中川昭一元財務大臣が再び注目されているので語ってみた
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は先日からSNSで注目されている故中川昭一氏について語っていこうと思います。
◇疑惑の会見
質問者:
中川昭一さんって2009年に亡くなった方ですよね……。
筆者:
昭一氏は2009年2月のG7財務省・中央銀行総裁会議で「酩酊会見」を行い、辞職に追い込まれたという一件がありました。その後に落選し、不審な亡くなり方をしたのです。
昭一氏の妻郁子氏(元衆議院議員で当選3回)がそのきっかけとなった「酩酊会見」について26年3月29日にFacebookにて
『当時の玉木林太郎国際局長がランチ会をセッティングし読売新聞の記者と懇意であったこと、昭一氏が玉木氏から会見がなくなったと伝えられていた。
さらに、読売新聞の記者から「記者会見がなくなったのなら、この薬を飲んで食事のあと、ゆっくり休んだら?」と言われて、渡された薬を飲みワインを一口だけ昭一氏は飲んだのだという。その後その女性記者が「面白いことが起きるわよ」と関係者に述べ会見が始まったのだという』
質問者:
中川元大臣はワイン一口で酩酊会見をされるほどお酒が弱かったんでしょうか……?
筆者:
どちらかと言うと酒飲みだったようです。ただ、外遊先では酒を飲まない習慣があったようですね。
この郁子氏の投稿の趣旨は「渡された薬」に何か「酩酊会見の直接的原因」に繋がるような薬みたいなものが読売新聞記者によって仕込まれていたのではないか? という事を意味していると思われます。
例えばハルシオンという睡眠薬はアルコールとの併用で副作用が増強されるという事があります。その一つに呂律が回らないことや記憶障害などを引き起こしてしまうことがあるそうです。
質問者:
なんと! そんな陰謀めいたことが起きたかもしれないんですか……。
筆者:
ただ、この郁子氏の投稿に対して読売新聞が当該記者に対して「偽情報、事実無根を確認」したことから「目に余り投稿に対して削除を求め、削除しない場合は法的措置を検討する」と声明を出し、
郁子氏はその後、これらに関する投稿を削除したようです。
世間認知的には「昭一氏が風邪薬を飲み過ぎた」ことに起因する酩酊会見だったという事のようですね。
昭一氏からは上記のように聞いたものの証拠があるわけでは無いでしょうからね。
質問者:
ところで、郁子さんはどうして17年も経過した今になってこの投稿をしようと思ったんでしょうか?
筆者:
分かりませんが、昭一氏はPB黒字化に対して反対で、危機の時(当時はリーマンショック)ほど財政出動をするべきだと提言していました。
恐らくは現在のイランを皮切りにした石油危機に対しても積極財政をするべきだと暗に言いたかったのかもしれません。
◇中川昭一氏が「保守本流」と言われる理由
質問者:
中川昭一さんは保守言論人からは「保守本流」と高く評価されている感じがするんですけど、実際のところ何をされたからそんなに評価されているんでしょうか?
筆者:
2009年のことなので、今若い皆さんからしたらどんな政治家なのかすら知らない方が多いと思うのです。
僕とて子供だったので親から「惜しい人を亡くした」ぐらいのイメージしか無い感じだったのですが、調べてみたところ
・資源や水について重視していた
・PB黒字化に反対
・戦後自虐史観から脱することを重視
・中国やアメリカに対して断固として対抗
⇒ 東シナ海の油田を日本も調査するべきだと提言、リーマンショックについてアメリカから資金援助の要請があったときは「日本はATMではない」と断るなど
と、今の保守にとってみても刺さる政策を唱えていたようですね。
質問者:
高市さんも似たような感じで人気がありますからね……。ただし、高市さんはアメリカに対してはベッタリですけど……。
筆者:
陰謀論ではその「一番の差」が「酩酊会見」に繋がったと言われています。
そのG7財務省会合の直前に1000億ドルをアメリカ国債を使ってIMFに融資し、融資のプログラムの改革を提言して絶賛されていたようです。
当時のレートでも10兆円近いものだったようですからアメリカ国債の価格は下がります。
アメリカ政府が裏で「酩酊会見」を開かせるよう仕組んだのではないのか?
とまで言われています。直前にアメリカからしたらATMで無いと断られたうえにIMFに流されたのですから怒り心頭だったのかもしれません。
恐らくはアメリカ国債を原資に日本国内の積極財政をも行いかねない状況だったと思うのでその前に芽を潰しておきたかったのかもしれませんね。
◇でも、総理になったら分からなかったと思われる……
質問者:
ある意味筋を通したという事なんでしょうね……。
筆者:
ただ、中川昭一氏は「相対的に見て自民党の中で良かった」というだけであって、存命だったとしても結局のところ何もできなかったのではないのか? というのが僕の感覚としてはありますね。
例えば外資に郵貯などを売り渡す郵政民営化に関する法案ついては「離党した人たちを気の毒には思う」としたものの中川昭一氏本人は賛成に票を投じました。
筋を通している場面もありますけど、ある場面では流されているわけです。
そうなると、その後生きていて首相になっていたなら、キチンとした意思決定を出来ていたのか? と言われると疑問符しか付かないというのが僕の感想です。
世間一般的には「酒癖が悪い大臣」という認知で終わりましたが、保守からしたら「惜しい人を亡くした」という良いイメージで終われているのだと思います。
もっとも、「無い世界線」について語ることは未知の領域であるために「分からない」ので「推測の領域」を出ませんけどね。
質問者:
筆者さんは自民党の存在そのものが利権と繋がり過ぎて存在そのものが日本を壊しているという理論の持ち主ですからね……。
筆者:
そうなんですよ。自民党そのものが「戦後敗戦利得者集団」でありそれを根本から覆すことは並大抵の覚悟と信念では難しいと思うんです。
中川昭一氏とて首相になっていたらしがらみだらけで結局ブレまくっていた可能性は大いにあり得るんです。
アメリカからの外圧、派閥抗争、官僚との関係、企業との利権構造など様々な因子が正常な意思決定を阻害していくんですね。
高市総理とて大筋で言っている理念は間違っていませんが、個別ではその理念に反する政策ばかりを出しているので根本治癒には全く至らないという事ですからね。
これら意思決定を阻害する因子を一つ一つ切り崩していくしかないのかなと思いますね。
そのためには国民側から因子を一つ一つ追及していくことが大事なのかなと思います




