イベント Ⅱ
イベント開始一時間。
僕達は順調にプレイヤーを倒していた。
「順調だね!」
「そうですね。あっ!また来ましたよ。」
一人のプレイヤーが歩いて来ている。
禍禍しい片手剣を持った、フード付きマントを目深に被った青年。
「フフフフフ…」
なんか笑ってるな。
「やっと見つけたよ…戦って見たかったんだ…フフ。」
面倒臭そうな人だな。
さっさと倒そ。
「全テヲ託ス【リウ】!ファイアーボール・多重展開!」
いつものパターン。
「レイジソード!」
リウが使えるなかではかなり強力なスキル。
だが、それはいとも簡単に受け止められた。
迫り来る火の玉、それも全て躱された。
強い。
「ダブルスラッシュ!ファイアースラッシュ!」
全て止められる。
「ポイズンアロー・多重展開!」
通常でさえかなりの数の矢が放たれる魔法。
それを多重展開するのだから矢の数は凄まじいことになる。
それは回避不可能。
青年に毒の矢が刺さった。
ダメージはほぼない。
が、青年は毒状態になった。
「フフフ…効かないよ…そんなの。さあ…早く…真の力を見せてくれ!」
「トリプルスラッシュ!レイジソード!」
リウが懸命に攻撃するが、全て読まれているかのように躱される。
「どうしてそんなに勿体ぶるんだい?そろそろ攻撃してもいいかな?フフ…そしたら本気を出してくれるかい?」
くそ!こいつ絶対、僕達が本気だとわかって言ってるな。
「漆黒の波動。」
青年が地面に剣を突き刺す。
すると凄まじい波動が放たれた。
リウのHPを半分以上削りとった。
リウが吹きとばされていく。
リウが吹きとばされながら、全テヲ託ス【ユウキ】と言ったのを僕は聞きのがさなかった。
全ては僕に託された。
僕もここ数日で新たな魔法を覚えた。
それを使う時がきたのだ。
絶対勝ってやるよ!




