表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/134

60.「ちっぱい」への想いが高まりました。

 こんにちは、加瀬優妃です。

 『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。

 今回の内容は……

  「ちっぱい」への想いが高まりました。

でございます。

 なぜ「ちっぱい」への想いがそんなに高まってしまったのか……。

 それは、2か月前に話は遡ります。(例によって、物語風に再構築)


   ◆ ◆ ◆


「ちょっと――!」


 5月20日の夕方。おかみの妹はすさまじい勢いでNOMAR様のお家に乗り込んできました。

 NOMAR様がやれやれといった様子で妹を見ました。


「何です?」

「これ! ミルちゃんが貧乳って言われてる!」

「……そうですね」

「私、憧れのCカップにしてって言ったよね!? あの約束は!?」

「一方的にお願いされただけで、うん、と言った覚えはありませんが」

「くっ……」


(確かにその通りだけれども……)

 痛いところを突かれた、と妹は唇を噛みしめました。


 思い返せば、何回か

「ミルちゃんの胸が成長するといいな」

「応援してるから!」

など言いましたが、ことごとくスルーされていたのです。


 さて、黙り込んだまま睨みつける妹の視線をかわすと、NOMAR様はコホンと咳払いを一つしました。


「何と言われようと、ミルはBです。ちょっと痩せたらAに……」

「何でよー! あんなにお願いしたのに――!」 

「それがベストなんですよ」


 意に介さず、という風にお茶を啜るNOMAR様。

 妹はプルプルと身体を振るわせるとボロボロと涙をこぼしました。


「わーん! NOMAR様の意地悪――!」

「泣かなくてもいいのではないかと思うのですが」

「泣くよー! おかげで色々昔の事まで思い出したってのにー!」

「そう言われても」

「わーん!」 


   * * *


 時は流れ……6月5日。「蜘蛛の意吐」、ゼラちゃん登場。


「反動で巨乳になったのかもしれないですね」

「は、反動って何だ……」


(そりゃ、そのキャラに合った胸のサイズというものはあるでしょうよ。だけど反動とか言うくらいなら、私のささやかなお願いを聞いてくれてちょっとくらいミルちゃんの胸を大きくしてくれればよかったのでは? だいたい私、それ以外ほとんど……いや、言うなれば唯一のお願いだったのにナゼにこの胸のサイズだけは頑なに譲らないのか……いやいや、ひょっとしたら何か話の内容に関わる重大な要素があったとか……いや、Cになったところで影響を及ぼすとはとても……)


「……くうぅ」(←いろいろ呑み込んだ)

「まぁまぁ、深呼吸して、肋骨マッサージでも」

   (※「魔刀師匠」で紹介されていた、バストアップのマッサージ)

「くっ……! もう私の胸はこれ以上育ちませんから――――!」

「ははは」

「き――っ!」


   * * *


 6月9日……「蜘蛛の意吐」第2章にて、「おっぱい談義」が語られる。


「……」

「おや?」


 その日の夜遅く。

 不穏な空気をまとった妹が、NOMAR様の家の玄関に現れました。


「おっぱい……」

「はい?」

「おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、と……」

「お……おお?」

「そんなにチチが大事か――――! でかいのがいいのか――――!!」

「いや、ちょ……」

「遺伝なの! コレ、自分ではどうしようもないの!」

「ま……」

「わ――――ん!」

「え……えっと……」


ずざざざ―――っ


「す、スンマせんした――!」


 迫力に押されたのか、さすがのNOMAR様も平謝りでした。


   ◆ ◆ ◆


 こんな感じです。(どんな感じだ)

 だいぶん脚色しましたけど(やりすぎじゃねーかってぐらいやりましたけど)、部分的には実際のやりとりが含まれています。


 まぁ……要するに、ですね。

 「魔刀師匠」のお手伝いをしていたときに

「そういや「ちっぱい」でいろいろ苦労したなあ……」

と、過去の記憶がいろいろほじくり返されまして。

 その後、「蜘蛛の意吐」の連載になり、やたらゼラちゃんのおっぱいにヤラれていく男性陣が描かれる訳ですよ。

 いや、ゼラちゃんは大好きですよ? 可愛いですもんね。


 で、す、が……。

 何でしょう、眠っていたはずのもう1人の自分――過去の自分が、むくりと起き上がったんですよね。


「え? 何? みんなそんなにおっぱいが好きなの? でかいのがいいの? じゃあ「ちっぱい」は負けってこと? え? そんなことはないよね? どう?」


 ……これが、「ちっぱい」への想いが高まった理由です。

 ほとんどヤツあたりに近いです。

 だってNOMAR様、一つも悪くないのに。(笑)

 話は少し逸れますが、実は私、4/5の活動報告で「アニメの女性キャラの胸のサイズはどうなっているのか」というネタを取り上げていました。

 もうこの頃には根っこはあったんですね。

 それにミルちゃんにしても、明確なキャライメージがあり、どうしても譲れない線だったそう(NOMAR様談)。

 ……だからやっぱり、私がただヤツあたりで暴れただけのことですね(笑)。


 読んでいただきありがとうございます。(^^)/


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