82.「無知」が役に立ちました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「無知」が役に立ちました。
でございます。
2019年1月1日の夜のこと。
ログインしてみると、結城藍人様の活動報告「美少女たちとスライムで無双する新作投稿開始しました」という記事が目に留まりました。
そういえば、うちの割烹に来られた時に新年から始めるか迷っていると言っておられたな。
めでたいじゃないですか!……と盛り上げたけれども、ついに開始することに決められた訳ですね。
そんなことを思いながら覗くと、「スライム」で「追放」されるけども「ハーレム」を作って「見返す」話……という、「テッパン」とのこと。
恥ずかしながら、一度に多くの物語を読むことのできない私は、いわゆる「テッパン」系は全く読んでいませんでした。よって、「テッパン」が何かすら知りません。
知ろうにも、どれがいわゆる王道なのかも分からないし……。
でも、こうしてスタートから追えば、順に理解できるかもしれないな。
合わせて創作の苦労をエッセイにされるという事だったので、そっちを読めば「テッパンとは」「テッパンの中でのオリジナルティとは」なども勉強できそうだし。
その「物語」と「エッセイ」が、
結城藍人様作:
『スライムしか召喚できないのでパーティーを追放されたけど同じ境遇の美少女たちと協力したら無敵スライムが生まれて一発逆転できた上にハーレム状態になっちゃったんですけど』
『だから私はテンプレが書けない』
……です。
1話目を読んで、「追放系」とはこういう感じなのか、と思い、メッセージで第1話の感想とともに
「この作品でテッパンとやらの勉強をさせていただきます。ご教授よろしくお願いします」
……といった内容を送りました。
……感想なら感想欄に書けって?
そうですね、本来はそれが正しいと思うのですが、いかんせん「テッパン」を知らない私がとんちんかんな感想を書いてしまったら恥ずかしいし迷惑だ……と超ビビリまして、メッセージにしました。
私が書かずとも、すでにかなり大賑わいでしたしね。
それから本編を読みつつ、エッセイで解説を読みつつ……みたいなことをしていたのですが、ある日のこと。
エッセイに
「テッパンを知らない人のためにどれぐらい説明を入れるべきか」
というような内容が綴られていました。
ウケを狙うなら説明を入れ過ぎてはいけない、しかし一見さんお断りのようなことはしたくない、と。
基本、最初にメッセージを入れた以外は内容に関するコメントは一切していませんでした。
なぜなら結城様の周りには熟練者の方々がたくさんいらっしゃって、すでに感想欄では厚みのある意見がたくさん寄せられていたからです。
でも……よく考えれば、この方々は「テッパン」も熟知している方々ばかりだ(だから熟練者)。
だから、この場合は私みたいな「無知」な人間の意見も参考になるのでは……と。
私自身、物語を書いた量は130万字+αと多い方かもしれませんが、結局はたった2つのシリーズを書いただけ。
物語の書き方で他人様にアドバイスできるようなことなど一つもありません。
ですが、これは書き方というよりは読んだときの感じ方だし、また客観的な分析とそこからの個人的な見解というものならお伝えできるかもしれないなあ、と。
私のようなポンコツが……と相当怖かったのですが、後から「ちゃんと伝えれば良かった」という後悔をするぐらいなら、「伝えてみたけど余計なお世話だった」という後悔の方が数倍マシだと思いました。
結果としてお役に立てたようで、しかもエッセイにまで取り上げて頂きました。
「ポンコツがすみません、ちょっと前を通ります……」
……という感じでしたが、きっとこんな機会はそうそうないでしょうし。
さんざん他人様のお名前や作品名をこのエッセイ内に掲載してきた私ですが、他人様のエッセイに取り上げて頂くことなど滅多にないので、嬉しかったです。
無知は罪だと思い続けてきましたが、知らないからこそ何らかの縛りの外にいられるのかもしれないな、と思いました。
……ん? それはちょっとエラそうですね。
たまたま、たまたま!!
そうは言っても、やはり無知はよくはないですよね。
でも一番よくないのは、自分が無知だと……底が浅いと知らずに行動することであり、それを踏まえていれば道を誤ることはないのかな、とも思えました。
……いや、やっぱり知らなすぎるのは考えものですね。勉強しよう……。
読んでいただきありがとうございます。(^^)/