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アトミック・ガールズ!  作者: EDA
32th Bout ~Autumn of Change~
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インターバル ~あなたのもとに~

 赤星弥生子が出場を承諾したことにより、三団体の合同企画は秘密裡に話が進められていくことになった。

 それがいよいよ本格化して、安定したと見なされたのは、十月の最終週に入った段階である。瓜子たちがそれを知ったのは、アリースィの口からであった。


「さっき、ベリーニャから、れんらく、あったです。もうだいじょうぶだから、リオ、かえるように、いわれました」


 外部との連絡を禁じられていたというベリーニャ選手が、自由の身となったのだ。それがすなわち、合同企画の正式な締結が成されたという証であったのだった。


「けいかく、だいせいこう、よかったです。……でも、わたし、せっきょーです。パーイ、こわいです」


「本当に、今までありがとうございました。アリースィさんがあまり叱られないように、自分たちに何か協力できることはないですか?」


「いえ。ピーチ=ストームのサイン、じゅんびしたので――」


 そこまで言いかけてから、アリースィはぐっと身を乗り出した。


「……パーイ、ピーチ=ストームのサイン、きっと、よろこびです。でも、ほかのもの、じゅんびできたら、もっとよろこびです」


「他のもの? たとえば、どんなものですか?」


「たとえば、『トライ・アングル』、ふるいじだい、グッズです。パーイ、『トライ・アングル』、しった、『アクセル・ロード』です。それより、ふるいグッズ、もっていません」


『トライ・アングル』が結成されたのは、ユーリが渡米する前年度である。一年ばかりの活動期間で、『トライ・アングル』はそれなりにグッズ展開していたはずであった。


「わかりました。ちょっと上司に相談してみますので、それまで帰国は待っていてくださいね」


 瓜子はそのように答えたが、アリースィが帰国を遅らせる必要は生じなかった。その日の夜に、千駄ヶ谷が愛車のボルボでお宝アイテムが詰まった段ボール箱を届けてくれたのである。


「これまでに販売したグッズはおおよそサンプル品が保管されておりますため、持ち出し可能な品をすべて取りそろえました。いくつかはお持ちの品も入り混じっているかと思われますが、選別がお手間であればすべてお持ち帰りください」


 そのように語る千駄ヶ谷の命令で、瓜子とユーリは二つの巨大な段ボール箱を稽古場にまで運搬することに相成った。

 出稽古におもむいていた女子選手の一行も興味津々で覗き込み、その中で「どひゃー!」と声をあげたのは灰原選手である。


「すっげー、なつかしー! あー、これはあたしも持ってるよ! うり坊の水着が、めっちゃ可愛いんだよねー!」


「ひ、ひろげないでいいですから!」


 そこにはCDやDVDの特装版のみならず、当時の物販グッズからCDショップに配布されるポスターやポップのアイテムまでもが詰め込まれていた。


「すごいですねー! パーイ、よろこびです! きっと、せっきょー、みじかくなるです!」


「それでしたら、幸いです。……そして、ベリーニャ選手とジョアン選手にも、くれぐれもよろしくお伝えください。きっとみなさんの尽力が、女子格闘技界をまた大きく動かすことでしょう」


 どうやら千駄ヶ谷はそんな思いもあって、これだけの品をかき集めてくれたようであった。

 最近になってすべての事情を聞かされた女子選手の一行も、それぞれ好意と感謝に満ちた眼差しでそのやりとりを見守っている。それらの姿をぐるりと見回してから、アリースィは無邪気に微笑んだ。


「にほん、とても、たのしかったです。みんな、おかげです。おおみそか、かならず、しあい、みとどけます。ピーチ=ストーム、ウリコ、サキ、ミチコ、がんばってください」


 現在この場に集っている面々の中で出場が内定しているのは、その四名であったのだ。その中から、高橋選手が笑顔で「ああ」と応じた。


「あんたのおかげで、こっちも有意義な稽古を積むことができたよ。いつかあんたがプロデビューする日を楽しみにしているからね」


「はい。わたし、ベリーニャ、もくひょうです。バンタムきゅう、めざして、たくさんたべます」


 そうしてアリースィは瓜子たちの胸にさまざまな思い出を残して、故郷たるリオデジャネイロに帰っていった。


 共同企画の概要が世間に発表されたのは、その数日後――十一月の初日のことである。

 ユーリの出場に関しては、まだ秘匿されている。発表されたのは、《ビギニング》と《JUFリターンズ》と《アトミック・ガールズ》の合同でイベントを開催することと、日時と会場――そして、出場が内定している十名の選手の氏名であった。


