125.「組織」について考えました。
こんにちは、加瀬優妃です。
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。
今回の内容は……
「組織」について考えました。
でございます。
さて、『オーパーツ』の原理が確定したところで。
この『オーパーツ』を駆使して戦うグラハムとはどういう人間なのか、という話題になりました。
何か特別な力を持つ唯一無二の人間なのか、それともあくまで普通の人間なのか。
ここを決めないと、なぜ『事件』に遭遇する羽目になるのか決められない。
逆に言えば、ここが決まるとどうやって『事件』と関わるのかを考えることができる。
そうして『オーパーツ』について設定を詰めていく中で、
「主人公二人が所属する組織とはどういうものなのか」
というところに行き当たりました。
それと、双子の扱いですね。
そうしてできたのが、『組織』の部屋。
ここから先は、『オーパーツ』の設定を詰めつつ、背景である『組織』の設定を固めていくことになります。
ここで森陰様により『オーパーツ監理局』という組織が提示され、どういう部署に分かれているのか、その業務内容が説明されました。
通常の警察組織も別にあり、どういう力関係なのか。
それではこの監理局に入る人間とはどうやって選抜されるのか。
ここで、返信はしたものの私の方がパンクしてしまう事態になります。
『94.「埋没」していました。』で書いたように、リアルの方でゴタゴタが起き、創作活動を続けられる状況ではなくなったからです。
表の活動報告も取りやめ、とりあえず集中するために潜ることにしたのですが、こちらの共同制作の方もいったん停止することにしました。
気が乗らなくなった訳ではなく、容量の問題で考えることが難しくなった。
申し訳ありませんが、しばらく待ってて頂けませんか。いつか必ず帰ってきますので。
何卒よろしくお願いいたします。
そういうことを言いたかったのですが、その当時の文章を読んでみると相当余裕が無かったみたいで、かなり乱暴です(ここに引用したくないぐらい)。本当に申し訳なかった……。
だけど、
「やる気はちゃんとあるんです!」
ということは伝わったようで、森陰様からは快諾と励ましの言葉を頂きました。
で、『94』でも書きましたが、時間ができたら心の余裕もできて、意外に精神的な復活は早かったです。でも出たり潜ったりは嫌だったので、とにかく潜っている間にゲームブックを完成し、こちらの共同制作の方にきっちりと取り組めるようにしよう、と決めました。
ゲームブックは物語を創る作業とは違い、分岐を作ったり数値管理をしたりといった、ちょっと頭がガチガチになる作業です。対極と言ってもいいかもしれないですね。
そんな中、ふと「共同制作の方はどうなってるだろう」と思い、4月13日に覗いてみました。
すると、森陰様の方で『オーパーツ』『事件』『登場人物』で具体的な案が出されていました。
何というか、嬉しかったです。ガチガチだった頭もほぐれていき、肩の力が抜けたような。
ちゃんと待っていてくださる、というのが感じられたからかもしれないですね。
ただリハビリ期間ということで、あまりガンガンに設定を詰めるようなことはせず、
「出てきた案に対し感じたことを書く」
「ふわっと思いついたことをメモ程度に書く」
という感じで、ゆっくりと再開しました。
そして4月29日。それまでの会話内容から、物語の大筋の流れが森陰様から提示されました。
おおお、ついに!……という感じでした。
嬉しかったなー。
何しろ私は提示されたものについては「こういう感じですか?」「例えばこういうのは?」と、とにかく言いっ放しにしていただけ。
回復はしましたが、話を組めるような状態ではありませんでしたので……。
しかし、ここからは私も頑張らなくては。
というのも、本編の概要が出てきたので、ここからはリサイクル創作者として私が書く方を考えないといけませんから。
この二日前の4月27日、私は割烹の方で復帰予告をしていました。
ゲームブックがほぼ完結し、精神状態もほぼ平常時に戻り、割烹を再開できる見込みが立ったからです。
この頃、凹んでた反動からか水面下では結構いろいろやっていました。GW期間に入り、思いっきり現実逃避ができた、というのも大きかったかもしれませんね。
・4月28日、ゲームブックが完全に出来上がり、予約投稿を終える。(『98.「第4章」が完成しました。』)。
・4月29日、森陰様からオーパーツの物語案が出て、「おおお!」とテンションが爆上がりする。
・4月30日、概要案に対し、返信。グラハム側の流れに対し、リュウライ側はこんな流れでいいか聞く。
・4月30日~2日、勢いで『トイレのミネルヴァは何も知らない』を執筆、投稿。(『99.「現実恋愛」に挑戦してみました。』)
あれだけ話が創れない、ネタなんてない、私の考えることなどつまらないと凹んでいたというのに、3日で『ミネルヴァ』を書いたんです。1時間目、約4万字。
やっぱり気の持ちようなんですね。
私は割烹でビラ配りをしていますので、誰が訪れてもそれなりに楽しめるものを、というコンセプトで動いていました。
サンドイッチマンみたいな感じです。これは、今もそうですね。
そのため、いわゆる自作の物語の話や創作論的な発言はしないようにしていました。
自作の話は読んでいない人には解らないですし、退屈でしょう。誰かが足を止めてくれれば、とやっている私の割烹ではそれは無意味どころかマイナスです。
創作論については、言わずもがな。人気作家でもない田舎モンの創作の仕方なんて、何の参考にもなりゃしません。そんなものを読んで誰が面白いんです?
