05 公開計量
瓜子たちは、ついに《アクセル・ジャパン》の前日を迎えることになった。
そして試合の前日には、小さからぬイベントが存在する。
大きな興行にはつきものの、公開計量である。
《アクセル・ジャパン》ともなると、そのイベントも規模が違っている。公開計量の会場は、翌日に試合を行う『ティップボール・アリーナ』で執り行われるのだった。
さいたま新都心に存在するこちらの会場は、かつて格闘技の聖地と呼ばれていた。三万六千名の収容人数を誇る、国内でも有数の大会場である。公開計量でそんな会場を使用するというのは、なんとも豪気な話であった。
「ま、舞台慣れにはちょうどいいだろう。猪狩なんかは、これが二度目の出場だけどな」
会場を目指すワゴン車の中で、運転役の立松はそのように語っていた。
瓜子が赤星弥生子と対戦した《JUFリターンズ》も、会場はこの『ティップボール・アリーナ』であったのだ。巨大アリーナ独特の雰囲気と一万名からの観客がもたらす熱気については、今もなお瓜子の心身にくっきりと刻みつけられていた。
ワゴン車には、セコンド陣も集結している。ただし、ジョンは本家チーム・プレスマンと合流していたため、こちらはサキ、柳原、愛音という顔ぶれだ。これで出場選手の瓜子、ユーリ、メイを含めて、定員の七名であった。
何も公開計量に、セコンド陣の全メンバーが同行するいわれはない。
しかしこのたびは、全員が同行を表明した。それぐらい、誰もが明日の試合を重要だと考えているのだ。ワゴン車には、道場の熱気がそのまま持ち込まれた感があった。
ただその中で、ユーリは無邪気ににこにこと笑っている。
試合のオファーを受けた際には透き通った笑顔を見せていたユーリであるが、それ以降の三週間ばかりは心安らかに過ごしていた。定期健診もオールグリーンで、突発的な飢餓感に見舞われることもなく、四キロの減量も無事にやりとげた。心身ともに、コンディションは絶好調であるように見受けられた。
また、瓜子とメイもコンディションに不調は見られない。生活時間と体内時間の調整も、なんとか完遂することができたのだ。現在も午前の十時すぎという時間であったが、瓜子は身体を動かしたくてうずうずしているぐらいであった。
そうしてワゴン車は、やがて会場の駐車場に到着する。
そこには案内役のスタッフが待ち受けており、けっこうな人数で関係者用の入り口まで導かれることになった。
「公開計量は午前十一時三十分に開始しますので、それまでにご準備をお願いします」
そんな言葉とともに、瓜子たちは広々とした控え室に押し込まれた。
そちらには、予備の体重計も準備されている。しかし瓜子たちは過不足なく減量をやりとげたので、そちらのお世話になる必要もなかった。
「みんなその格好で舞台に上がるんなら、とりたてて準備なんざ必要ないしな。舞台で手間をかけたくなかったら、今の内に靴下も脱いでおきな」
「押忍。そうさせていただきます」
瓜子とユーリとメイは三名とも、オレンジ色を基調にしたプレスマン道場のウェアを着込んでいた。さらにその下も、道場のロゴマークが入ったTシャツである。自身のファッションセンスよりもチームメイトとの一体感を重んじたユーリは、ご機嫌の様子で微笑んでいた。
しばらくすると、本家チーム・プレスマンの面々も到着する。ジョンと篠江会長と早見選手、リューク氏とビビアナの五名だ。卯月選手の陣営は、別の控え室に案内されたという話であった。
「名目上、あちらさんは別のジムって扱いだからな。あちらさんはチーム・プレスマン、俺たちは新宿プレスマン道場だ」
「はい。ぼくたちも、明日まではプレスマン道場の一員ということですね」
にこやかに微笑みながら、リューク氏はそう言った。
