『当たり前』何て存在しない。
───『当たり前』の日常、『当たり前』の価値観、『当たり前』の常識───
そんな『当たり前』なんてものは時代や立場、状況の変化等によって違うもので、誰が決めたのかもわからないものを押し付けあうだけのもの。
何でそんな事を思うの?
何て言われたとしてもそんな例ならたくさんあるから今更だと思う。
例えはとても多いけれど…簡単な例を挙げるなら『銃』何て物が無い時代に『銃』を見せてこれが何か、何て問うても『特殊な形状をした金属の塊』と答えるしかない。
まあ、例え無い時代全ての知識を持つ者がいたとしても正解は『銃』だ、何て現代の『当たり前』を押し付けたって答えが出るわけ無いのに聞いているんだから当たり前だよね。
ま、こんな事を何故考えているかというと…
「また…バイトがクビ、ね…」
そう、バイトがクビになったから、何て言うだけの簡単な理由。
まあ、つまりは現実逃避なわけだけど、クビになった理由が理由だからしかたないと思う。
僕がクビになったのは些細な事。
まあ、少なくとも価値観がずれてる人間の視点だし、人間関係何てまともに構築する気が無い人間の考えだから人によっては些細ではないのかもしれないけど。
指示された内容よりもよりやり易く、より簡単に終えられる提案を出したり、新人イビりに真っ向から正論で論破したり基本的に無視をしていたらクビになった。
きっとあの雰囲気ではベテランで更にリーダーとかで、自尊心とかその他諸々が刺激されたのかもしれないけど、僕には理解出来ない短絡的な思考だなぁ、としか思えなかったし言ってしまったのは失態だったかも。
「はぁ…」
何て考えた所で無駄に広い公園のベンチにドサリと座って溜め息を1つ。
ここで、何となく個人情報を一部だけ、心の中で開示しようと思う。
両親が事故死してから早一年。
お金にはさほど困って…なかったらよかったけどよくある親戚に食い物にされる、といった形になりそうだったからお金を一部拝借して親戚から逃げ出して一人暮らし。
金銭面で困っているはずなのに多趣味で、趣味にお金を注ぎ込む事に躊躇いを覚えない辺りどうなのだろう?
何て数回思った事はあるけれど、この17年しか生きていない自分の人生経験から言わせてもらえば『人生何て楽しめる時に盛大に楽しめば良い』と言うもの。
つまらない上下関係、くだらないニュースに、快楽主義者な野次馬共。
この現代社会は至極くだらないものに満ちていて、個人の遊戯には事欠かない。
だからこそ楽しめば良い、まあ、人生何とかしかならないものだし、今すぐネット小説でありふれたトラックに轢かれてテンプレートに異世界転生とか有れば楽しそうでいいけど、そんな摩訶不思議現象が何も起こらなくてただの無職の死体として虚しく報道されても構わないとは思っている。
───しかし、まあ…こういった社会的には一才意味の無い無駄な事を本気で考え、想像までできてしまったのが恐らく切っ掛けだったのだろう。
この後自分の人生最大の面白い冒険の始まりを告げた言葉…
───この声を聴いた君に問う、私達の願いを聞きいれてまで、そことはほぼ全てが違う世界に何もかも捨ててまで来る気はある?───
と、言うこの後の生涯ずっと聞き続ける事になる者の片割れの声を。
本当に私の他の小説読んでいる方には速く書け、状態でしょうが思い付いてしまったのですからしょうがないのです…本当にごめんなさい(^_^;)