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ROCKの神様  作者: RマツダR
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俺達の夢

以前からこうなればいいな、こんな風になったら楽しいだろうな、という小説を書いてみたいと思っていました。

正直あまり自信はありませんが、是非楽しみながら見て頂ければ幸いです。

俺の夢は、、、終わった。

俺の名前は高月勇介。

俺は今、病室にいる。殺風景な部屋には中学野球時代のチームメイトからの手紙が何通か置かれているだけだ。

そう、俺は野球をやっていた。もちろん高校でも野球をやるつもりだった。

だが、突然野球の神様は俺を見放した。手術を受けなければならない程の怪我を肩に負ってしまったのである。

中学時代はなかなか有名だった。何校もの野球校が俺を欲しいと言ってきた。

その中から俺は今通っている私立甲洋高校に入学した。

甲洋高校から声がかかり、進学を決めた当初は特待生ということで、全額免除でお呼ばれした。

ところがどっこい、野球部の練習に参加させてもらっていた3月の末、俺の夢は散っていった。

結果、高校残留はなんとかなったものの、特待生条件は無効にされた。

両親は俺を心配してくれたが俺からすれば全額負担になった家庭の方が心配だった。

両親は仕事の都合で共に東京へ行き、俺は今1人というなんとも寂しい状況なのだ。


まぁこの長い説明で大体分かって頂けただろうか。


正直ショックだ。先程は家庭の方が心配だと言ったが、俺の夢はあくまでも甲子園に出て活躍する事だったからな。


そして現在5月1日。入院7日目だ。クラスでは早速俺の事を期待はずれの落ちこぼれ扱いである。最悪だ。

「あぁ、、、暇だ。これからどうしようか」

そんな独り言を呟いていた時だ。

ガラッ

「おぉ!案外元気そうじゃねぇか!」

少し甲高い声で俺とは全く真逆のテンションで入ってきた男。そう、コイツは中学野球時代からのチームメイトで名を槍谷守という。

このお調子者は俺が野球部を辞めると聞いた瞬間、

「俺も辞める!」

と大声で監督に言ったらしい。バカなのか良い奴なのか。

しかしこの男は中学時代から明るく俺に接してくる、陽気な男。多少の元気は出る。


「んで、どーすんだよ」

唐突に槍谷は聞いた。

「何を?」

本当に色んな事があり過ぎてわからない。

「だからぁ、高校生活だよ。せっかく入ったんだから何かやろうぜ!同じクラスなんだしよぉ!」

まぁ確かにこのまま灰色の学園生活を送り続けるのはまっぴらごめんだ。

幸い、このバカの言う通り俺逹は同じクラスで、ぼっちではない。

かといって、何か特別やりたい事は、、、

その時たまたまつけたFMからある歌が流れてきた。

なんとも激しいROCKだった。

「あっ!コレ俺の好きなロックバンドじゃん!!」と このアホは大声を挙げる。

決して上手くはない歌声。しかし真っ直ぐな歌詞と力強い演奏。

何故かはわからない。ただ涙だけが溢れた。


俺の中である考えがが浮かんだ。

そうだ、バンドだ。俺逹は歌うんだ!