 その内の四名は、《アトミック・ガールズ》の現王者であるサキ、鞠山選手、魅々香選手、高橋選手の四名となる。

 そして、スペシャルゲストとして《レッド・キング》の赤星弥生子に、《ビギニング》陣営の参加選手である瓜子――さらに、《アクセル・ファイト》の女子バンタム級王者のベリーニャ選手、元王者のアメリア選手、《ビギニング》の元ストロー級王者であるイヴォンヌ選手、元バンタム級王者であるレベッカ選手の名が公表されたのだった。


「まさかここで、イヴォンヌとレベッカまで引っ張り出されるとはね。できることなら、あたしが挑戦させてもらいたいところだよ」


「ミッチーはアトミックのチャンピオンなんだから、どっしりかまえておきなって! それより、あたしがイヴォンヌってやつとやりあってみたいなー!」


 そんな具合に、瓜子たちから裏事情をこっそり伝え聞いていた女子選手の面々にも小さからぬ波紋が及んでいた。よって、いきなりこれだけの情報が開示された世間では、なかなかの騒ぎが起きていたようである。


 それはある意味、ユーリの去就に注目していた世間の目を脇にそらす効果もあったのかもしれない。もしや、十年来の因縁を持つ赤星弥生子とベリーニャ選手がついに決着をつけるのでは――という憶測も飛び交っていたようであるのだ。


 しかし瓜子たちは、それが事実でないことを知っている。ベリーニャ選手と対戦するのはユーリであり、赤星弥生子には他なる強豪選手があてがわれるのだ。遠きフロリダの篠江会長は、「おそらく、アメリアかガブリエラのどちらかだろうな」と言っていたものであった。


 そんな中、ユーリのもとを訪れたのは、ハリス氏である。

 彼がその手に携えていたのは、今回のイベントにまつわる契約書であった。どうやらベリーニャ選手の要請で、二人の出場と対戦に関してだけは早々に契約書が交わされることに取り決められたようであった。


 いずれこの事実が公表されたならば、世間はさらなる騒ぎに見舞われるに違いない。

 きっと中には、文句をつける人間もいることだろう。健康上に不安がある選手に試合をさせるべきでないという声は、この段階に至ってもまったく減じていなかったのだった。


 しかし、ユーリの復帰を願う声は、それよりも大きい。

 なるべく世間の風評を耳に入れないように心がけている瓜子でも、それは肌で感じることがかなったのだった。


 そしていずれにせよ、ユーリはその怪物めいた強さでもって、世間を納得させてくれることだろう。今のユーリとベリーニャ選手が対戦したならば、いったいどのような結果になるのか――格闘技に少しでも関心を持つ人間であれば、心を躍らせないわけがなかったのだった。


 そうして十一月に入ってからも、瓜子たちは来たるべき大晦日に向けて稽古に励み――そして、その日を迎えることになった。

 十一月の第二月曜日、ユーリの誕生日である。

 その日、ユーリはついに二十四歳になってしまったのだった。


                 ◇


「ユーリさん。誕生日おめでとうございます」


 その日の朝、瓜子がサプライズでお祝いの言葉を届けると、まだねぼけまなこをしているユーリは「うにゃあ」と身をよじりながら、ねぐせのついた純白の頭をひっかき回した。


「どうも昨日からうり坊ちゃんがそわそわしてると思ったら、そういうことだったのかぁ。毎年毎年、ユーリは恐れおののくばかりなのですぅ」


「毎年毎年、ユーリさんは自分の誕生日を忘れちゃいますもんね。お祝いのし甲斐があって、ありがたい限りっすよ」


 そのように応じながら、瓜子は冷蔵庫からバースデーケーキを取り出した。


「今日は朝から撮影の仕事ですし、夜はみっちり稽古ですから、朝一番でお祝いさせていただくことにしました。今日だけはカロリーも糖質も気にしないで、甘い朝食をお楽しみください」


「うにゃにゃあ。でもでも、すぐにおうちを出ないと、撮影に遅刻してしまうのでは?」


「そのために、三十分も早起きしていただいたんすよ。スケジュール管理を自分に丸投げしてるのが、運のつきでしたね」


「うにゃにゃのにゃあ。うり坊ちゃんには、かなわないですにゃあ」


 しきりに頭をひっかき回しながら、それでもユーリは幸せそうだった。もちろん、そんなユーリを見守る瓜子も、同様の気持ちである。


「もったいぶるのもアレなんで、プレゼントもさっさと渡しちゃいますね。あらためまして、おめでとうございます」


「うにゃあ」とひときわ大きく身をよじってから、ユーリは瓜子が手渡した包みを胸もとにかき抱いた。


「起き抜けにコレでは、ユーリの心臓がもたないのですぅ。……あけても、よい?」


「はい、どうぞ。半分がたは実用品なんで、期待しないでくださいね」


 包みを開けたユーリは、また「うにゃにゃあ」と雄叫びをあげながらのけぞった。

 本年のバースデープレゼントは、変装用の伊達眼鏡である。シンプルな黒縁のフレームであるが、つるの部分だけはピンク色をしている。実際に掛けるとユーリの豊かな毛量で隠されてしまう部位であるが、見えないおしゃれということで納得していただきたいところであった。


