表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

2:シーズン開幕

 

 第2章:シーズン開幕

 

 4月3日。

 今シーズンの幻想郷プロ野球が開幕。

 今日のカードは、博麗パイレーツVS白玉楼ゾンビーズ、守矢ロッキーズVS命蓮寺テンプルズ、そして永遠亭レッドクロスVS幻想フォーシーズンズである。

 

 開幕投手はエース・アリス・マーガトロイド。

 そして今シーズン、捕手として期待されているレティ・ホワイトロック。

 対する永遠亭レッドクロスは、やはりエースの蓬莱山輝夜を立て、開幕を迎えた。

 

 試合は息詰まるような投手戦。

 アリス・マーガトロイドは4回までパーフェクトピッチングで、5回にレッドクロスの4番・鈴仙・優曇華院・イナバにセンター前ヒットを打たれるものの、後続を断ち切る。

 対する蓬莱山輝夜も好調で、7回までヒット2本とフォーシーズンズを抑えていた。

 その7回裏に、レティの面目躍如の活躍があった。

 アリスが1アウトをとった後、1番・因幡てゐにフォアボール。

 3-1からアリス得意のチェンジアップがストライクゾーンに入らなかったとはのちのレティの談。

 続く2番・黒谷ヤマメは初球を打ってキャッチャーフライに倒れ、2アウト1塁。

(…来るか)

 3番・藤原妹紅の場面。

 バッターが昨年の首位打者、ランナーが俊足の因幡てゐであるため、当然ヒットエンドランと読んだレティ。

 カウント2-1で因幡てゐがリードを大きくした。

(…なるほど)

 四季監督のサインをレティが確認するが、特に指示は出ていない。

 レティを全面に信頼してくれているのか、試されているのか。

 アリスも慎重にレティのサインを確認する。

(…真ん中に高速フォーク)

 そのサインに、アリスが頷いた。

 アリスは4球目を投げた瞬間、てゐがスタートを切る。

 真ん中に投げたアリスの決め球・フォークに妹紅のバットは空を切り、そしてレティはボールを受け取った瞬間に2塁に送球。

「…アウト!!」

 セカンド・秋穣子のグラブに納まったボールは、てゐよりも先にセカンドに到達。

 2塁塁審はそれを見逃さず、てゐは盗塁死となった。

(…やったか)

 不満そうな因幡てゐを横目に、アリスとハイタッチして、ダッグアウトに戻るレティであった。

 

 試合はさらに進んで0-0のまま、9回表。

 フォーシーズンズの攻撃は、先頭バッター1番・秋穣子が左中間2塁打、2番チルノのファーストゴロの間にランナーは3塁進塁、1アウト3塁で3番リリーホワイトのライトフライがタッチアップになり、秋穣子ホームインで1点を取り均衡を破る。

 そのまま、9回裏をアリス・マーガトロイドが抑えてゲームセット。

 フォーシーズンズは開幕戦を勝利で飾った。

 

 その後開幕戦白星スタートしたものの、しばらく一進一退となった今シーズンは、万年最下位の汚名返上といえるAクラスの3位とBクラスの4位を行ったり来たりする生活が続く。

 そしてトップを独走するのは帝王・博麗パイレーツ。

 続いて、2位が八坂神奈子率いる守矢ロッキーズ、3位を命蓮寺テンプルズと幻想フォーシーズンズ、5位に永遠亭レッドクロス、最下位が白玉楼ゾンビーズの順になっている。

 パイレーツの首位と、優勝を争うのがロッキーズというここ数年の傾向は変わらないものの、万年最下位と言われていたフォーシーズンズが3位争いをしているのが、今年のシーズンを白熱した展開にしている。

 

というわけで開幕です。

 

一応開幕戦は実際のNPBと違い、

前年優勝ホームVS前年4ビジター

前年2ホームVS前年5ビジター

前年3ホームVS前年最下位ビジター

との組み合わせにしています。

前年度は

 1:博麗パイレーツ

 2:守矢ロッキーズ

 3:永遠亭レッドクロス

 4:白玉楼ゾンビーズ

 5:命蓮寺テンプルズ

 6:幻想フォーシーズンズ

という順位という設定です。

 

これから先は、このシーズンで各チームとの対戦を1回ずつ描写していきます。

(つまり、レッドクロス戦は開幕戦しか描写されません)

 

第2話は前半戦終了直前のVS白玉楼ゾンビーズ戦です。

今回はレティの活躍でしたが、次は別の選手が活躍する話です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