俺が槍谷にバンドをやろうと言おうとした瞬間、

「勇介!バンドやろうぜ!」

と槍谷が大きな声で言った。


俺はもちろん、

「おうよ!やろうぜ!」

と即答した。


俺逹の夢は始まった。


そして5月7日。

退院した俺は今日から登校である。

もちろんクラスの奴らの反応も大体予想できている。「うわ〜アイツだよアイツ。期待されといて結局いきなり怪我して逃げたやつ」

「きゃっ、キモい!」などと言われるのであろう。

しかし俺はそんな事にメンタルを挫けるような男ではない。ならば言ってやる。

「逃げる事が悪いとは俺は思わないね!俺はキモいぜ!キモさの申し子と呼べ!やかましいわ!」とな。


おっと、くだらない事を考えてる間についたようだ。久しぶりの高校だぜ。


ガラリ

ドアを開けるとやはりクラスの連中は白い目でこちらを見た。と思ったら、

「勇介きゅ〜〜ん!!!」

と槍谷のアホが抱きついてきた。

「アホかお前は!」

ホントこればかりは予想していなかった。

しかしコレが彼なりのフォローだったのだろう。正直少し嬉しかった。

クラスの連中は、まぁいいかと各々のしていた世間話?かなんかを再開した。


クラスではいきなり席替えをしたらしい。

なんと俺はたまたま窓際の一番後ろの席だった。最高だぜ。槍谷のアホは一番前だ。


するとある男の子が隣の席に座った。

彼は俺の顔も見ずにガタガタと席を離した。


ーえぇっ⁉︎ー


マジかコイツは。そんなに嫌いなの⁉︎ウチの事。マジショックなんですけど!てか話した事もないじゃん!勇介くん激おこ!


とは思ったものの初対面の奴にいきなり

「おいお前、なんなんだよ!」

とは言えない。仕方なく俺は

「なんか、ごめんな?」

と言ってやった。


するとなんと、泣きだしたのである。

クラスは騒然。

俺は皆から罵倒を浴びた。

まっ、まずい!

俺はその男の子に謝ろうとしたが彼は席を立ち、教室を飛び出した。

くそぅ!俺の輝かしい高校生活が!!

「待て!待ってくれ!俺が悪かった!」

なおも走り続ける男の子。ってか早過ぎじゃね⁉︎野球やってた俺でも追いつけないって相当だよ⁉︎君!何かやってたの?

とは聞けない状況だよね。ハハッ。


よぅし、最後の作戦だ!!

「頼む!!止まってくれ!もし止まってくれたら俺、よっぽど変な事以外何でも言う事聞くから!!だから止まってくれ!」

するとアホみたいに早かった彼の足がピタッと止まった。と思ったら凄い勢いでこっちに向かってくる。

俺は死を覚悟した。が、彼は俺の前まで来て予想外の事を口にした。

「私と友達になってくれる?」


俺は驚いた。

まさに女の子さながらの声であり、「私」というフレーズ。さらにはいかにも友達がいない奴のような台詞。そして、コイツよく見ると超可愛いじゃねぇか!!

じゃなくて!

「へっ?なんで?そんなこと?」

と思わず口にした。

よくよく話を聞くとこういう事だった。


彼女は女の子なのだ。しかし生まれつき中性的な顔つきで、髪もショートなもんだから小学生の頃から虐められていたらしい。そして彼女はすっかりコミュ症となり友達も作らずこの高校に入ってきたという。いわゆる「ぼっち」というやつだ。


しかし、なんといっても可愛い!こんな可愛い娘を虐めるなんてソイツ等は人間なのか?

