表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/134

110.「音楽」から作ってみました。

 こんにちは、加瀬優妃です。

 『田舎の民宿「加瀬優妃亭」』にお越し下さり、ありがとうございます。

 今回の内容は……

  「音楽」から作ってみました。

でございます。

 2021年9月27日。

 仙道アリマサ 様が『仙道企画その2』を開催されることを知りました。

 それは何かというと、仙道アリマサ様が作った「音楽」を聴いて作品を作る、というもの。


♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

BGMを元に作品を集います!『仙道企画』

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


 ……というもので、この曲をBGMにしたらいい作品、もしくはこの曲からインスピレーションを受けて書いた作品を集める、という企画です。


 その1は8月に行われまして、そのときはどうしても自作の『想い紡ぐ旅人』のオープニングしか思い浮かばなかったので、申し訳ないと思いつつ旧作長編のダイジェスト、という形で参加いたしました。

 その際に丁寧な感想をいただきまして、この作品ならこの曲に合う、と感じた私の気持ちが伝わっていることがわかって本当に嬉しく思いました。


 ですので、その2では絶対に新しく話を書こう、と決めていたのです。

 そしてその2の音源が公開され、それを聞いて私が書いた作品が


  『無邪気なガンダルヴァは底が知れない』後日談

     ~トラと雨夜の迷い猫~


になります。


「……新作ちゃうやないかーい!」\(`△´;)


 いやいや、書き下ろしではあるんですよ……?

 後日談だけ読んでも話がわかるようにはしましたし。(アセアセ)


 で、これにはちょっと理由がありまして。

 その1で思い描いたのは、青い空、白い雲、緑の木々、目まぐるしく変わる風景……という感じだったんですけども。

 その2で思い描いたのは、雨の夜、やや憂鬱な気分、月と黒い雲、意外な出会い、開けた視界……というような感じだったのです。

 自作で言うと『あの夏の日に』のトーマとシィナのイメージに近かったんですけども、今回は旧作は出さないと決めている。しかしこのイメージを丸ごと捨てることもどうしたって無理。


 ……ということで思い出したのが、『ガンダルヴァ』の二人だったんですよ。

 『ガンダルヴァ』では7月下旬に二人が再会したところで話が終わっています。この先を書く気はなかったんですけど、その後一カ月ほど経てばちょうど長雨の季節、雰囲気に合うな、と。

 清良は恐らく思い悩んでいるでしょうし、距離が縮められないトラも……と、話が膨らんでいったわけです。


 あと、理由はもう一つあって。

 『ガンダルヴァ』はカクヨムで先行公開、その後比較的すぐになろうに転載しました。

 というのも、同じ世界観で現代恋愛物の『トイレのミネルヴァは何も知らない』は、カクヨムにおいて自分の想像以上にいろんな方に読んでいただけたんですね。(……とは言っても、あくまで自社比較ですよー。ランキングなんかとは無縁です。そんなもんです。)

 なので、後日談をちまちま書き続けていて、完全に読まれなくなるまで結構な時間を要したのです。

 だけど『ガンダルヴァ』は、平たく言うなら爆死したんですね(笑)。


 キャラが気に入っていて頭の中に居座り続けるものですから、どうしても一度外に出したい。

 ……と、本当に頑張って頑張って無理矢理ひねり出した作品ですので、まぁ、仕方ないっちゃー仕方ない。降りてきた話ほどの勢いは確かに無かった……。

 じゃあさっさとなろうにも転載してこれについて考えるのは終わりにしてしまおう、と思ったんです。


 ……ですが。

 少し話はそれますが、なろうにはないカクヨムの機能に『自主企画』というものがあります。

 代表的なのは、読みに行くので自分のも読んでください、という『読み合い企画』、あとはこういう作品を集めたい、という『本棚企画』ですね。(ちなみに私は『読み合い企画』には参加しない主義ですが)


 そして、その中で本当に数は少ないのですが『あなたの作品を読んで気に入った作品は自作のエッセイで紹介します』というタイプのものがあるのです。

 創作論も書いているある方がこの企画をやっていて、本当に気持ちがいいぐらい反応がハッキリしてるんですよ。


 読む字数は三万字前後(この数字もリアルですね。確かに三万字読めばどういう話かは十分わかるし、この字数内で伝えられないようなら駄目だと思う)となっていますが、つまらない、と思えば途中で読むのを止める(これは実施要項にもちゃんと書いてある)。