「……ありがとう。大事に大事に使わせていただくのです」


 ユーリはその眼鏡を鼻にのせると、いっそう幸せそうに微笑んだ。

 心なし、レンズの向こうの目が潤んでいるようである。そのさまに心を満たされながら、瓜子はケーキを取り分けることにした。


「本当に、一年ってあっという間っすよね。今年も色々ありましたけど……なんとか解決の目処も立ちましたし、また来年の誕生日まで頑張りましょう」


 瓜子がそのように言いつのると、ユーリは「あ、うん……」と言いよどんだ。

 その微妙なリアクションに、たちまち瓜子の警戒心が刺激される。時期が時期だけにしかたないのだろうが、ユーリは今でも時おりしょんぼりした姿を垣間見せるのである。


「どうしたんすか? もう契約書まで交わしたんすから、今さら心配はいらないはずっすよ? しばらくしたら、ユーリさんの参戦も発表されるんですからね」


「うん……ユーリはついに、ベル様と対戦できるんだねぇ……」


 と、ユーリはうっすら微笑みつつ、目を伏せてしまう。

 やはり、瓜子が看過できないリアクションであった。


「それなのに、どうしてユーリさんはしょんぼりしてるんすか? ベリーニャ選手とは、ずっと対戦したかったんでしょう?」


「うん……それは、ユーリの夢だったからねぇ……あの日、ベル様と約束してから……ユーリはずっと、その夢を追いかけてたから……」


 あの日というのは、《カノン A.G》の騒乱が収束して、ベリーニャ選手が別れの挨拶におもむいた日のことだろう。秋代拓海の悪質な反則行為によって目を負傷したベリーニャ選手は眼帯姿で微笑みながら、ユーリと再戦の約束を交わしていたのだった。


 そして本年の《ビギニング》ブラジル大会の打ち上げの場において、二人はおたがいの気持ちを確かめ合うことになった。

 きっとあの頃のベリーニャ選手は、すでに《アクセル・ファイト》と《ビギニング》の対抗戦という計画を練っていたのだ。だからこそ、ユーリの気持ちを確かめるために打ち上げの場に乗り込んできたのだろうと察せられた。


 そんな二人の思いが、ようやく結実しようとしている。

 そんなさなか、ユーリは喜びと異なる感情にとらわれて、こうして目を伏せているのだった。


「宇留間選手とああいうことになっちゃって、ユーリにはもうその資格がないんだってあきらめちゃったけど……うり坊ちゃんのおかげで、なんとか立ち直ることができて……それでついに、ベル様と対戦できるんだよねぇ……」


「そうっすよ。ユーリさんは、もうそんな話に引け目は感じてないはずっすよね?」


「うん……」と小さくうなずいてから、ユーリは瓜子の手を握りしめてきた。

 そして、レンズの向こう側から瓜子を見つめてくる。その色の淡い瞳には、とても透き通った光がたたえられていた。


「またうり坊ちゃんを心配させちゃうかもだけど……ユーリの気持ちを聞いてもらえるかなぁ?」


「なんすか? 心配なんて、いくらかけてもかまいません。自分には、なんでも話してくださいよ」


「うん……今までも、おんなじようなことを聞いてもらったと思うんだけど……ユーリは毎日幸せすぎて、夢の中を漂ってるような心地なんだよねぇ」


 確かにユーリは退院してから、何度もそんな話をしていた。そのたびに、ユーリは雪の精霊のような微笑みを見せて、瓜子の心臓を締めつけてきたのだ。


 今のユーリも、はかなげな微笑をたたえている。

 ただ、その瞳は――これまでよりも、さらに透明であるように感じられた。


「本当のユーリはまだ入院中で、ひょろひょろに痩せたまんまで……これはぜんぶ夢の中の出来事なんじゃないかって……そんな気持ちが、どうしても消えないんだよねぇ」


「はい。でも、これは夢なんかじゃありません。何度だって、自分が証明してみせますよ」


「うん……ユーリはうり坊ちゃんのおかげで、また生きることができたんだよ。本当は、あの日にぜんぶ捨てちゃったから……」


 あの日とは、宇留間千花と対戦した日のことである。

 宇留間千花はMMAの稽古をいっさいつけないまま、格闘技の真似事と持ち前のフィジカルだけでとんでもないファイターとして完成されてしまった。そして、この暴虐な力はベリーニャ選手をも呑み込むかもしれない――そんな危機感にとらわれたユーリは、宇留間千花を「抹消」するべく死力を尽くすことになってしまったのだ。


