16/110
エイジの戦い
ユウキ達がダンジョンに潜っていた時のエイジの話しです。
ユウキ達がダンジョンに潜り始めた頃、エイジはひたすらモンスターを狩っていた。
このゲームって変な称号とか多いし、こうしてると新しい称号とか手に入るかも…
そんなことを考えながらモンスターを狩っていく。
ＭＳＯではレベルが10まで上がると、そこから一気にレベルが上がりにくくなる。
現在のレベルは11だ。
何時間かモンスターを狩っていると、見たことないモンスターと出会った。
全身が炎に包まれた女王蜂のようなモンスターだった。
炎がないのなら見たことがある。
確かクイーンビーといったか。
炎に包まれてるならファイアークイーンビーといったところか。
レアなモンスターなのだろう。
「アクアスラッシュ！」
先制攻撃。
この技なら相性もいいだろう。
予想通り大ダメージを与えた。
だが、そこから厳しい戦いが始まった。
当たらない。
どんなに攻撃しても当たらない。
最初の不意討ち以外攻撃が当たっていない。
ギリギリで躱される。
「やあァァ！」
どんなに攻撃しても当たらない。
どうすればいい？
……そうだ、躱すスペースがなければどんなに速くても躱せない。
俺は木が密集している地帯を目指し走った。
目的地に到着した。
そこは木が密集していて、躱すスペースなどない。
「アクアスラッシュ！トリプルスラッシュ！」
連続で攻撃する。
躱すことのできないファイアークイーンビーは弱かった。
ファイアークイーンビーを倒した俺は新たな称号、さらにスキルを手に入れた。
