96.「フラグ管理」に悩みました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「フラグ管理」に悩みました。
でございます。
さて、4th Sceneから「フランツ・フジサキ・アイネ・シェナ・ハル・マルコ・ビアンカ」と感情値がつくキャラが増えました。
この段階で、エンディングは「アイネの話を聞いてフランツに恋愛相談をするまで」と決めました。
この先はアイネの初恋大作戦にチヒロが協力することになり、コルデア家の面々はあまり出てこないからです。
じゃあ、感情値によってエンディングが変化する形にするか。ptが高いと特別なイベントを見れるようにしたり……などなど、原作のどの部分を引っ張って来れるかをチェック。
ここでちょっと悩んだのが、アイネですね。アイネの恋愛相談ですから、アイネEndは不可能。
次の「第5章」では間違いなく主役だし、ここではちょっと控えておいてもらうか……と、原作のアイネ視点の文章の利用に留め、出番を増やすことを諦めました。
そもそもアイネはチヒロに対して怒ってますし、チヒロは槍を突き付けられてビビってるし、そんなに接点がある訳ではないですからね。大元のストーリーが歪んじゃう。
……ということで【 E point 】は独立、その他の【 point 】の比較です。
ここで困ったのが、フラグ管理。
シェナとビアンカ、ハルとマルコで、より好感度が高い方を一足先に出番を作ろうと思ったのですが……。
あとで一緒に働くことになったとき、初対面なのか前に会ってるのかでリアクションやキャラの説明が変わってしまう。
「このイベントを見たかどうか」というフラグ管理が必要になってきたのです。
これ、【 point 】では無理なんですよね。その後にptが変動しているので、同じptでも会った人と会ってない人が出てくるから……。
で、仕方なく【 Key word 】の併用になりました。思えば第2章はコレが便利だったんだよな……。
そういや昔やったゲームブックでも「○○にチェックしろ!」という形でフラグ管理をしていました。
で、これがその一覧表です。
感情値がどうなっていて、どの【 Key word 】を入手していて、現時点で誰が一番高ptなのか。
全部で1920通りあるのですが、同じ【 point 】、同じ入手【 Key word 】はまとめてあります。
一番右のアルファベットは、「誰が高ptなのか」を示したもの。
私の目標としては、C、Dが多く、F・G・H・Iは少なくなってないと困る。
もしそうなっていないようなら本文中の【 point 】をいじらないといけないので、それを調査したのです。
あと、6th Sceneでは【 人間 】【 紳士 】の【 Key word 】によって見れるイベントが変わる、つまり【 point 】の変動の仕方も変わります。
「うおー、目がシバシバする……」
と言いながら、Excelで作った表とにらめっこしていました。
さてそうやって調べてみると、フランツとフジサキがトントンに近かったんですよね。
でも、この物語のもともとのゴールは「フランツEnd」です。大半はそれを見るような形にしたい。
……ということで、ここで【 淑女 】の【 Key word 】の登場。
ゲームでも、「他の感情値がいくら高くても、このイベントを起こすと特定のエンディングになってしまう」というのがあったんですね。
それを思い出しまして、強制的に「フランツEnd」に向かわせる【 Key word 】を設定しました。
やっぱりゲームブックで悩むのは
「これを選んだらこの方向にいくんだろうなあ」
と先読みされてしまうこと。
第1章では単純に「ptが高いほど良い」みたいな作りをしたんですけど、「あ、こっちは違うわ」とちょこちょこ戻るのって、あまり面白くないだろうな、と思ったんですよね(そういう遊び方でも全然構わないんですけどね)。
それで第2章では「【 Key word 】がたくさんあればいいってものじゃないんだよー」という作りにしました。
第3章は世界観まとめ、ということで(閑話に近いですね)クイズ大会という非常にシンプルな作りにしましたけども。
これでいったん完結となる第4章は、先が読めないものにしたかった。
せっかく魅力あるキャラクターがたくさんいるのだから、それぞれのキャラへの理解を深めてもらえるような作りにしたかった。
……ということで、当初の予定より何だかどんどんどんどん複雑になっていったのでした……。
……続く。
キャラへの理解……うーむ、エラそうなことを言ってるなー(笑)。
でも、私は物語を読むときはキャラ重視ですから、自分なりには……頑張れたと思う!
うん! そう信じよう!
読んでいただきありがとうございます。(^^)/