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76.「意見」がたくさん聞けました。

 こんにちは、加瀬優妃です。

 『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。

 今回の内容は……

  「意見」がたくさん聞けました。

でございます。


 11月9日の午後に割烹を上げ、皆さんからの意見を元に手直しをし、てっぺんを越えた11月10日0時過ぎ――。

  『感想欄には魔物が棲んでいる。』

を投稿しました。

 内容は、物語を作る作者と読者が出会う場所、「感想欄」での話です。


 感想について書かれているエッセイは多いようなんですが、手直しをする際も、私は一切見ませんでした。

 感化されて自分の言葉ではなくなってしまうのを恐れたからです。


 また、自分が本文中で言っているように「人それぞれ」だから、

「こうすべきだ」

という言い回しではなく、あくまで

「こうしてみれば?」

「こう考えてみれば?」

という「提案」という形にこだわりました。


 私は「物語を作る作者」としては、本文中で語られているような攻撃を食らったことはありませんし、魔物に会ったこともありません。

 それは勿論、単に読まれてないからなんですが、その辺の経験不足をつつかれて

「いわれのない攻撃をされた作者の気持ちは分からないでしょう」

と非難される可能性もありました。


 そして読み手側としても、特に好みがある訳ではなく何事も一歩引いて接する所があるので、

「一生懸命に感想欄に書いたのに無下にされた気持ちは分からないでしょう」

と受け入れられない可能性もありました。


 どっちつかずの中途半端な立場ゆえちょっと怖かったのですが、でもどちら側の立場に立っても先入観を持たずにいられたのではないか――そう前向きに考え、挑んだエッセイです。


 そして……。

 結果として、事前に覚悟した手厳しい感想という物は、一切頂きませんでした。


「感想欄を読んで悲しい気持ちになることがあった」

「これまであまり考えていなかったけれど、書く前にちょっと考えるようにしようと思った」


など、自分の経験を語って下さったり、あるいはエッセイを読んで新たに感じた事を述べてくださったり。


 勿論、肯定の意見ばかりだった訳ではありません。

 私の「提案」に対し


「こういう問題が起こる恐れがあるのでは」

「自分はこういう考え方があり、この部分が足りないように思う」


など、否定気味の意見だって勿論ありました。

 ですが、そのように違う考え方や立場ながらも、頭から否定されるようなことはなく、自分の考えをとても論理的に述べられる方が殆どでした。

 こういう方々の考えを伺うことで、エッセイの本文中で説明しきれなかった部分、伝えきれなかった考えを感想欄で補完できたように思います。

 ……私が「提案したい」と思って書くエッセイはいつもこうで、本文だけでは成立していないのです。その辺が自分の至らないところではあるのですが。


 事前に予想した通り、感想返信は本当に大変でした。

 大変でした、というのは「辛かった」という意味ではありません。

 真剣に意見を交わし、誤解がないように伝えるために言葉を選ぶ、ということは本当に頭と神経を使うことだ、と身をもって感じた、ということです。


 いつもいつもこれだけのエネルギーを使う訳には行きません。

 ……ですが。

 真剣な言葉に対し、労力を惜しんではいけない。

 以前、割烹に書いたことがあるのですが、伝える努力を怠ってはいけないな、と改めて思いました。


 長い間、寝かせ、迷い……背中を押されて初めて公に出したエッセイでしたが、思い切って出してみてよかったです。


 最終的に、「書き手と読み手」「共感と反感」は半々ぐらいだったかな、と思います。

 結果として、自分が書いた作品の中では最も多くの方に読まれたものとなりました。

 そして自分の中でも、返信をしながらいろいろ考えさせられた――とても貴重な体験をした一週間でした。

 改めて、読んでくださった方、感想を下さった方、ありがとうございました。

 このエッセイの感想欄では「誤字報告だけの感想」はどうなのだろう、みたいな話もありましたね。

 結局このあとに「誤字報告機能」が追加されたので、一つ憂いはなくなったことになりますね。

 改行の修正ができないのが難点ですけど……。

 私はというと、完全な誤字はこの機能を使っていますが、微妙なときはメッセージで送っています。


 読んでいただきありがとうございます。(^^)/


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