15.「ビラ配り」を始めました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「ビラ配り」を始めました。
でございます。
「皆さん、こんにちは~。さて、今日のお話は……」
民宿のおかみは日曜日を除く毎日、ビラを配りにいくことにしました。
ただ配っていても読んではくれないので、ちょっとした小噺をするようになりました。
「何やってんの、これ?」
と、足を止めてくれる人。
そして
「大変でしょうけど頑張ってくださいね」
と応援してくれる人。
いろいろな人に出会いました。
どれぐらいの人がビラまで読んでくれるかわかりませんが、毎日街角に立っていれば、いつか色々な人に気づいてもらえる、と信じていました。
◆ ◆ ◆
……と言う訳で、活動報告で毎日宣伝する、という手段を取った訳ですが……。
ただ告知していてもしょうがない、興味を持ってもらわないと。
そう思い、毎回何らかの小噺を入れるようになりました。
序盤でネタが降ってこず、力尽きそうになりましたが、暖かい声援で復活しました。
内容がしょーもなかろーが、続けることに意味がある、と開き直ったのです。
この頃は過去作品の改訂作業もしていたので、一日2回、活動報告を上げていました。
いやはや、お馴染の方にとっては「またかい」とちょっとしつこく感じたかもしれないですね。
でも、活動報告なんて誰がどのタイミングで見るかわからないですから、やって損はないはずです。
……そんなある日――2018年2月5日。午後1時過ぎ。
アクセスしてみると、「埋もれた空家を蘇らせろ!」の評価ポイントが、74ptも増えてました。
「ほえっ!?」
何が起こったのかわかりませんでした。
でもまぁ、とにかく、これは千載一遇のチャンスです。
もう1回しっかり売り込みをしなくてはー!
でも……ちょっと待てよ。
肝心の小説の方はどうなってるんだ?
◆ ◆ ◆
ある日のこと。おかみは
(思いがけず団子が売れた。……けれど、民宿のお客さんが増えた訳ではない)
ということに気づきました。
やはり、本業にちゃんと力を入れることが重要です。
(調子に乗って「虹色に輝くおはぎ」とか出しちゃって……)
と、「後悔」とまではいかないものの、少し恥ずかしく思っていました。
これからお店をやろうとする人の中で、その辺を間違える人が出てくるかもしれない。
そう思ったおかみは、自分の経験談を語ることにしました。
◆ ◆ ◆
これが……「ただのボヤキ」シリーズを始めることになったきっかけですね。
アクセス解析を分析したんですよ。
よーく調べたけど、悲しいかな、そんなに常連さんは増えなかったのです。
「エッセイを書くことは、いろいろな方から刺激を受けることになって、結果としてはよかった。でも、小説の宣伝にはならない」
これを言いたかった。これ……「勘違い」しやすい気がしたのです。
そのため、作品でも何でもない、ただの「ボヤキ」ということで、始めることにしたのでした。
『「底辺」と名乗るなかれ!』から始まる4作は、自分なりにしっかり主張してみた、というか、「こうすればもっとよくなるんじゃないか」みたいな明確な意思でもって書いた、自分なりの「作品」でした。
ですが、これは「愚痴」というか、自分の経験して思ったことをただ書き連ねただけなので「作品」としてはどうだろうな、と思い、これら4作とは区別したんですね。
読んでいただきありがとうございます。(^^)/