04 凡庸なれども
『ベイビー・アピール』のステージを見届けた後、あかりは瓜子たちに別れを告げて、入場口を目指すことになった。
まずは、男子選手による第五試合である。それが終わるのを待つ間、あかりはひたすらウォームアップであった。
「あんまり気負うなよ、小柴。今のお前だったら、決して勝てない相手じゃないからな」
そのように声をかけてきたのは、武魂会の指導員である男性だ。あとは雑用係の女子門下生と天覇ZEROのサブトレーナーが、本日のセコンド陣であった。
これはMMAの試合であるため、武魂会の関係者がセコンドにつく必然性はない。こちらの指導員もMMAの知識はなかったので、チーフセコンドの座は天覇ZEROのサブトレーナーに譲って、雑用係と変わらぬ働きをするばかりであった。
しかしそれでも同じ道場の門下生であるあかりのために、無償でこの役目を引き受けてくれているのだ。そのありがたさが一抹のプレッシャーをともなって、あかりをいっそう奮起させるのだった。
あかりは毎回試合のたびに、がちがちに固くなってしまう。
後から映像を見返してみると、花道を進む段階から別人のように顔を強張らせてしまっているのだ。あかりはそれが気恥ずかしくてならなかったが、自分の意思でどうこうできる話ではなかった。
(でも最近は、試合でいい動きをできてる。わたしなんかを鍛えてくれたみなさんのためにも、結果を出さないと)
そんな思いを込めながら、あかりはサブトレーナーの構えたキックミットにミドルキックを叩き込んだ。
そのタイミングで歓声が響きわたり、あかりは思わず身をすくめてしまう。雑用係の女子門下生が扉の向こうを覗き見て、試合の結果を教えてくれた。
「赤コーナー陣営のKO勝ちみたいです。今日は、KO決着が多いですね」
「そうだな。でも、KOなんてのは、後からついてくるもんだ。お前は気負わずに、自分のペースで試合を進めるんだぞ?」
指導員の言葉に、あかりは「押忍」と答えてみせる。
すると、女子門下生がどこか微笑をこらえているような面持ちで手を差し出してきた。
「それじゃあ、ウェアをお預かりします」
「あ、どうもありがとう」
そうしてあかりが上下のウェアを脱ぎ捨てると、女子門下生はこらえかねた様子で「うわあ」と微笑んだ。
「今日はそっちの衣装なんですね。すっかりアトミックの衣装に見慣れちゃってたから、すごく新鮮です」
あかりも久子と同様に、かつて着用していた試合衣装――スカイブルーの魔法少女ウェアに身を包んでいたのだ。素材自体は市販されているウェアと同様であったが、襟や袖口に小さなフリルが波打ち、スカートめいた装飾までつけられた、この世でただ一着のオーダーメイド品である。言うまでもなく、このようなものを発注したのは花子であった。
「アトミックのロゴが入った最近の衣装も捨てがたいですけど、やっぱりコスプレの衣装としてはこっちのほうが完成度高いですよね。小柴先輩にも、すごく似合ってると思います」
「おいおい、入場の直前に呑気なこったな。……まあ、固くなってる小柴にはちょうどいいか」
「はは。うちの花子のせいで、小柴さんもすっかり染まっちゃったね」
他のセコンド陣も、笑顔でそのような言葉を交わしている。
普段のあかりであれば居たたまれなくなって、顔でも赤くしているところであろう。しかし、試合前のこの時間は極限まで気を張っているために、顔を赤くするゆとりさえなかった。
そんな中、入場口から試合を終えた男子選手たちが戻ってくる。
KO負けを喫してしまった男子選手は、セコンドに肩を借りながらふらふらと歩いていた。その姿に、あかりの心はいっそう厳しく引き締まってしまう。
オープンフィンガーグローブしか装着しないMMAでは、どのような怪我を負っても不思議はないのだ。
