95.「第4章」に取り組みました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「第4章」に取り組みました。
でございます。
やっと「ゲームブック」を完結させ、表に出すことができました。
ようやくこの話ができますよー。
この「田舎」で言うと……何と、『80.「祭り」が始まりました。』の続きということになります。
さてこの第4章、序盤は「フランツVSフジサキ」、後半は「コルデア家の愉快な人々」といった感じです。
ですので、原作を読んだ瞬間にゲーム形式は決まりました。
それは……「シミュレーションゲーム」にすること!
作中でチヒロが「乙女ゲーの世界に来たかと思った」という台詞があるんですね。
この文章を読んだ瞬間に決めました。
私は「乙女ゲー」はやったことがありません。ですが、RPGでもこの「感情値の変動」が途中のイベントやエンディングに影響するものは色々とあります。
活動報告でも取り上げましたが、印象が強いのは「スターオーシャン2」ですね。80以上のエンディングがあり、それには途中のパーティメンバーの感情値を調整しなければならない。
ゲームブックですと、感情値は読者の方に管理していただくことになりますし、大筋のストーリーは変えられませんからあまり複雑なことはできません。
ですが、要は「感情値によって発生するイベントが変わる」みたいなことをやりたかったんですね。
第2章ではそれを【 Key word 】の入手で識別していたのですが、【 point 】だとどうなるかな、と思ったのです。
さて、まずは前半の「フランツVSフジサキ」です。チヒロの行動でフランツさんの機嫌が良くなったり悪くなったり、みたいなことを考えていたのですが……ここでハタと気づきました。
……そう、ゲームバランス。
適当に感情値のptを決めてしまうとどちらかに偏ってしまったりするかもしれない。
少なくとも感情値の分布は随時把握しておかないと、どのラインで分岐を分けるかが決められないのです。中央値、最頻値の把握は必須事項です。
例によってExcelで表を作成し、全パターンをチェックしていきました。
……が、これがとんでもなかった!!
例えば、1st Sceneで10通り、2nd Sceneで20通り、3rd Sceneで30通りのルートがあるとすると、3rd Scene終了時は
10×20×30=6000(通り)
そう、積の法則なので、莫大に増えるのです。
では、私が作成したものはどれぐらいだったかと言うと……。
1st Sceneは、1020通り。この時点で、「数値そのもの」を重視することを諦めました。【 A point 】-【 B point 】の値をメインにすることに。
ちなみに幅は【 -8pt 】~【 12pt 】で、プラスの数値が高いのが約65%とフランツ優勢という結果になりました。これは想定通りなのでOKです。
2nd Sceneは、108通り。幅は【 -7pt 】~【 7pt 】で、プラスの数値が高いのが約45%。【 0pt 】もありますから、フランツがやや優勢。
3rd Sceneは、1920通り。幅は【 -16pt 】~【 7pt 】で、マイナスの数値が約80%と、フジサキ優勢です。ここはまぁ、チヒロがちょっとフランツさんに対して「えっ」となるシーンなので当然です。
だから前半はフランツ優位なんですよね。
1020(通り)×108(通り)×1920(通り)=211,507,200(通り)
「ぶふ――!!」
鼻から何かが出ました。
……2億越え……いやむしろ、ここまでよく追えたよ、自分……。
ここに4th Sceneからサブキャラも入れて考えていくとなると、途方もなさすぎる。
……結果、このペースを続けるのは不可能と判断、ここでいったんptをまとめることにしました。
この部分はあくまで二人の初期値を決める、ということに無理やり決め、分布から5つのパターンにまとめることにしたのです。
で、これが集計用に作った表ですね。1st Scene~3rd Sceneの合算を調べるための……。
例えば、1stで【-8pt】、2ndで【 -7pt 】、3rdで【 -16pt 】という「どれだけフジサキ贔屓やねん」というルートの場合は、【 point 】の合算は【 -31pt 】、そしてパターン数の掛け算は
2(通り)×1(通り)×2(通り)=4(通り)
となる訳ですね。
これをいちいち手計算でやる訳にはいかないので、【 point 】の足し算とパターン数の掛け算はExcelを使ったのです。
前回も言いましたが、私はPCに弱いです。それはハードだけではなくソフトもなので、データ分析などもド素人なのです。
この表をつくるのに数式を作ってコピペしましたけど……きっとその辺も技術がある人ならあっという間にできるんだろうなぁ、と思いました。
そもそもポイントの組み合わせを全部拾ってくること自体がかなり手間がかかった……。
だけど数字がビシッと合わないと気持ち悪いですからね。
……という訳で、この2億通りをとりあえず5通りにまとめ、最後に使う事にしていったんリセット。
よろめきながら4th Sceneに取りかかったのでした。
……続く。
もう最後だし!と気合入れたら己の力量を大幅に超えた……。
掛け算すりゃわかるんだからねぇ、と思いました。
やれやれ。
読んでいただきありがとうございます。(^^)/