二年前の《アクセル・ジャパン》ではリューク氏たちも来日していなかったはずなので、卯月選手の陣営も人手は足りているのだろう。あちらはレム・プレスマンと二名の外国人トレーナーでセコンド陣が編成されているのだった。
「明日もおそらく、俺たちは同じ控え室に詰め込まれるんだろうな。全員個室ってわけにはいかねえし、同じ道場なら分ける理由もない。三人の女子選手がみんな同じ道場ってのは、運営陣にしてみてもありがたかったはずだ」
「ええ? それじゃあ個室の可能性もあったのですかぁ? ユーリはみなさんとご一緒がいいですぅ」
と、ユーリは慌てて瓜子の腕にしがみついてくる。立松は苦笑しながら、手を振った。
「もし個室でも、勝手に合流しちまえばいいさ。おたがい合意の上なら、運営陣も文句はつけねえだろ」
「それなら、よかったですぅ。同じ会場にいるのに別々の控え室だなんて、さびしさのキョクチですのでぇ」
ユーリはほっとしたように笑いながら、いっそう強い力で瓜子の腕を圧迫してくる。周りに身内の人間しかいないためか、スキンシップにも遠慮がなかった。
そうして、十分ほどが経過すると――ついに、イベントの開始が告げられてきた。
「では、こちらに移動をお願いします。バックヤードまで同行するのは、選手ひとりにつき一名ずつでお願いします」
そこはやはり、チーフセコンドの出番であろう。サキたちは、こちらのモニターで会場の様子をうかがうしかないのだ。しかしそれでも、不満の声をあげる人間はいなかった。
(みんな、あたしたちを力づけるためだけに、わざわざ同行してくれたんだもんな)
そんな思いを噛みしめながら、瓜子は控え室を出た。
通路には、他の選手の姿もちらほらと見受けられる。しかしいずれも、同じ赤コーナー陣営の選手であるのだろう。見る限り、メイの他に外国人選手は見当たらなかった。
明日はプレリミナルカードが四試合、メインカードが六試合という構成であったので、参加選手は二十名となる。バックヤードには、その半分のメンバーと一名ずつのセコンド陣が集められていた。
「ユーリさん、猪狩さん、メイさん、お疲れ様です。今日もよろしくお願いいたします」
と、レム・プレスマンを引き連れた卯月選手が、慇懃に頭を下げてくる。
さらにその後からやってきたのは、レオポン選手と大江山軍造であった。
「よう、そろってるな。レムと卯月は、ひさかたぶりだ」
日蘭の赤鬼が、思わぬ場面で相対する。凶悪な面相で目もとだけが優しいレム・プレスマンと、凶悪な面相だが表情が陽気な大江山軍造は、それぞれ異なる迫力と魅力を有していた。
「グンゾー・サン。ひさしぶりです。ハルキ・サン、ハジめましてです」
「初めまして。赤星道場の辻晴輝です」
レオポン選手も、まずはかしこまった面持ちで一礼する。彼は赤星道場と卯月選手の確執に関与しない立場であったが、大江山軍造の心情を思いやれば、かしこまらざるを得ないはずであった。
「まず、最初に言っておく。おたがい大事な試合を控えた身なんだから、ややこしい話はなしにしようや。それで選手のメンタルに影響が出ちまったら、悔んでも悔みきれねえからな」
「はい。それはどういう――」と卯月選手が口を開きかけると、立松が慌てて割り込んだ。
「お前さんは、口を開くなってことだよ。お前さんを除く全員が、赤星道場と仲良くやってるんだからな」
「なるほど、そういうことですか。では、ユーリさんたちは、またのちほど」
卯月選手は何の未練も見せずに、きびすを返した。
レム・プレスマンはもしゃもしゃの金髪をかき回しながら、大江山軍造に笑いかける。
「ウヅキ・サン、ホウっておけないので、ワタシもシツレイします。グンゾー・サン、ハルキ・サン、ゴアイサツできて、ヨかったです」
