34.「ゲームブック」を目論みました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「ゲームブック」を目論みました。
でございます。
エッセイなどで
「まだやりたいことあるんですよ~!」
と叫んでいたのですが、その1つが「ゲームブックを作ること」でした。
私の遠い記憶では……「ゲームブック」というと単行本サイズに300近いパラグラフに分かれていて
「Aの場合は56へ」
みたいな指示のもと、読み進めていく……というものでした。
でもこれ、「56」だと「55」「57」の文章も目に入ってきますから(勿論全く関係ないシーンになるようにはなっているのですが)、それがちょっと気になってたんですよね。
何気ないシーンならいいけど、Bad End の場合
「57はBad Endなのか……」
とか、うっかり覚えてしまったりして。
ですが、小説家になろうのシステムだと、該当する番号の文章だけが目に入りますから
「このつくりってゲームブック向きだよなあ」
と以前から考えていたのです。
ですので、自分の連載作品が終わったら、絶対にゲームブックに挑戦しよう、と思っていました。
ちょっと調べてみましたが、過去にいくつかは作られていたみたいで、完全に初の試みという訳ではなかったですね。
そりゃ、私と同じ発想をする方はいらっしゃいますよね~。
ただ、二年前ぐらいを最後に、現時点では誰もやっていないようだったので、面白いかな……と。
ただ、ここで問題が……。
私の作品は、どう見てもゲームブック向きじゃないんですよね。
ゲームブックを作るとしたら、一人称の冒険物か恋愛物です。
複雑な暗い話より、ポップな明るい話の方が作りやすいですしね。
ゲームブック用の話を書くのはキツいな、どうすっかな~と思っていたとき。
何と、梅雨空あんこ様が
『JKのアタシが異世界転移したワケなんだけど、チートなのは相方の方でした』
に「リサイクル希望」タグをつけてらっしゃいました。
2月中旬頃の出来事です。
この頃は「まくあいのこと。」を連載中で、「天上の彼方」の予約投稿に明け暮れていたので、まだ中身を読む余裕はありませんでした。
ですが、タイトルから異世界冒険モノ、そして間違いなく一人称だろうと予想できたので
「ひょっとして……」
とは思っていました。
3月になり、少し時間ができたときに読ませていただきました。
とても軽快な文章で、主人公の少女はいろいろな過去はあるものの明るく元気。
私に何ができるか、そして「ゲームブック」としてちゃんと成立させられるかはわからないけれど、「やってみたい!」と強く思いました。
ですが、「新しい創作」とは言えないですし、私はこの作品のチヒロの口調がとても気に入っていたので、ゲームブックを作るとしたら、原作をほぼ転記しつつ、分岐を考え、補う形になる。
恐らく私が創作する部分より圧倒的に原作部分が多くなるな、と思いました。
なぜなら、私はこの作品の文章自体がとても気に入っていたので、わざわざ変えて使う気にはとてもなれなかったからです。
とりあえず構想を伝えようと、3月上旬に梅雨空様にメッセージを送りました。
区切りごとに出すこと。
文章はかなり転記することになること。
初めての試みでどこまでできるか、どれぐらい時間がかかるかわからないということ。
「それは創作とは言えないのではないか。私の望む形ではない」
と言われても仕方ない。
そんなことも考えながら……。
続きを普通に小説として書くとなると、私の拙い文章力では一気に面白くなくなる気がした、というのもあります。
ゲームブックという形であれば、内容が伝わればあとはゲーム性で補完できるかな、と……。
読んでいただきありがとうございます。(^^)/
※今週は水・木・金、連続更新となります。お忘れなく……。