ユーリのように、頭蓋骨が割れるかもしれない。サキや御堂美香のように、靭帯を痛めてしまうかもしれない。赤星弥生子やマリアや青田ナナのように、骨折してしまうかもしれない。MMAの試合に臨む選手は、そんな覚悟を固めてケージに上がっているのだった。
「はい、どうぞ」と、女子門下生が何かを手渡してくる。
魔法少女の小道具である、魔法のステッキである。あかりがそれをわしづかみにしたとき、扉の向こうから名前をコールされた。
あかりはひとつ大きく息を吐いてから、花道へと足を踏み出す。
とたんに、とてつもない歓声が五体を包み込んできた。
本日は、一万名もの観客が押し寄せているのだ。千六百名規模の『ミュゼ有明』とは、まったく勢いが違っていた。
あかりの心は、どんどん固く強張っていく。
きっとまた、顔も強張ってしまっているだろう。こんな珍妙な姿をしながらがちがちに緊張しているというのは、滑稽なばかりであろうが――しかしやっぱり、あかりにはどうすることもできなかった。
あかりは、花子や瓜子やユーリのようにはなれないのだ。
しかしそれなら、めいっぱい試合に集中して結果を出すしかない。そんな覚悟を固めることで、あかりの顔と心はいっそう固くなっていった。
(今年の戦績は、一勝一敗……絶対に勝って、勝ち越すんだ)
暴風雨のような歓声の下、あかりはボディチェック係と相対した。
すると、そちらの男性は苦笑を噛み殺しているような面持ちであかりの手もとを指し示してくる。あかりはグローブをはめた手で、魔法のステッキを痛いぐらい握りしめていたのだ。
あかりは無言のまま、魔法のステッキを女子門下生に手渡す。
すると、サブトレーナーがマウスピースのケースを差し出してきた。あかりはまだまったく、ボディチェックを受けられる状態ではなかったのだ。
これも普段のあかりであったら、顔を赤くしていたところだろう。
しかしあかりは強張った顔のまま、マウスピースを噛みしめるばかりであった。
「地力では負けてないからな。自分の試合をすれば、絶対に勝てるぞ」
「今日までの稽古を思い出せ。みんな、小柴の勝利を信じてるぞ」
「小柴先輩、頑張ってください」
セコンド陣の激励に無言で一礼を返し、あかりはあらためてボディチェック係に向きなおった。
顔に薄くワセリンを塗られて、手足の状態とマウスピースの有無を確認される。そののちに、あかりは単身でケージに踏み入った。
歓声は、鳴りやむ気配もない。
そしてその中には、あかりの名を呼ぶ声も確かに入り混じっていた。
瓜子たちも、きっと二階席の通路から見守ってくれているだろう。
あかりは顔や心ばかりでなく手足まで強張りそうであったので、虚空に向かって拳や蹴りを繰り出すことにした。
そんな中、赤コーナー陣営の対戦相手が入場してくる。
今日の相手は、まごうことなきトップファイターだ。地方の住まいであるため《アトミック・ガールズ》に参戦した経験はなかったが、年齢もキャリアもあかりを遥かに上回っていた。
そしてケージで対面してみると、体格までもが上回っている。あかりは瓜子に負けないぐらい骨格が細いため、階級を落としても体格で負けることが多かった。
しかし、体格などは勝負を決める上での一要素に過ぎない。
あかりはこの春、誰よりも貧相な体格をした犬飼京菜に敗れているのだ。それにかつては小笠原朱鷺子も、兵藤アケミを筆頭とする重量級の選手を数多くマットに沈めていたのだった。
(わたしは、わたしにやれることをやるしかない。どんなにぶざまでもいいから、勝利をもぎ取るんだ)
凡庸で無個性な自分が、一歩でも瓜子や花子に近づけるように――それが、この二年ばかりであかりの内に生まれた原動力であった。