「ああ。お前さんに恨みはないが、卯月との関係は相変わらずなんでね。俺たちにはかまわず、あいつの面倒を見てやるがいいさ」
レム・プレスマンは「はい」と笑い皺を深めて、卯月選手を追いかけていった。
多くの人間が溜息をつき、大江山軍造は豪放に笑う。
「これで一件落着だ。俺の対応も立派なもんだったろう?」
「何が立派だよ。一触即発だったじゃねえか」
「ふふん。これが師範や青田だったら、大爆発してたところだからな。だから今日は、俺がハルキに付き添うことになったんだよ」
赤星道場の主要メンバーは、それぐらい卯月選手と深い確執を抱いているのである。それは昨年、『アクセル・ロード』にまつわる一件で三者会談を行った際に、瓜子も痛感させられていた。
「それはともかくとして、桃園さんもお疲れさん。まさか、桃園さんまでご一緒することになるとは思わなかったよ」
「まったくッスね。でも、ユーリちゃんの実力だったら当然の話ッスよ」
大江山軍造が本来の陽気さを完全に取り戻したので、レオポン選手も気安く声をあげた。
「この前の試合も、ノーダメージの完勝だったってんだろ? 今回の相手はけっこうな実力者だけど、ユーリちゃんだったら大丈夫さ。ユーリちゃんの本当の実力を、世界中の人間に見せつけてやれよ」
「はぁい。今度こそ、誰にも恥じることのない試合をやりとげる所存ですぅ」
レオポン選手を前にしているために、ユーリはいくぶんよそゆきの笑顔だ。
しかしその眼差しには、妖精のように透明な輝きが宿されていた。
そうして旧交を温めるいとまもなく、スタッフがイベントの開始を告げてくる。
ステージのほうから《アクセル・ファイト》のテーマソングが響きわたり、それに小さからぬ歓声がかぶせられた。
「たかだか公開計量に、二千人も客が入ってるんだとさ。なんもかんも、スケールが違ってるよな」
レオポン選手は不敵に笑いつつ、目もとに気合をみなぎらせていた。
他の選手たちも、それは同様である。《アクセル・ジャパン》というのは、誰にとっても人生の大一番であるのだ。メインイベンターたる卯月選手を除く全員が、《アクセル・ファイト》との正式契約を勝ち取るために意欲を燃やしているはずであった。
そうしてまずは、プレリミナルカードに出場する選手から一名ずつステージに出ていく。そのたびに歓声がわきかえり、会場の熱気を伝えてきた。
計量を終えた選手たちは、半裸の姿で戻ってくる。脱いだ衣服を抱えるのは、セコンドの役割だ。かつて《カノン A.G》で行われた公開計量と、段取りに大きな差はなかった。
四名の男子選手が出番を終えたならば、いよいよメインカード――その第一試合に出場するのは、メイである。
篠江会長に付き添われて、メイはひたひたとステージに出ていった。
「メイさんは《アクセル・ファイト》との正式契約を目標にしてるのに、これっぽっちも気負ってないみたいだな。あの精神力は、大したもんだ」
そんな風につぶやいてから、立松は苦笑を浮かべつつ瓜子のほうを振り返ってきた。
「まあ、お前さんや桃園さんは、それ以上にのほほんとしてやがるけどな。つくづく頼もしい連中だよ」
「押忍。恐縮です」
そんな言葉を交わしていると、メイは数分ばかりで戻ってきた。
オレンジ色のウェアを脱いだメイは、何の変哲もない黒いハーフトップとショートスパッツを纏っている。三キロていどでもドライアウトしているため、その肢体は普段以上に研ぎ澄まされていた。
二番手には唯一面識のないフィスト・ジムの男子選手が出ていき、その次がついに瓜子の出番である。
『ウリコ・イカリ!』というシンプルなアナウンスに導かれて、瓜子はステージへと足を踏み出した。