もしソイツ等が人間だと言い張るなら俺は人間を辞めようではないか。

こう、アレだ。俺の好みそのままなのだ。

髪型も堀北○希っぽいし。


俺はまた槍谷の時のように

「おう!なろうぜ!友達に!」

と即答した。


「んでも、何で俺の机から離したんだよ」

と聞くと彼女はこう答えた。

「その、勇介と友達に、なりたかったけど、私、また虐められたら、嫌だから。その、」

ズキューーーン!!と俺のハートが撃ち抜かれる音が響きそうだった。可愛い過ぎんだろコンチキショー!まぁしかし、

なるほど、これがトラウマってやつか。

ってか俺もめっちゃトラウマあるわ。

「とりあえずクラスに戻ろう。皆に説明しないとな!」

俺がそう言うと、彼女は涙目で

「うん、、、ごめんね、、、」

と言った。


クラスに戻ると予想通り俺は皆に問い詰められた。すると、

「勇介は、私の、友達だから、やめて」

と彼女が小さな体を竦めてうったえた。

それを見て皆は顔に少しハテナを浮かべて席に着いていった。


放課後、俺は槍谷に彼女を紹介することにした。と思ったが俺は彼女の名前を知らない。

「ごめん、お前名前なんてったっけ?」

と聞くと、彼女は少し頬を膨らまし、

「吉川、蓮だよ、四月の、初め、クラスで自己紹介、したよ」

と言った。

「いやぁ悪い!俺、あん時色々あってぼーっとしてたからさ。でもよろしくな!蓮!」

俺がそう言うと、蓮はとても嬉しそうに、しかし照れながら笑った。


「槍谷、俺の友達の蓮だ。吉川蓮だ。仲良くしてやってくれな」

「吉川、蓮です。よろしくおねがいしま」

蓮が最後まで言わないうちに槍谷が

「うおぉ!めっちゃ可愛いじゃん!!こちらこそよろしく!!俺は槍谷守!」

とまたアホみたいに騒いだ。


そして俺が彼女の事情を話した。

するとこのアホは

「アレだな、通学路で犬の糞踏むと次からその道通れなくなる的な感じだろ?分かるぜ」

と全然意味の分からん事を言った。

でも蓮は相変わらず嬉しそうに笑った。


次の日

俺はまた歩いて高校へ向かう。

俺が甲洋を選んだのは近距離というのも魅力だったからだ。徒歩15分。なかなかだぜ。

すると

「勇介、おはよう」

と顔を赤らめた蓮が俺の制服を引っ張る。

「うおっ!蓮!お前こっち方面なのか?」

「うん、二ヶ月ぐらい前に勇介の家から少し離れた所に引っ越してきた」

なんだか嬉しいぜ。妹ができたみたいだ。


そしてクラスに到着。

ガラッ

「おぉっ!来た来た!」

「ヒューヒュー!」

とクラスの連中が騒いだ。

「何なんだ!いきなり!」

と俺が叫ぶとこう返ってきた。

「お前ら付き合ってんだろ!青春だねぇ!」


俺は頭の中を整理した。まさか、そんな話になってるとは。しかも?今まで彼女ができたこともない俺にこんな可愛い彼女?嬉しいぜー!くぅ〜!!

じゃなかった。

「おいおい、待て待て。俺たちは友達だっての!」

と言うとクラスの連中は

「ちぇー、面白くねぇのー!」

と散っていった。

ごめんな、蓮。と言おうとしたが、蓮はどうやら俺より困惑しており、顔を赤らめたり顔をブンブン横にふったり、なんか可愛い事になっていた。

「蓮?大丈夫か?」

と聞くと

「ふへっ⁉︎だっ、大丈夫だ、よ⁉︎」

と不自然に返事したが、期待はしないでおこう。傷付くのはごめんだ。


放課後

「蓮ちゃん!俺逹とバンド組まねぇか⁉︎」

と唐突に槍谷が言った。

「おいおい、槍谷。俺逹の暇潰しに蓮を付き合わず訳にゃいかねぇだろ」

と俺は返した。

すると槍谷も

「そっか、そうだよなぁ、ごめんな蓮ちゃん。急に変な事言って」

と撤回した。

しかし急に蓮が

「私も、やる。やりたい。勇介がいるならやりたい。ダメ?かなぁ。」

えっ。それって。いやいや変な妄想はダメだダメだ!

「いいのか?蓮。」

と俺は返した。彼女は顔を真っ赤にして

「私、勇介がいるなら、頑張る!」

と言った。

ー⁉︎ー

なんだこのラブコメ展開は!嬉しいよぉ!お母さーん!

すると、

「ダメだぞ!蓮ちゃん!勇介は俺んだぞ!」

とアホが言う。

やめろ、気持ち悪い。が、嫌な気はしない。

こうして三人目のメンバーが決まったのだった。


この作品は自分にとって初めてであり願望が生んだ作品です。皆さんに共感して頂く事が出来たら私も本望です。

今後も頑張りたいと思います。

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