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流星の夜に


*** 流星の夜に ***


 ペルセウス座流星群を見に行ったとき

 

 君は顔いっぱいに幸せを表現してみせた


 僕は君を見て


 星が落っこちたかと思った


 オリオン座流星群を見に行ったとき


 深夜の天体ショーに君は眼を瞬かせた


 眠そうな君のまぶたが落ちるたび

 

 僕の琴線に


 星が流れていくような感覚になった


 

 そして


 しし座流星群の夜


 

 君の目からは一粒の涙が流れ出た

 

 その涙は


 芝生に寝そべっているため頬を伝うことはなく


 目尻から後ろ髪へと消えていった


 君の涙は消えてしまったけど


 涙の軌跡は消えることはなく


 僕の心をギュウギュウと締め付けた

 

 君の両眼からは涙の流星群が


 しし座に負けないくらい流れ出た


 流星は僕に突き刺さり


 胸の奥で弾けていった


 

 流星の母天体となった君は


 未だ数え切れない程の


 ダストトレイルを放出している


 僕はその一筋一筋を


 手のひらで拭いあげた


 

 僕らはいくつかの引力で


 互いに惹かれあってきたけれど


 悲しい思いをするために

 

 出会ったはずじゃないハズだ


 

 だからね


 ほら


 数え切れない流星が

 

 欲張りなぼくらの為に


 願い事を叶えられるよう流れていくよ


 だからね


 ほら


 君はもう泣かないでいい


 君はもう泣かなくてもいいんだ

  

 

 

 


 


 

 

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