とたんに、普段の試合と変わらないぐらいの熱気と歓声がぶつけられてくる。
集まったお客が二千名ならば、ここ最近の試合の集客より多いぐらいであるのだ。たとえ無料のイベントでも、このような朝方から計量やインタビュー風景を見るためだけにこれほどのお客が集まるというのは、やはり規模の違いを物語っていた。
試合では会場の中央にケージが設置されるが、本日はライブイベントのように会場の奥側がステージになっている。そこに、《アクセル・ファイト》の代表たるアダム氏や、正規のリングアナウンサーである壮年の白人男性、警備員と思しき厳つい黒人男性――そして、すでに計量を終えた青コーナー陣営の選手などが立ち並んでいる。スキンヘッドと肉厚な身体が特徴的なアダム氏の姿は『アクセル・ロード』の放映でさんざん目にしていたが、瓜子が肉眼で拝見するのはこれが初めてのことであった。
瓜子が客席に一礼すると、また歓声がわきかえる。
そして、ステージと客席の間に詰めかけた報道陣が、ものすごい勢いでフラッシュをたいていた。
さらに本日は、ビデオカメラも回されている。公開計量の模様は公式ウェブサイトや動画サイトなどで全世界に配信される予定であるのだ。
そんな中、瓜子はオレンジ色のウェアを脱ぎ、Tシャツとシューズも脱ぎ捨てる。
その下に纏っているのは、《カノン A.G》の騒動が勃発するまで着用していた黒とシルバーの試合衣装だ。よそさまの興行で《アトミック・ガールズ》公式の試合衣装を持ち出すのは望ましくないと立松たちにたしなめられたため、ひさかたぶりにこちらの一式を引っ張り出すことに相成ったのだった。
まあ、もとより計量で試合衣装を持ち出す必要はない。たいていの選手はメイのような市販のウェアか、水着や下着などで臨んでいるはずだ。瓜子は少しでも自らの心意気を満天下に示すために、『PRESSMAN DOJO』というロゴの入った試合衣装を着込んだに過ぎなかった。
そうして瓜子が指定の体重計に乗ってみると――試合衣装の下に下着も着用していたためか、リミットいっぱいの百十五ポンド、五十二・二キロである。いちおう人目にさらしても不都合のない下着を着用していたが、なんとかぎりぎり通過であった。
それらの数値や計量合格の旨も、すべて英語でアナウンスされる。そういうアナウンスにわざわざ日本語の通訳をつけないというのは、《アクセル・ファイト》の一貫したスタンスであった。
無事に計量を終えた瓜子は、ステージの中央に待ち受けている対戦相手のもとへと向かう。
シンガポールのトップファイター、その名もグウェンドリン・タン選手である。これまでインターネット上の画像でしか目にしたことがなかったその姿を、ついに眼前に迎えることになった。
身長は百六十二センチ。体重は計量の当日なので、五十二キロ前後だ。いかにも中華系の鋭い顔立ちで、その身体も存分に引き締まっていた。
しかし減量でドライアウトした状態でも、骨格の頑健さは見て取れる。かつて《フィスト》で対戦したカン・ハウン選手にも負けない逞しさだ。同じアジア人でも、MMAの世界で台頭する選手はのきなみ日本人よりも体格がいいように感じられた。
大層な勢いでフラッシュがたかれる中、グヴェンドリン選手と向かい合った瓜子はファイティングポーズを取る。
すると、同じようにファイティングポーズを取っていたグヴェンドリン選手が、右腕を突き出してきた。
その手が肩に触れる寸前、瓜子はバックステップを踏む。
そしてすぐさま、アダム氏が割って入ってきた。
客席には、ものすごい歓声がわきかえっている。ただし、ブーイングなどは聞こえてこない。このていどの挑発は、公開計量の演出の範囲内であるのだろう。アダム氏は真面目くさった面持ちをしていたが、べつだんグヴェンドリン選手を咎めようとはしなかった。