あかりは花子たちのおかげで、驚くぐらい成長することができた。しかし、もとの才能が凡庸であるため、けっきょく勝ったり負けたりの繰り返しであったのだ。
トータルの戦績は、わずかに勝ち星がまさっているていどである。
去年一年を顧みても、ストロー級の時代には時任香名恵に勝利して、奥村杏に敗北した。アトム級に変更してからは中堅選手と前王者の濱田初美に勝利したものの、サキには敗北してしまった。恥じる気持ちにはならないが、誇る気持ちにもならないというのが正直なところである。
しかし、それがあかりの実力であるのだ。
それでも、決して負け越してなるものかと――あかりはそんなモチベーションで、試合に臨んでいるのだった。
レフェリーのもとで対戦相手と相対すると、小馬鹿にしたような視線を向けられてくる。
この珍妙な試合衣装が原因であるのか、緊張しまくった顔つきが原因であるのか――理由は判然としなかったが、あかりを見下していることは明らかであった。
(……いったいどれだけの稽古を積んだら、対戦相手を見下す余裕なんて持てるんだろう)
あかりはそのように考えたが、もちろんそんな心境を目指すつもりはなかった。武魂会でそんな心構えを習った覚えはなかったし――あかりが敬愛する数多くの選手たちも、決して対戦相手を見下したりはしなかったのである。あかりもまた、そんな雑念にはとらわれず、ひたすら勝利を追い求める所存であった。
「相手もストライカーだからな! 殴り合いじゃ負けないってところを見せてやれ!」
フェンス際に引き下がると、セコンドの誰かがそんな言葉を飛ばしてきた。
口をきくゆとりのないあかりは、ただうなずいてみせる。それと同時に、試合開始のブザーが鳴らされた。
あかりは拳を握り込み、いざケージの中央へと進み出る。
相手は、それ以上の勢いで接近していた。
そして、いきなりあかりの足もとに手をのばしてくる。
フェイントではなく、試合早々の両足タックルである。あかりはいくぶん驚かされたが、間合いもタイミングもまったく合っていなかったので、難なく回避することができた。
(雑な攻撃だな……そんなに、わたしを舐めているの?)
マットから身を起こした相手選手は、残念がる風でもなくファイティングポーズを取りなおす。
その構えがあまりに隙だらけであったため、あかりは遠慮なく間合いを詰めて、左ジャブを撃ち込んでみせた。
あかりの左拳が、それなり以上の深さでヒットする。
あかりが右フックに繋げると、そちらもクリーンヒットした。
相手は泡を食って、後ずさろうとする。
その足もとが、また驚くほど隙だらけであった。
(……何かの誘いじゃないよね?)
そんな考えを一瞬だけよぎらせながら、あかりは深く踏み込んだ。
念のために右フックのフェイントを入れてから、相手の足もとに手をのばす。自分でも驚くぐらい呆気なく両足タックルが決まって、テイクダウンを奪うことができた。
相手は慌てふためきながら、それでも両足であかりの右足をはさみこんでくる。
そしてその後は両手で頭をガードしながら、固まってしまった。
そんな真似をしても、パウンドの威力を軽減させられるぐらいであろう。
先月の《アトミック・ガールズ》において小笠原朱鷺子が見事な一本勝ちをおさめる姿を思い出したあかりは、思わず欲張りそうになってしまったが――そんな思いをぐっとこらえて、パウンドを振るうことにした。
未熟なあかりがサブミッションなどを狙ったら、それをしのいでいる間に相手が調子を取り戻してしまうかもしれない。
それならば、ガードの上からでもパウンドを撃ち込んで、相手の隙を誘うべきであるはずであった。
あかりは重心を整えて、いざ右拳を振り下ろす。
ガードの隙間を狙って、まずは右のテンプルだ。
相手が慌ててガードを左右に傾けたならば、正面に生じた隙間に左の鉄槌を撃ち込む。それでまたガードが閉じたら、側頭部を殴りつけた。
