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89.「ミュート機能」がわかりませんでした。

 こんにちは、加瀬優妃です。

 『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。

 今回の内容は……

  「ミュート機能」がわかりませんでした。

でございます。

 2月5日の午後、「ミュート機能実装のお知らせ」がなろう世界の全住民に配られました。


『ミュート機能は、特定のユーザの投稿内容を非表示に設定する機能です。』


「……?」

 一度サーッと読んでみましたが、よくわからない。

 非表示、見えなくするってことだよね。

 見えなくなるのは「小説」「感想」「レビュー」「活動報告コメント」の4つ。

 そして対象となるページは「ランキング」「検索」「もろもろ一覧」「感想欄」「コメント欄」。

 ランキングが「見えなくなる」ってどういうことだ。順位が飛ぶの??


 とりあえず保留し、夜になってもう一度読んでみました。


「…………やっぱりよくわからない」


 どういう効果があるんだろう。ミュートをすると、自分は見えない。

 じゃあ、相手は? 第三者は?

 相手には知らされないとあるけれど、感想欄で自分のが飛んでたら気づくよね。


 とにかく、読んでも読んでもピンとこないので、

「これはもう、実際にやってみるしかないだろう」

と思いました。


 そうして、てっぺんを越えた2月6日。

 「臨時便」と称して次の告知をしました。


   ◆ ◆ ◆


 ミュート機能が実装された、ということなんですが、いまいちよくわからないんですよね。

 実験してみたいのですが、どなたかお暇な方はいらっしゃいませんか?

 必要な人材は以下の通りです。


 A:私の作品に感想を書いたことがある方

 B:私の割烹にコメントを書いたことがある方

 ※A・Bは兼ねててOK

 C:その他1名


●やりたい実験その1

 ①私がAさんについて「感想欄」のミュート指定をする。

 ②私がBさんについて「割烹コメント」のミュート設定をする。

 ③A・Bさんからどう見えているか。

  また、第三者のCさんからはどう見えているか。


●やりたい実験その2

 ①私が誰かにミュートされる

 ②その誰かがランキングを見るとどう見えるのか。

  私からはどう見えるのか。

  第三者にはどう見えるのか。

 ※今ならミルメークが週間の2位にいるので。


以上です。

……暇してる方、いらっしゃいませんか?(^-^;)


   ◆ ◆ ◆


 さて……その後どうなったのか。

 例によって、物語風に再構築します。


   ◆ ◆ ◆


 最初に通りがかったのはゆり様です。1/29にガラケー対応が終了して以来なので、久しぶりでした。


「通勤中は暇してるんですけどねー。今はちょっと……」

「こんばんは、ゆり様。……そっか、ガラケが終わっちゃいましたしね。でも、声をかけてくださってありがとうございます!」

「またねー」


 ゆり様の後ろ姿を見送ります。

 もう夜の1時を過ぎていました。寝ている人が大半でしょう。

 気長に待ってみましょう……。


「暇という訳ではないですが、ご助力しますよ」


 ゆり様のすぐ後に、烏木様が現れました。

 烏木様は数少ない「焼きたらこ」仲間です。

 そう言えば、ガラケー問題のときも真っ先に声をかけてくださったのは烏木様でした。


「烏木様、ありがとうございます! じゃあ<実験1>の①②をやってみますね」


 まだ「第三者」は現れていませんが、それは私が一度ログアウトすることで確かめることも可能です。

 とりあえず長くお待たせしては駄目なので、早速<実験1>を始めることにしました。


 烏木様をミュート対象者として、実行。

 烏木様からは「焼きたらこ」と「つんまっと」に感想を頂いていたので、そちらをチェック。

 ……うーむ、確かに消えている。

 活動報告のコメントも烏木様の部分だけ飛んで見えます。


 私は、何というか「折り畳み」みたいなのをイメージしていました。ミュートを実行した本人が開こうと思えば開ける状態かと思っていたんですよね。

 完全になくなってしまうとは……。解除しない限り、もう見れないんだろうか?


 何だか微妙な機能だな、と思いつつも、ミュート状態で烏木様をお待たせする訳にはいきません。

 次は「第三者」の視点を確認しないと。

 さーて、一度ログアウトを……。


「どうも。烏木さんのコメントは読めます」


 何とそこに、畢竟様が現れました。

 おお、ナイスタイミングです!

 よーし、どんどん行くよー!!


   ◆ ◆ ◆


 こうして、「実行者」「対象者」「第三者」が揃いました。

 夜中の「ミュート実験」、これからどうなるのか?


 ……続く。

 この時点で、2月6日の深夜1時20分。

 こんな夜中によくぞ集まって下さったものです。

 張り切った私はここから勢いに乗って進めていくのでした……。

 このあと大きな誤算があるとも知らずに。


 読んでいただきありがとうございます。(^^)/

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