83.「馴染みの主人」に呼ばれました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「馴染みの主人」に呼ばれました。
でございます。
2019年1月5日。
田舎の民宿「加瀬優妃亭」では、仕事始めのクイズ大会が行われました。
常連さんも早速来てくれて、まぁまぁの賑わいに。
2019年、のんびりとスタートです。
夜になり、おかみはふらふらっと街の方へ出かけました。
すると、あるお店から
「うーん、どうしよう、コレ……」
という、何やら困ったような声が。
「異世界恋愛」の他「現実恋愛」「推理」「ハイファン」「ヒューマンドラマ」と様々な商品を扱っている、都森のぉ様のお店からでした。
「あとで割烹の女将に相談しにいこうかしら……」
どうやら独り言のようです。
それって私の事よねぇ、と思い、おかみはひょいと暖簾をくぐって顔を覗かせました。
「毎度ー」
「ひゃああっ!」
のぉ様は飛び上がって驚くと、ガバッと入り口の方に振り返りました。
おかみはそんなのぉ様の様子を気にすることもなく
「相談って、何ー?」
と言いながらお店の中へ。
「き、聞いていたのですか?」
「ふふふ、おかみは耳ダンボですからー」
「……それ、死語ですよ?」
ドキドキする胸を押さえながら、のぉ様は一つため息をつきました。
「えーと、ですね。ちょっとウチでは扱いにくい素材があるのです。リサイクルということでおかみに引き取ってもらえないかと……」
「ふうむ……どれどれ?」
* * *
1月5日、「都森 のぉ様」の割烹で
「自分の作品にはものすごく使いにくいネタを集めて、空家プロジェクトに買い取ってもらおうかな」
という発言がありまして、夜にその記事を見つけた私は
「落ち着いたらいつでもどうぞー」
とコメント欄に書き込みをしていた訳です。
……で、のぉ様からそれに関するメッセージが来たのは1月7日のこと。
とりあえずこういう感じなのですが、とすでに投稿はしてある状態でした。ただし検索除外で。
それが
都森 のぉ様作:『 我楽多 ~ネタ、売ってます~ 』
です。
原案提供は2回目です。
初回でも、実際に告知するまでに裏ではかなりのやりとりがありました。
どういう形で提示するのが一番いいのか、ということについてですね。
このときは初めての試みだったので、どれぐらい記載してどれぐらい委ねるべきか、かなり悩んだ覚えがあります。
さて今回、のぉ様が提示した「原案」は
「店主の道楽」「人生は金次第」
の二つ。当初は両方とも先着1名様システム。
「店主の道楽」の方は主要キャラ2名の設定の他、世界観の設定が記されていました。
こちらはキャラ設定から考えて「異世界」は確定です。
「人生は金次第」の方は「特殊アイテム」の設定と、それを売る店主と店員がいる、ということが記されていました。
こちらは「現実世界」「異世界」どっちもアリですね。
「うーん……」
読んだ私は、腕組みをして考え込みました。
なぜかというと、原案提供の難しさを改めて感じたからです。
そこには、初回の時とはまた違う難しさがありました。
さて、この私が感じた「難しさ」を、どうやってのぉ様に伝えればいいだろう?
そこには、書き手のタイプの違い、原案のタイプの違いなど、さまざまな要因があるのです。
それについては次回、語ってみようと思います。
だいぶん長くなりそうなので本日はここまで。
今回の原案提供については、ちょっと詳細に書き残しておこうと思います。
いろいろわかったことがあって、次回以降の原案提供に役立てる気がするからです。(あくまで勘)
のぉ様、詳細の掲載許可をありがとうございます。
読んでいただきありがとうございます。(^^)/
※来週のみ水曜日・金曜日の2回更新します。