それを何度か繰り返すと、相手は子供が嫌がるような挙動で身をよじり、横を向いてしまう。
必死に頭を抱え込んでいるが、耳もとが丸見えだ。それであかりが鋭角に曲げた右肘を振り上げると――レフェリーが、その腕をつかんできた。
(え? 肘打ちは、禁止されてないはずだけど……)
あかりもまた慌てながら、レフェリーの姿を仰ぎ見る。
あかりの腕を解放したレフェリーは、厳粛なる面持ちで両腕を交差させた。
『一ラウンド、五十二秒! グラウンド・パンチによるレフェリーストップで、まじかる☆あかりん選手のTKO勝利です!』
試合終了のブザーとともに、そんなアナウンスが流された。
あかりはひとつ息をついてから、身を起こす。そうしてあかりの重量から解放されても、相手はぐったりと横たわったままである。彼女は完全に戦意喪失してしまったため、レフェリーストップの憂き目を見ることになったわけであった。
(……そんなに相手を見下していたら、勝てる試合も勝てませんよ)
会場には、歓声と拍手が吹き荒れている。
そうしてレフェリーに右腕を上げられると、あかりの心はようやくじわじわとほぐれていった。
何にせよ、勝利することができたのだ。
これはもう、相手の油断が招いた結果だとしか思えなかったが――ともあれ、無傷で勝利できたのだから、文句をつけるいわれはなかった。
『まじかる☆あかりん選手、おめでとうございます! 目の覚めるような秒殺勝利でしたね!』
と、テレビでよく見かける人物がマイクを片手に接近してきたので、ほぐれかけていたあかりの心がまた固まってしまった。本日のインタビュアーは、音楽好きで知られる中堅お笑い芸人であったのだ。
『最後は無慈悲なパウンドの嵐で、思わず背筋が寒くなってしまいました! さすが「青き冷血の魔法少女」の異名は伊達じゃありませんね!』
『あ、いえ……そ、それは鞠山さんが……あ、いや、まりりん先輩が勝手に名付けただけですので……』
そのように答えるあかりの声までもが、マイクによって増幅される。勝利者インタビューなど珍しくもなかったが、相手が芸能人であったため、あかりはどんどん元来の気弱さが蘇ってきてしまった。
『逆襲のタックルも、お見事でした! やっぱり組み技や寝技については、まりりん選手の教えの賜物なのでしょうか?』
『そ、そうですね……あ、もちろん、わたしはプレスマン道場でもお世話にもなっていますけれど……』
『プレスマン道場の猪狩選手もまりりん選手も、今日はそれぞれ素晴らしい活躍でしたね! それに、バニーQ選手も含めて《アトミック・ガールズ》の三選手が秒殺勝利を飾ることになりました! この見事な結果について、どのようにお考えですか?』
『ど、どのようにと言われましても……な、仲良くさせていただいているみなさんが結果を出すことができて、とても嬉しいです』
『試合が終わると、冷血の魔法少女にも人間らしい奥ゆかしさが蘇るようですね! これでまた、あかりん選手の人気も急上昇でしょう! 本日は、おめでとうございました! 見事な秒殺勝利をおさめたあかりん選手に、今一度盛大な拍手を!』
お笑い芸人の言葉に従って、さらなる歓声と拍手が吹き荒れる。
そんな中、あかりはほうほうの体で花道を逃げ帰ることに相成った。
入場口をくぐって扉を閉めると、ようやく人心地がつく。この後は『ワンド・ペイジ』のステージであるため、その場には待機する選手の姿もなかった。
「いやぁ、文句のつけようのない試合だったな。小柴、お疲れさん」
「うんうん。最初から最後まで、ずっと冷静だったな。これは百点満点の勝利だよ」
「はい! さすが小柴先輩ですね!」
と、今度はセコンド陣が賛辞を浴びせかけてくる。
