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その姿を見たウォルフは


「おお!すまんすまん!自分で降りるかと思った。」


多少顔を引き攣らせてしまったかもしれないが

リアリスは口から文句が出るのを我慢してマイクスに向かい直した。


「妹のリアリス・ハミルトンでございます。いつも兄が大変お世話になっております。この度も貴重な馬車をお貸しいただいて本当にありがとうございました。」


「いいえ、なんのなんの。無事に到着されてよかったです。長旅でお疲れでしょう?どうぞお入りください。」


マイクスにエスコートされながら入ったお屋敷にリアリスは驚かされた。

豪華絢爛というのではなく、何というか洗練された調度品で整えられた雰囲気のお屋敷だ。

置いてあるものが1つ1つ無駄におしゃれ。

これぞ本当の貴族のお屋敷なのだと思った。


通された応接間もシンプルだけど高級感のある居心地の良い雰囲気。

何もかも関心してしまう。


「マイクス様。改めて、この度は馬車をお貸しいただいて。本当にありがとうございました。」


「いいえ!こんな事ならいつでもどうぞ。それにあの馬車は今は使っていない物なので。またいつでも言ってください。」


ニコニコ話すマイクスは、薄茶色の髪をスッキリと短くした爽やかな青年だ。

笑うたびに白く輝く歯が印象的で、さぞ女性にモテるだろうなとリアリスは思った。


リアリスがメイドとして王宮に入るのは

ウォルフ達の休暇明けからという事なので、それまでの数日間ここポートマン家でお世話になる事になった。


リアリスが滞在する部屋は、薄ピンク色で統一された部屋だった。

実家のリアリスの自室が3つは入りそうなほど広い。

そこに大人2人くらいなら余裕で寝られるベッドに応接セット、ベランダには晴れた日にお茶を飲めるテラスもあった。


「ずっとここで暮らしたい。」


何気なく口から出た言葉を聞いたウォルフが

俺もだよ!!と言いながら大袈裟に笑った。



「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」をお読みいただき

ありがとうございます♪


作者のぎゆりです( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )


「貧乏男爵令嬢は従女になりたい」の中での貴族は

ほとんどがタウンハウスという物を持っている設定です。

王都で暮らす時に住むお屋敷ですね。


本宅は自分の領地にある訳ですが

中には1年の大半を王都のタウンハウスで暮らすという貴族もいます。

王宮で重要なポストについているポートマン侯爵家も

1年の大半を王都で過ごしています。


一方、ハミルトン男爵家は

タウンハウスを持っていません。

タウンハウスを維持するには大金が必要なので

貧乏男爵家では無理なんですね。

ハミルトン男爵は王都に来る用事もほとんどない為

必要ないみたいです。


なので、ウォルフは

長い休暇があると領地に帰らない場合は

お友達の実家のタウンハウスを転々も泊まり歩くという

荒技を披露しています。

お友達って大切ですねぇ ٩( 'ω' )و

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