 いいと思えばフォローや評価をし、評価した作品はエッセイで紹介。

 そしてその評価度合いにもちゃんと自分のポリシーがあって(カクヨムは★1~★3の3段階)、レビュー(★3)までする作品となるとごくわずか。


 過去に私は三作品トライしていまして、1つ目の『ミネルヴァ』が紹介(★2)までいったのですが2つ目の『漆黒の昔方』は途中離脱(ははは)、3つ目のカクヨムオンリーの作品は規定字数まで読んで頂けたものの評価ナシ、という結果でした。

 実際のPV、評価で言うとこの3つ目が一番良いのですが、そういうの関係ナシ、本当に自分の気に入ったものを探しているのだな、ということもよくわかります。好みは人それぞれですしね。

 いやー、スカッとバッサリ、気持ちがいい!


 で、4つ目としてこの『ガンダルヴァ』をトライしたんですね。そんなにアカンかったかなー、この方的にはどうなんだろう、と思いまして。

 途中離脱なら好みとかいう問題ではなく物語自体がダメ、最後まで読んで頂いた場合はとりあえずセーフ、ということですし。


 そしたら、今回もやはりきちんと読みに来てくださいまして、★1がついたんですよ。

 ということはだ、物語としてはセーフ、この方的には良いと感じた部分がある。

 だけどどこか引っ掛かった部分もある、ということ。


 それで、ちょうど創作論の方も更新されて読みに行ったタイミングだったので、その感想がてら、ちょっとお話を聞きに行ったのです。

 で、そのときに頂いた言葉が

「18歳の少年の妙な幼さが無ければ……違和感を感じてしまって惜しい感じ」

というものだったんですね。


 ああ、なるほどねー、と。

 『107.「人称」について調べてみました。』でも書いたように、私は基本的に一人称で物語を書いています。

 一人称の良いところは、主人公がどういう人かを伝えるのに便利で、ちゃんと主人公たりえるところですね。「主人公空気」と言われることだけは絶対にない。

 しかし、周りのすべての状況を『主観』で話すことになるので、それが正しいとは限らない。もし『客観』とズレていて、それを読者に報せたい場合は第三者の言動が必要になります。


 そしてもう一つ、一人称のデメリットはというと、主人公およびその相手役が好きになれないと読む気がなくなる、というところですね。

 話自体がどんなに考え抜かれていても、理由があってその先を読めばちゃんとわかるよ、と仮に言われたとしても、先を知りたいと思えなければそこで終わりでしょう。いわゆる途中離脱ですね。


 私はゲーム好きでいつも完クリを目指していますが、唯一途中離脱したゲームがあります。

 それは「FF8」です。ゲームシステムに馴染めなかったのが大きな理由ですが、主人公のスコールのキャラがイマイチだったのと、リノア、キスティスなどの女性キャラもあんまり好きになれなくて途中で止めてしまいました。

 主人公パーティに興味を持てないとこの先どうなるかにも興味は持てない、別にどうでもいい、と思っちゃう。


 でー、話は戻るのですが、『ガンダルヴァ』においては清良の一人称で話が進んでいて、話の軸は清良が恋人に捨てられた話。トラはその裏側で動いているだけなので、登場シーンは清良と二人きりという状況のみ。第三者不在。

 そして清良の認識でトラを描いていますから、どうしても『八歳も下の男の子』という印象が強まる感じになっちゃったんですね。

 清良自体が彼をあからさまに年下扱いしていますからねぇ……。いや、彼女の立場だとそりゃそうなる。第三者の視点を入れる余裕がなかった。反省。


 という訳で、ちょっと供養といいますか、

「せっかくだから、トラがどういう人かちょっとわかる話を書いておこうかー」

という気になり、後日談を書くことにしました。これがもう一つの理由ですね。


 読む人が殆どいない作品の後日談を書くってあまり意味が無いとは思うんですけど、私が不甲斐ないせいでトラの評価が悪かったとなると、申し訳ない気持ちになりますしね。

 まぁこれで、トラのフォローもできたし私の気も何だか収まって、ようやく本当の完結、という感じですかね。


 という訳で、今回はこの『音楽を聴いて物語を書く』という企画に参加した、というお話ではあるんですけども、いろいろなタイミングが重なってこんな感じになりました、という言い訳になっちゃいましたね。

 まぁ、こういう回もありますよ……。( ̄▽ ̄;)


 読んでいただきありがとうございます。(^^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