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突然のお兄ちゃんとお花見デート⁈

前回のあらすじ、

姉の結婚式が無事終わり、結婚後に、何が変わったかというと…

特に変わり映えがなく、いつも通りの日々を送っている。


変わったといえば…同じ職場の佐藤さんと私の距離が縮まって、仲良く飲みにいくようになったこと…くらいかな。

私は飲まないけど、観たドラマの話や旦那のファッションデザインの自慢?を聞いたり。



4月に突入して、桜も満開に咲き誇っている。風に舞う花びらがなんとも言えないくらい綺麗で、一人桜並木を眺めに見に行く。


カフェの仕事はというと、休憩の合間に佐藤さんと話す内容がなんとも…



佐「あれなのよ!男は自分の事でいっぱいになるとね、周りが見えなくなるっていうか、私のこと大事なのよね?とか言うと、

今はそんなこと関係ないだろ?って言い出したり、まあ、わたしの旦那はそんな事ないけどね!全然余裕のある器のでかい男だから!つまりね、わたしの後輩の彼氏がそうらしいのよ、」


紫「難しいですね(⌒-⌒; )」



身内がおめでたい事あった後に、

まさかの佐藤さんのプライベートのお話しに…別に相談としてはありがたいけど、

経験不足すぎて、返し方がわからずに

苦笑いで相槌するって…

どうしよう…



佐「若い子ってまだ経験浅いから

深い事言えないからさ…紫織ちゃんはどう思う?若い子代表として!」


紫「!?わ…わたしですか?(´⊙ω⊙`)代表?…え…とりあえずお互い話し合うとかどちらもちゃんと話を聞く事を大切にしつつ、うまく関係を築くしかないかも?です。私も経験不足なんで(;´Д`Aなんとも言えませんが、まずはお話をする事、ちゃんと聞いてお互いをよく知る事?というか」


佐「なるほどねぇ〜さすが若い子代表だわ!たしかに話し合い大事よね!ちゃんと聞かないでお互いの気持ちをすれ違いにしたままにすると、モヤモヤしたままギクシャクしちゃうものね〜」


なんかどこかで観たシチュエーションとセリフのような…

しかもつい最近観たことがあるような…

今日の佐藤さん深い事を言ってるし…



佐「まあ、ドラマで言ってだけどね( ̄▽ ̄)」


紫「(やっぱり…( ̄▽ ̄;)

毎週月曜の深夜にやってる恋愛ドラマだ…)

佐藤さんも観られてるんですか?」


佐「ん?何を?あードラマ?

観てるよ^_^毎週月曜の深夜にやってる恋愛ドラマ!あれキュンとするのよ!」



なんとなく佐藤さんの好きなものがわかった気がした…

恋愛ドラマ系ほぼ観てるから。




・・・・・・3日後・・・・・・



Sさんから連絡をいただき、今度のお休みに会えないか?とSさん直々に、

しかもLINEでいただき、これは夢なのだろうかとスマホを両手で握りしめて、

大丈夫です!とOK返信を送る。


推しと連絡先を交換して、推しとLINEで会話をする。このありそうで無さそうな状況、夢でも嬉しすぎる!

連絡先にがっつり名前書いてある。


私変態だな…と罪意識の中その日を待つ。



紫「Sさん、せっかくのお休みに私を誘うとは…こんな妄想変態オタクを気にかけるとはやはり器が大きいでごさいますよ( ̄▽ ̄)会えない?とはいただいたものの…

用事とは?お姉ちゃんとくるわけでもなく

一人で私と会う?なんの目的で?

大丈夫かな?噂になったり叩かれたらどうしよう…」



     Sさんと会う日当日


Sさんを駅の椅子で待つ。


目の前を新幹線が止まって去っていく。

やばいちょっと怖い…大きいって新幹線

未来かここは…



なんか電車とか眺めとると寂しい気持ちになるんだよなぁ…いつも。



S「ごめんね!待たせて!」



紫「大丈夫ですよ!」



まるで…デートみたいに一緒に並んで歩いて、飲み物も買っていただいて…。

お兄ちゃんっていう感覚がまだ無いよ…



S「大丈夫?人いっぱいだからね…

どこか座ろうか?」


紫「(おまけに気に掛けられてて…めっちゃ気を遣わせてるー私なにしてんねん!

Sさんがわざわざ自分のお休みを私なんかのために使ってくれてるんだぞ!)」


S「なんかごめんね、連絡送って。

妹が何してるか心配になってつい送っちゃった^_^」



!?いまなんと?…妹…

Sさんは私を妹だと認識していただいてる?私はまだお兄ちゃんという実感が湧かずにソワソワしているのに…

さすが心がピュアの優しさの塊!

すごい


紫「あの…S…さん?

ご質問がありまして(^^;;

大事なお休みなのに、私に会うために今日来てくれたんですか?」


S「そうだよ^_^大切な家族の一人だからね

会いたいって思っても不思議じゃないでしょ?それに、紫織ちゃんは控えめな子だから、悩みとか一人で抱えてないかな?って

たまに応援してます!とか俺のことを思って連絡してくれるけど、気を遣いすぎてるなって思って^_^確かに、仕事中とか忙しいスケジュールとかあって返せないかもしれない。でも、紫織ちゃんは愚痴とか相談とかそれを言わないからすごいなぁ、頑張り屋さんだなって。」


紫「Sさんにご迷惑をおかけしたくないので…今ご活躍中で多忙ですし、お身体を優先されて、お休みも好きなことしていただきたくて」


しかも、私は愚痴とか相談はたまーに妹とか友達に話してるのだが…



S「迷惑じゃないよ?妹からの相談とか愚痴とか全然聞くよ?それが毎日とかだったら流石にびっくりしちゃうけどね^_^

でも、紫織ちゃんは言わなすぎて大丈夫かな?って心配になっちゃうから、もし誰にも話せない事だったり、ちょっとしたモヤモヤとかも言って欲しいなって、

その時は俺を頼って」


紫「あ(〃ω〃)ありがとうございます(●´ω`●)はい!その時はよろしくお願いいたします!」



S「あと、俺のことは『お兄ちゃん』でいいよ?もし呼びづらかったら名前でもいいから^_^」



紫「はい!お…お兄ちゃん(〃ω〃)」



S「^_^じゃあ、今から桜見に行こうか?

まだ夕方まで時間あるし、まだお花見してないから」


この後、Sさ…いや、お兄ちゃんと

満開の桜並木を歩いて見て回った。

二人で写真も撮って、人生で一番楽しい思い出と、一番の笑顔の日だった。



         次回へ続く


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