役目を終えた瓜子は客席に一礼して、ウェアを回収してくれた立松とともにバックヤードへと引き返す。
すると、次の出番であるレオポン選手がハイタッチを求めてきた。
「お疲れさん。さすが瓜子ちゃんは、大人気だな」
「そんなことないっすよ」
瓜子は笑顔でハイタッチに応じて、レオポン選手をステージに送り出した。
次の出番であるユーリ、最後の出番である卯月選手も、すでに入場口のすぐそばにスタンバイしている。そして、プレリミナルカードに出場する選手たちは、すでに姿を消していた。この後は、メインカードに出場する選手だけがインタビューを受ける手はずになっていたのだ。
メイやもう一名の男子選手はもとのウェアを着込んでいたので、瓜子も立松にお礼を言ってからウェアを着直す。
その間に計量を終えたレオポン選手が小麦色の裸身で舞い戻り、瓜子と拳をタッチさせたユーリがステージに出ていくと――これまで以上の歓声が爆発した。
「やっぱ、ユーリちゃんはすげえな。最近じゃあ、瓜子ちゃんも負けてないはずだけど……復帰したてのプレミア効果かな」
「これが本来の姿っすよ。自分はユーリさんのお留守を預かってただけです」
「いやいや。瓜子ちゃん人気も相変わらずだろ。ファイターとしてもモデルとしてもさ。……いや、冗談だって」
明日は大事な試合であったので、瓜子も拳を振り上げる威嚇だけに留めておくことにした。
そうしてユーリがピンク色のビキニ姿で戻ってくると、レオポン選手は「うひゃー」と声をあげた。
「そんなカッコをさらしたんなら、あの大歓声も納得だ。どうせなら、瓜子ちゃんの水着姿も――いや、冗談だって」
「三度目はないっすよ」
立松が苦笑してもおかしくないほど、その場には普段通りの和やかな空気が漂っていた。ユーリもにこにこと笑いながら、けしからぬ肢体をウェアで隠していく。
やがて卯月選手の計量も終了したならば、あらためてステージに招集された。
ステージの奥側には横長のテーブルが設置されていたので、十二名の選手とアダム氏が横並びで着席する。その際に、瓜子は他なる青コーナー陣営の選手たちを目にすることができた。
ユーリと対戦するパット選手、メイと対戦する韓国のアン・ヒョリ選手――卯月選手と対戦するハワイの選手、レオポン選手と対戦するカナダの選手、フィスト・ジムの男子選手と対戦する中国の選手――誰もが、自信と闘志にあふれかえった面持ちであった。
(二年前の《アクセル・ジャパン》では、卯月選手と早見選手とジョアン選手しか知ってる選手はいなかったのにな)
そして、あの頃は観客に過ぎなかった瓜子とユーリが参戦する。その事実が、二年という時間の重みを物語っていた。
(そういえば、あの日はユーリさんが退屈して居眠りしそうになってたっけ)
そして瓜子は、ユーリだったら誰も退屈させない試合を見せられるのじゃないか――と、そんな夢想を抱いていたのである。
その夢想は、すでに『アクセル・ロード』の舞台で半分がた達成されている。しかし最後の決勝戦によって、きわめて不本意な形で締めくくられてしまったのだった。
(だったらこれは、台風で中止になったジャパンロックフェスのリベンジ戦と同じようなものなのかな)
そして、音楽イベントでは見守ることしかできない瓜子も、明日は同じ舞台に立つ側だ。
《アトミック・ガールズ》の力を世界に示すために――新宿プレスマン道場の力を世界に示すために――そして自分の力を世界に示すために、瓜子は人生の大一番を迎えるのである。
瓜子は決して気負っていなかったが、その胸にはゆっくりと熱い気迫が渦巻き始めたようであった。