 それでユーリは、もう自分にMMAを楽しむ資格はないのだと絶望してしまった。

 その絶望を乗り越えて、再起を果たしたのである。

 あれから間もなく二年が経とうとしているのに、どうして今さら蒸し返そうとするのか――瓜子は心臓を騒がせながら、ユーリの温かい指先を握り返すことになった。


「だからね、これが夢じゃないんだとしたら……神様がくれたごほうびなのかなって思えてきちゃったんだよねぇ」


「……ごほうび? なんのお話っすか?」


「うん……ユーリの人生は、あの日に終わっちゃったけど……神様のごほうびで、もうちょぴりだけ幸せな時間を過ごすことが許されたのかなあって……おまけの時間をもらえたような気分なの」


 どうしてそんな突拍子もない話に行き着いてしまったのかと、瓜子は唇を噛む。

 しかしユーリは澄みわたった眼差しのまま、静かに言葉を紡いでいった。


「それでね……この前の試合は、すっごく楽しかったんだぁ。レベッカ選手は、本当に強かったから……ユーリはこれまで頑張ってきたことを、すべて出し尽くしたような心地だったの……そうしたら、またねむねむになっちゃって……なかなか起きることができなかったんだよねぇ」


「……ユーリさん、まさか……」


「うん……だから、ベル様と試合をしちゃったら、もっと幸せなのが当たり前だから……今度こそ、ユーリのおまけの人生はおしまいなのかなって――」


「……なんで、そんなこと言うんすか?」


 一瞬で、瓜子の頬は涙に濡れてしまった。

 心臓が、痛いぐらいに暴れ回っている。ユーリの温かい手をつかんでいなかったら、ぶざまに泣き叫んでいたかもしれなかった。


「自分たちは、ユーリさんがMMAを続けられるように……憧れのベリーニャ選手と対戦できるように、あれこれ頑張ってきたのに……ユーリさんが、それでおしまいだなんて……そんなの、あまりに……」


「ごめんね、うり坊ちゃん。でも……話は、まだ終わってないの」


 ユーリはもう片方の手も持ち上げて、両手で瓜子の手の先を握りしめてきた。


「ベル様との試合は、ユーリにとって一番の夢だよ。でもね……ユーリにとって一番大切なのは、ベル様じゃなくってうり坊ちゃんなの。それはもう、最初からわかってたことだからねぇ」


「……なにを言ってるんすか……自分なんて、ユーリさんの後をついて回ってる、無力なガキに過ぎないじゃないっすか……」


「そんなことないよぅ。うり坊ちゃんだって、本当はわかってるんでしょ? たとえベル様と試合ができても、うり坊ちゃんがそばにいなかったら……ユーリは、これっぽっちも幸せじゃなかったからねぇ」


 それは――ユーリとベリーニャ選手が対戦した日のことを言っているのだろうか。

 四年前の、無差別級王座決定トーナメント――あの日、瓜子とユーリはおたがいの気持ちを見誤って、イベントのさなかに決裂してしまったのである。


 瓜子と決裂した後、ユーリは荒れていた。準決勝戦ではまともに戦うこともできず、小笠原選手にサンドバッグにされていたのだ。そうして瓜子がリングサイドに駆けつけるなり、ユーリは狂乱した怪獣のように暴れ狂い、自分の拳が砕け散る勢いでパウンドを振るって、小笠原選手をマットに沈めたのだった。


 その後にはベリーニャ選手との決勝戦が控えていたというのに、ユーリはそんな有り様であったのだ。

 その事実をもって、ユーリはベリーニャ選手よりも瓜子のことを大切に思っている――と、論じているのかもしれなかった。


「だからね、ベル様との試合がどんなに楽しくっても……うり坊ちゃんさえ待っててくれたら、ユーリはまたぱちりと目覚められると思うのです」


 幼子をなだめるような優しい口調で、ユーリはそう言った。


「そうしたら、また来年もうり坊ちゃんに誕生日をお祝いしてもらえるかなあって……さっきはそんな風に考えて、思わず泣きそうになっちゃったの。だから、許してくれる?」


「そんなの……許すも許さないもないじゃないっすか……」


 瓜子がうつむくと、テーブルにぽたぽたと涙がしたたった。

 そして、瓜子の額に温かいものが触れてくる。ユーリが、自分の額を押し当ててきたのだ。


「たとえこれがおまけの人生でも、ユーリはずっとうり坊ちゃんのそばにいたいって考えてるよ。だから……ユーリがねむねむになっても、心配しないで待っててね?」


 瓜子は、「待ってます……」と答えることしかできなかった。

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