45.「お客様」が現れました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「お客様」が現れました。
でございます。
さて……時は、随分と前に遡ります。
あれは……4月下旬。私が水面下で「ゲームブック」の創作に明け暮れていて、まだ「ネット小説大賞」の2次が発表される前の出来事です。
◆ ◆ ◆
「あの……ごめんください」
「はい?」
おかみが民宿の庭を掃除していると、奇麗な身なりの貴婦人が現れました。
手には、おかみが以前に配ったビラを持っています。
こんな田舎にはいそうにない人が現れたなー、とおかみが思っていると、その女性はおずおずとこう切り出しました。
「この、『空家をなくそう活動』というものに……興味があるのですが」
「はい!?」
おかみは危うく、手に持っていた箒を放り出しそうになりました。
◆ ◆ ◆
詳しくは4/19の活動報告に、その時のやりとりが残されています。
このとき現れた貴婦人というのが、異世界[恋愛]ジャンルで活躍されている、ゆう様です。
すでにいくつもの作品を完結させていらっしゃいましたが、それでもまだ色々ある、作品にはできないネタをどうにか活用できないだろうか、そういうご相談でした。
完結作品につける「リサイクル希望」は「自由に外伝を作ってみて」という、どちらかというとお祭り的要素が強いものになりますが、未完の作品に対して「リサイクル希望」のタグをつけるということは、そのネタ(作品)に関して自分が手を出すことを放棄する、ということなんですね。
だから、どうしても意味が重くなる。
そして「ネタ提供」は、もともと「読み専の方もこの活動に参加できるように」と考えて、実施要項を作る際に付け加えたものでした。
ですので、現在進行形の大都会の書き手の方が参加することは想定していなかったんですね。
何を心配していたのかというと、「書き手」の方が「ネタ提供」をしたとして、
「やぱり自分が書きたい」
となったとき困るのではないか、ということ。
そして、「書き手」の方のネタ提供の場合、なかなか「やってみたい」と別の書き手が手を上げづらいのではないか、ということ。
この2点ですね。
このときはいろいろとお話しした結果、「もう少し考えてみます」ということでそのままお別れしました。(優雅に去っていく貴婦人を見送る、民宿のおかみ……といった感じだった。)
そして1ヶ月後、5月23日。
私が「第2章」の予約投稿を終え、ちょっと一息ついた時でした。
ゆう様から
「考えたけれど、リサイクルをやってみようと思う」
というご連絡をいただきました。
もう、びっくりです!
あれからも続々とゆう様の活動報告には「没ネタ」が貼られていまして
「何てすごい人だ……。発想力がすごい。ネタの宝庫だ……」
と感心して眺めていました。
ここから新しい連載を始めるのかなあ?と思ったり。
てっきり私のことなど忘れ去られていると思っていたので、連絡が来て本当に驚き、また大変有難く感じました。
この後、「どういう意図でやるか」「どういう問題点が考えられるか」などを頻繁にメッセージでやりとりしまして……。
ついに!
◆ ◆ ◆
このたび、大都会『異世界[恋愛]』から、何と!
私の「空家をなくそう」活動への参加を表明して下さった方が現れました!
ゆう様 作:「お話の種、育ててみませんか?」
これは、未完作品ではなく、言うなれば「ネタ提供」です。
「こういう設定を考えてみたのだけれど、どうですか?」ということですね。
(中略)
優「えーと、非常に申し訳ないのですが、私はとんとそのジャンルには疎くてですね……」
ゆ「あら、まあ」
優「ゆう様の代表作を1つ皆さんに紹介しようと思うのですが」
ゆ「そうですね。『二度目の恋はとても難しい』でしょうか。一番癖がないので」
……ということですので、目の前の仕事が片付いたら読んでみようと思っています。
皆さんも、ゆう様の「リサイクル希望」と共に是非、読んでみて下さいね!
(2018年5月28日・活動報告より)
◆ ◆ ◆
はい、「リサイクル希望」3つ目、「ネタ提供」という形での参加となりました。
1つ目のNOMAR様の作品は「完結」、2つ目の梅雨空様の作品は「未完」。
これで、すべてのパターンが一応出揃ったことになります。
さて……どうなるのでしょう?
相談を受けた5月23日から実際に告知する28日までの間、ゆう様とはかなりのメッセージのやり取りをしました。
異世界恋愛、というジャンルについていろいろ教えていただいたり、また、「リサイクル作品を作る側としては」ということをこちらからお話したり……。水面下でわたわたしてましたね。
でもだからこそ、正式に告知できた時は本当に嬉しかったです。
読んでいただきありがとうございます。(^^)/