど、どういうことだ?」

 振り返ってみる。


 一人の少女が目に入った。プレイヤーだ。

 15歳くらいだろうか。

 僕のアバターをそのまま成長させたような見た目。

 姉妹みたいだ。


「ええと、助けてくれたんですか?」

「うん!間に合ってよかった。」

 少女がにっこり笑いかけてきた。可愛い。


「ありがとうございます。」

「どういたしまして。私はリウ。町まで送って行こうか?」

「すいません。よろしくお願いします。僕はユウキっていいます。」

 送ってもらえるのはありがたい。

 魔力が切れてるから負けかねないし。


「じゃあ行こうか。」

 リウさんと町まで帰った。


 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー


「色々とありがとうございました。」

「ううん。気にしないで。そうだ、フレンド登録しない?」

「いいんですか?」

「もちろん!」

 リウさんとフレンド登録した。


 で、僕は大事なことに気付いた。

 エイジとフレンド登録してなかったのだ。


「私の初めてのフレンドだよ。」

「僕もです。」

 本当は二人目のはずだったのに…





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