賞選考なりランキングなり、結果を出してから言え、となりますよね。恥ずかしすぎる……。
……ですけど、オーパーツの方では100%創作の話ですよ。それができる環境だったんです。こういうことを考えてみたけどどうでしょう、と自由に発言できた。
ですのでそれが呼び水となって、頭がほぐれたといいますか、肩から力が抜けたといいますか。
私が考えることはつまらないものばかりではない、使えるものがあったんだ、とちょっと自信回復に繋がったんですね。
そうして、
「楽しく割烹をやっている雰囲気の物語が書けないだろうか」
というひらめきからできたのが『ミネルヴァ』ですから、森陰様から共同制作の話が無ければ多分、生まれてはいないですね。
創作に対してほぼ諦めていましたから、そんな前向きの気持ちにはなれていないと思うので。
なお、『ミネルヴァ』は割烹の方でもコメント頂けたために調子に乗りまして「閑話」を書き、さらに勢いに乗った私はこのあと2時間目をGW中に書き終えます(約5万字)。
そしてカクヨムの方に持っていき、2019年5月7日から連載を開始することになるのでした。
やっと、書き手らしい活動の復活、となった訳です。
ちょっとオーパーツの話からそれてますね。
本当は『99.「現実恋愛」に挑戦してみました。』で触れるべき事柄なんでしょうが、この辺のことを書くとなるとこの共同制作の存在は抜きに出来ない。
しかし当時はマル秘でしたので、表に出せなかったんですよね。
『99』のあとがきで「再び更新が空きます。書けることがないんですよー。」と言っているのですが、これは正確には「色々あるんだけど表に出せることがないんですよー」という意味でした。
今回こうして当時のことを書くことができて、本当に嬉しいです。
カクヨムという場に『書き手としての自分』を持っていくことができたのは本当に大きかったですね。このあと『同題異話』という企画を知り、いろいろ挑戦できたりもしましたから。
以降、『書き手としての自分』はカクヨムで、『サンドイッチマンとしての自分』はなろうで、と棲み分けができます。これが、自分の心のバランスを保つのに非常に役立ちました。ストレスが溜まらない。
でも、『モノ』がなければ書き手ヅラできませんから、やはり『ミネルヴァ』が生まれたことは大きい。
そして共同制作の話がなければ『ミネルヴァ』は生まれてはいない。
……ということから、今回はこんな内容になりました。
潜伏を経てちょっと新しい自分に生まれ変われたような、そんな感じですね。
自作の話、創作論的なものは今でも割烹ではやらないようにしています。
……が、その反動か『創作について語るバトン』をもらったときはエラく長々と語ってしまいました。(『105.「バトン」が届きました。』)
今にして思うと、そっちの方がよっぽど恥ずかしいかも……。田舎にまで貼っちゃってるしね……。
~共同制作の軌跡~
・2019年3月21日~22日
道具としての『オーパーツ』の仕組みが固まる。
・2019年3月23日
森陰様が組織『オーパーツ監理局』の設定を提示する。
・2019年3月25日
位置づけとしての『オーパーツ』、その効果などの案を出し合う。合わせて、物語内の事件や動機などにどう繋げられるかなどの案が森陰様から提示される。
加瀬側が私事によりいったん活動停止。
・2019年4月11日
森陰様が『登場人物案』にサブキャラを追加。
さらに『オーパーツ』案に物語の軸となる具体的なオーパーツ案が提示される。
・2019年4月13日
加瀬がやや復活。これ以降は、森陰様の提示に対し思いついたことなどを自由に投げていく。
・2019年4月23日
森陰様から重要人物の案が提示され、オーパーツ案と共に感じたことを自由に投げていく。
・2019年4月29日
森陰様から物語の全容・黒幕・動機などが提示され、物語の大枠が確定する。
・2019年4月30日~3日
本編である森陰様が書く「グラハム編」に対し、加瀬が書く「リュウライ編」の位置づけ案を提示する。(位置づけだけ。中身は一切無し)
おおよそ、それぞれが何を書くかの共通認識が取れたところで、森陰様がプロットに着手。
合わせて舞台設定案も詰めていくということで、全部お任せする。(オイ……)
読んでいただきありがとうございます。(^^)/