まだまだ心の定まっていないあかりは、恐縮するばかりであった。
「きょ、今日は相手が油断していたみたいなので……実力通りの結果ではなかったと思います」
「油断? 相手も別に、動きは悪くなかったと思うぞ」
「はい! いきなりの両足タックルで、見ているこちらがヒヤリとしちゃいました!」
「うんうん。でも、花子たちに稽古をつけられてる小柴さんには、物足りなく思えたんだろうな」
と、天覇ZEROのサブトレーナーが穏やかな笑顔を向けてくる。
「こっちでは灰原さんや多賀崎さんとご一緒する機会も多かったし、プレスマンでは猪狩さんやサキさんに稽古をつけてもらってるんだろう? それを普通と考えてたら、物足りなく思えるのが当然さ」
「で、でも……今日の相手も、トップファイターだったわけですし……」
「トップファイターって言っても、ピンキリだ。今日の相手はキリ寄りで、小柴さんたちはピン寄りってことさ。猪狩さんやサキさんなんかは、ピンそのものなわけだしな」
あかりが力なく「はあ……」と答えたとき、喧噪の気配が突進してきた。
瓜子と愛音とメイ、花子と久子と真実の六名である。その中から、久子があかりに飛びついてきた。
「あかりん、おっめでとー! マジで秒殺でキめちゃうなんて、ニクいことするねー!」
「あ、いえ……あれは、相手の油断で……」
「油断だろうと何だろうと、勝ちは勝ちっすよ。さすが小柴選手っすね」
久子の肩越しに、瓜子が笑いかけてくる。今日の彼女は上機嫌であるため、その笑顔の眩しさもひとしおであった。
「相手が油断してたんなら、それも実力の内だわよ。クールな入場、無慈悲な試合運び、へにゃへにゃのインタビュー、すべてが合格点だっただわね。『まじかる☆あかりん』の魅力が集約された一戦だっただわよ」
花子はにんまりと笑いながら、そのように言ってくれた。
あかりは思わず、言葉を詰まらせてしまう。性根は優しい花子であるが、試合の後にこうまで絶賛してくれることは、そうそうないのである。
(それじゃあ……わたしも今日の結果を、誇っていいんですね?)
あかりが無言のままに見つめると、花子は眠たげな目をいっそう細めて微笑んでくれた。
「じゃ、さっさとあっちに戻ろっかー! うかうかしてると、ワンドのライブが始まっちゃうからね!」
「は、はい。わ、わざわざ迎えに来てくださったんですか?」
「あかりんの試合でうずうずしちゃって、じっとしてられなかったんだよー! ま、サキのやつは動こうとしなかったけどさ!」
「あはは。サキさんは左足をいたわらないといけないんで、ご勘弁ください。内心では、自分たちと変わらないぐらい喜んでるはずっすよ」
「どうだかねー! とにかく次は、ワンドのライブだよー!」
あかりの肩を抱いたまま、久子は強引に通路を戻り始める。
それに引きずられながら、あかりは慌てて声をあげることになった。
「あ、ちょ、ちょっと待ってください。グローブを返さないと……そ、それに、この格好で客席に出るのは……」
「誇り高き魔法少女のコスチュームに、なんの文句があるんだわよ?」
「あはは。それに、客席の人たちはワンドのステージに釘付けっすからね。どんな格好をしてても、大丈夫っすよ」
そうしてあかりはとてつもない熱気にくるまれながら、二階席の通路に引っ張り出されることになった。
その間に、また胸が詰まってしまう。彼女たちのもたらす熱い感情の奔流が、あかりの心をかき乱してやまなかったのだった。
(わたしはみなさんみたいに立派な人間ではありませんけど……どうかこれからも、よろしくお願いします)
そんな思いを込めながら、あかりはその場にひしめく面々の姿を見回した。
そしてその後は、『ワンド・ペイジ』の素晴らしい演奏がまたあかりの心を存分に引っ掻き回してくれたのだった。




