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魔法の絵筆

 隣町の美術館に、魔法の絵筆という画具が所蔵されている。

 この絵筆を使って絵を描くと、思い描いたものを好きなようにキャンバスに起こせるらしい。


 その絵筆を使って描かれた絵も隣に飾ってあったが、一体何が描いてあるのか、まったくわからなかった。


 描いた本人には、コレだ!という達成感があるらしい。


 この絵筆は、その美術館の自社ブランド製品で、量産が可能だった。

 試しに、お土産コーナーで一本四万円の値をつけて販売したら、これが飛ぶように売れてしまった。

 美術館は儲けたお金で、各国の美術品を買い漁り、立派な美術館に様変わりした。


 先日退任した館長が、暴露本を出版した。

 『金のなる筆』というタイトルで、一冊四万円の値がつけられたが、やはり飛ぶように売れた。


 内容は九分九厘自慢話だったが、最後の最後にこう締め括られていた。

 

「実は、本物の魔法の絵筆がこの世に一本だけ存在する。私はそれを使って『お金持ちの私』を描いたのだ。おかげで私はこの通り、誰もが羨む大金持ちだ。本物の魔法の絵筆は、本当に魔法の力をもっていたんだ。何、その絵筆は今、誰が持っているのかって? お金持ちでない私が、世界のどこかでいまだに絵を描いているに違いない」

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