初めてのクエスト(受諾のみ)
町に戻った僕は考えていた。
なんとかして称号を消せないものかと。
「…あのー」
誰かに話し掛けられた。
女性だ。
頭の上にカーソルがないのでNPCのようだ。
「なんですか?」
「北の草原の先にある、雪原のエリアのダンジョンに住む氷竜を討伐してほしいのです。」
クエスト『氷竜の討伐』を受諾しますか?難易度 Lv35
という表示が現れる。
Lv35だと?
まだ3なんですけど?
サービス開始当日に受けるクエストではないと思う。
もしやこれも称号の効果じゃないだろうな?
まあ、受けるだけ受けておくか。
「任せてください。」
クエスト『氷竜の討伐』を受諾しました。
と表示された。
「ありがとうございます!」
とNPCが言ってきた。
まあ、いつかクリアしよう。
とりあえず、もっと簡単なクエストを受けよう。
ピピピピピ
MSOを始める前にセットしておいたアラームがなった。
十二時になったようだ。
僕は一旦ログアウトした。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
僕はベッドで目覚めた。
「あー疲れた。」
意外と疲れるんだな、フルダイブって。
今日は親もいないのでカップラーメンを食べる。
カップラーメンを食べながら英治に連絡する。
英治はそのままエイジという名前でやってることがわかった。
あいつも、昼食を食べにログアウトしていたようだ。
ログインしたら広場の噴水で集合と決めた。
僕はユウキという名前でやってると伝えた。
カップラーメンも食べ終わったしログインするか。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
ログインした。
広場に到着。
エイジらしき革鎧の男がいる。
せっかくだし驚かせてやろう
「えーと、君がエイジ君かな?」
「あ…ああ。」
見知らぬフード付きマントを装備した美少女に話し掛けられて驚いているようだ。
「デュエルしないかい?」
「え?デュエル?」
凄く戸惑っている。
「ダメ…かな?」
上目遣いで言う。
美少女パワー発動!!
「わ、わかった。デュエルしよう。」
美少女パワー最強!
デュエルすることになったけど勝てるのか?
まあ、なんとかなるかな。
エイジ(英治)
現実
身長高め、茶髪、短い
MSO
身長170センチ、茶髪、短い
現実とさほど変わらない