表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プロジェクト・シボ  作者: 立夏
3/9

3

Kは気持ちをはっきりと口にはしなかったが、トレッキングトレーニングではハナをペアになることを望んでくれた。

トレッキングトレーニングは広い地下基地のネイチャーエリアを巡った後、月上で装置をつけ月を探索するものだった。

ロマンティックなネイチャーエリアと、宇宙の広さ、静けさに飲み込まれそうになる暗い月上のギャップは心を震わせる効果として十分で、このトレーニングで、訓練生の間にカップルができていっていた。

NJとリンク、ユウとマックス、872とゾマー、そしてハナとK。


ハナはKと二人っきりで、シャックルトンの白い頂から昇る太陽をレンズ越しに眺めた。

その時間と空間と光は、二人の絆を確信させるのに十分なものだった。

静寂さと闇の中、この宇宙には二人しかいないと思うような時間を味わった。


このプロジェクトでは一年の訓練期間が終了した後、二人組で小さな宇宙船で旅立つことが決められていた。

Kと一緒に生きたい、そうできるのなら孤独な旅も怖くないと思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