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最下層から腕一本で成り上がる!  作者: カフェラテ
冒険者登録編(仮)
2/4

始まりの日

作品簡易紹介を読まないとよくわからないことも多いと思いますので、そちらの方もよろしくお願いします


まだまだ荒い部分が多いですがよろしくお願いします

「やっと溜まった・・・!」


二年ほど前にバシェット公国の首都のスラム街に難民として逃れて来てから、あっという間に時間が過ぎた。

お父さんは既に戦争で死んでいて、お母さんもスラム街の角で死んでしまった。

残ったのは俺と義妹のルリと幼馴染のレイラだけ。

親友のアインは逃げて来る途中で逸れてしまった。


スラム街といっても俺たちのいるバシェット公国は世界でトップレベルに治安がいいらしく、俺たちの住んでいたランド帝国のスラムより100倍いい。


落ちている貴金属などを売って、それを使えばなんとか生活はできる。

とはいえ、もともと平民だったとはいえ家を持ち生活していた俺たちにきついことには変わりなく、余ったお金を使い冒険者ギルド冒険者登録をして、冒険者としてお金を稼ぐことに決めたのだ



「じゃあ、いって来るよ!」


「いってらっしゃい!」


「お兄さん。いってらっしゃい」


レイラとルリに見送られて、俺は意気揚々と出発した。


いつか、最低値のFランクを抜けてAランク、ゆくゆくは英雄レベルのSランク冒険者になれるかもしれない。

そうなったら、いずれは勇者ヒロトみたいに強くなって、難民を少しでも減らしたい。


勇者が「冒険者とか、ロマンの極みじゃん!」といってから、冒険者は一気に人気の職業になった。

死亡の危険もあるため、すぐに治まったが一部の俺みたいな人々は冒険者に憧れている、らしいとルリが言っていた。


ルリは青い髪と青い瞳を持っていて、ひいき目なしに見てもすごい可愛い。帝国にいた時はよく告白されていたみたいだ。だけどお母さんが「ここにいる間は髪を切って少し汚く見えるようにしておきなさい。」といってからはそこらへんの女の子とあまり変わらない姿になった。スラムから出たら元に戻すだろうから楽しみだ。


レイラもルリと同じように汚く見えるように変えた。もともとは黒髪で、とっても優しい性格で、ひったくりとかは絶対に許さないタイプだったので少なからずひったくりが出るここでは、ずっとプンプンしていた。


っと冒険者ギルドについた。

それじゃあ、登録をしよう


ギルドの奥にある受付に向かう。

ギルドは酒場が併設されており、少なからず酒と汗の匂いが漂ってきて臭い。


「冒険者登録をお願いします」


「はい。手数料は銅貨10枚となります」


「はい。わかりました」


速やかに手数料を支払うと受付の女の人から銀板と針が渡された。

確か、血をここに垂らしたら、冒険者登録が終わるはずだ。


「ここに血を垂らせばいいんですか?」


「そうです。そうすればその板に名前、冒険者ランク、受注依頼などが写されます。また、依頼を達成し、依頼人に達成を認められると達成と表示されます。紛失した場合、再発行に銀貨5枚かかりますのでご注意ください」


銀貨5枚では改めて登録する人もいるんじゃないかと思ったが説明を受けてから血を垂らすと少しずつFランクの文字が浮かび上がってきた。


「はい。冒険者登録は終了です。あとはこの冊子を読み、冒険者について学んでください。これを読まずに依頼に向かい、死亡した例もあります。必ず読んでください」


そういうと受付の人は俺の後ろの人を相手し始めたため、邪魔にならないよう隣の酒場に入ることにした。



酒場の椅子に座って冊子を読んだことをまとめると

毎週一回冒険者講習をしている。

図書館は自由に使用可能。しかし無くしたり破いたりしたら、銀貨3枚。

冒険者の数が急増したため、受付が間に合わず、冊子を使うことにした。

冊子はできるだけ受付に返すこと。

ダンジョンはD級以上で挑戦可能。

自分のランクの前後1ランク以内に依頼を受注可能

自分のランクの依頼を10回連続、または30回達成で昇格可能。自分より一個上のランクの依頼を7回連続、または20回達成で昇格可能

自分のランクより下の依頼を3回連続同じランクの依頼を5回連続で失敗すると降格。

くらいだろうか。冊子は返さなくてはならないため、また知りたければ借りなくてはならないそうだ。

面倒臭いが、紙は高いが神話の時は英雄神スズサキが現れるまで羊皮紙しかなかったと聞くし、全然マシなのだろう。


とりあえず、Fランク依頼の『肉屋のゴミの片付け』を受注して、商店街にある肉屋に向かった



「依頼を受注したアシュレイですよろしくお願いします」


「ふん。小僧が依頼を受注したやつか。とりあえずそこに置いてある肉やゴミを全て捨ててこい」


ついて早速挨拶すると、この店の主人だと思う爺さんに仕事を命じられた。

もちろんやるが、小僧はないだろう。今年で14歳になったし、背は高い方だ。

それにしても、このゴミ思ったより重いな。


それから、ドブ掃除や庭の雑草抜き、雑巾掛けなど様々なことをやった。


「終わりました。」


「・・・よし。よくやったな。報酬として追加にこの肉をやろう。これからも励め」


爺さん、本当は結構面倒見いい人なのだろうか

・・・しかし、肉があっても焼けないからこの肉は売ることになってしまいそうだ。



ともかく、報酬は断然今前よりもいいので、少しずつ良くなっていくだろう。

三人で、もしかしたらもっと大人数で、ドラゴン討伐とかもやりたい。


とはいえ、無理は禁物、お父さんもよく言っていた「勇者の道も一歩から」を教訓に少しずつ、一歩ずつ頑張っていこう

ステータス


アシュレイ  14  男


レベル 1

ジョブ なし


スキル

索敵 1         (10段階)

掃除 2

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