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99.「現実恋愛」に挑戦してみました。

 こんにちは、加瀬優妃です。

 『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。

 今回の内容は……

  「現実恋愛」に挑戦してみました。

でございます。

 私が書いた物語は、リサイクル作品を除くと「旅人シリーズ」と「テーヘンさんシリーズ」の二つ。「異世界」と「仮想世界」、どっちも言うなればファンタジーなので、世界観設定の方を重視して作りました。

 黙々と作ったのでやや暗めですし、甘く楽しい恋愛ではなく、「現実は厳しいねぇ」という恋愛です。

 厳しい中でどう乗り越えるのか、みたいなのが好きなんですよね。(乗り越える訳だからハッピーエンド、ではある)

 でも一般には、そういうのはどうなんだろう? 文章も上手くないから、読んでてもただただ重くつまんないかもしれないですね。


 ここでふと、思いました。

 自分が苦手としている分野の方が、重くなりすぎず書けるのではないだろうか?

 要するに、好きな題材は書いててこう、自分に酔っちゃうから、諸々のバランスがわからなくなってしまうんじゃないだろうか?

 

 ……という訳で、この課題に挑戦するために、私は二つの目標を掲げました。


「もうちょっとポップな……割烹でやっているようなノリのやつ!」

「明るく楽しい恋愛物!」


 これに挑戦するには、身近な「現実世界」じゃないと無理だなあ、と思いました。

 異世界にすると自分で世界観を構築することになりますから、そっちに夢中になってしまう。

「私の書きたいこの世界、わかってー」

の度合いが高くなり、例によっていつものパターンになってしまいますね。明るくポップとか無理無理。

 「現実世界」ならどこに置くか、だけで済みます。


 それに「学校」「同級生」「先生」などのワードで、「学校はこういう場所」「同級生とはこういう人たち」「先生とはこういう人」と、一般的な概念というものがあり、説明する必要がない。

 これに対し、例えば自分で『「アリスン連合機関捜査局」の「管理官」』というものを出したとすると、その機関がどういう役割(物語における位置づけ)があって、そこでの管理官とはどれぐらいの権限があるのか、その他の人達との関係性はどうなのか、とかある程度は説明しないと駄目ですよね。

 そういうとき

「どうやって伝えよう?」

と考え込んでしまうので、それをしないで済むようにしたかったんですね。


 ……ということでできた作品が

   『トイレのミネルヴァは何も知らない』

です。


 ノリと勢いでいくために、プロットは全く作りませんでした。書き始めた段階では、作中の事件の具体的な解決策はまだ浮かんでいなかった、という恐ろしい見切り発車。

 書いていくうちに見つかればよし、見つからなかったらこのGW中に書けるだけ書いておけばいいや。書きたいシーンだけでも書いて残しておけば、だいぶん違うだろう。


 そう思っていました。

 そもそもお話を書いたこと自体が半年ぶりぐらいになります。そりゃ完結まで書けなくても仕方がないだろう、と思ったんですね。


 しかし最初から諦めるのはよくないので……どうすれば自分は無理なく書けるのか、ということを考えてみました。

 そこで気づいたのが、「100%作り物」として書くと、実感が籠らないのかもしれない、ということ。

 創作方面は多分、私は駄目駄目なので、根本的な文章力や描写力を補うには、実体験しかない。

 エッセイの方が勢いよく書けるのは、自分の体験談だからかな、と思ったのです。


 という訳で、作中での事件は当然創作ですけど、途中途中は自分の経験談を挟みました。

 例えば、作中で野菜を押し付けられるシーンがあるんですけど、これは私が実際に会社の上司に

「日曜日までに肉と魚を最低1回ずつ食え!」

と命令された、という経験から来ています。(そして上司は別に肉と魚は奢ってくれんかった……)


 実体験なのでどういう気分になったか(そして主人公ならどう思うか)がわかりやすいですし、その後ここからの行動とか展開がイメージしやすいみたいです。

 本当に久しぶりに

「こうで、こうなって……おお、こうだ!」

と楽しくなり、あっという間に解決策を思いつき、3日間で話を仕上げることができました。


 ああ、そうでした。もともと、私はNに読んでもらうためだけに書いていた。

 連載していた頃は、予告した更新時刻にアクセスがあるだけで嬉しかったんですよ。

 すっかり忘れていましたね。

 

 最初の頃を思い出すことができて、吹っ切ることができて、本当に良かった。

 ……とは言え。

 全部書き終わってから読み返してみると、前半と後半の雰囲気が違う。やっぱり前半は吹っ切れてないな、と感じ、結局かなり書き直しました。


 本当はちゃんと両想いになるまで書きたかったな。

 でも、主役の莉子が

「こんなんじゃオチません。今回はここまで!」

とごねたので、仕方がないですね(笑)。

 書いているうちに、ついつい真面目に考え込んでしまい

「いかん、いかん、もっと軽く! ふざけた感じで!」

と何回もハッとしながら書く、という珍しい体験をしました。

 GWですっかり現実を忘れていられたから書けた話かな、とも思いますね。


 読んでいただきありがとうございます。(^^)/


※再び更新が空きます。書けることがないんですよー。(^^;)

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